【きのうのテレビ:4/2】現実感がない、志村けん追悼番組(てれびのスキマ)


毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる新連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

※全録レコーダーで順次視聴しているため、昨日観た番組は必ずしも昨日オンエアされたものに限りません。


昨日観た番組:志村けん追悼、『相席食堂』『ネコメンタリー』

水曜『ヒルナンデス』の新レギュラーに阿佐ヶ谷姉妹。オードリー、和牛のレギュラー陣は最強なんじゃないか。

志村けん追悼番組。多くの人がそうだったと思うけど、どうしても 『木梨憲武さんを偲んで…』(※)を思い出してしまう。それくらい現実感がない。物悲しい音楽が流れていることにダメ出しする出演者に象徴されるように明るく送ろうという強い意志を感じた。加藤茶が元気なのがうれしい。

※1991年、『とんねるずのみなさんのおかげです』にて木梨憲武が死亡したという設定で、追悼特番を生放送したドッキリ企画。

TVerで『相席食堂』。ロケをするのはパンサー尾形とサンシャイン池崎。池崎のロケがおもしろくなりそうなのは、彼の人柄から予想がついたけど、千鳥に「ロケ詐欺師」と形容された尾形のがんばりもおもしろかった。ノブ「頼むからちょっとギャラ上げてあげてくれ」。

『ネコメンタリー』×尾崎将也。6匹の猫と暮らす夫婦。ほとんどしゃべらない夫のまわりを猫が行き交う。癒やし。妻の言葉に夫が返事をしない感じとか、すごく「生活」を感じさせた。

『ハイパー ハードボイルド グルメリポート』今回も凄まじかった。フィリピンで貧困の中、働きながら暮らす子どもたち。その過酷な仕事を「仕事が僕の遊び場のようなものだから」と楽しそうにしているのがまた胸を締めつけられる。『おはスタ』のセットをバックに小籔が言う「答えがわからん」。

『太田伯山』にミキ。亜生の「“かわいさ”って芸人にとって邪魔じゃないですか?」という悩みに、相変わらずあらぬ方向に話が飛んでいく。タレントが売れる条件に「かわいげ」があると思うけど、「かわいさ」と「かわいげ」ってたぶん違っていて、その違いはなんだろうと考えてしまった。

今日観たい番組:『勇者ああああ』『探シタラTV』など

『勇者ああああ』(テレビ東京)はR-1優勝の野田クリスタル凱旋企画「野田フレンドパークⅡ」。バナナマン設楽の新番組『探シタラTV』(テレビ朝日)スタート。初回ゲストは劇団ひとり。『徹子の部屋』(テレビ朝日)45年目突入SP。ゲストにマツコ・デラックス、木村拓哉!


この記事が掲載されているカテゴリ

てれびのスキマ

Written by

てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

CONTRIBUTOR

QJWeb今月の執筆陣

酔いどれ燻し銀コラムが話題

お笑い芸人

薄幸(納言)

「金借り」哲学を説くピン芸人

お笑い芸人

岡野陽一

“ラジオ変態”の女子高生

タレント・女優

奥森皐月

ドイツ公共テレビプロデューサー

翻訳・通訳・よろず物書き業

マライ・メントライン

毎日更新「きのうのテレビ」

テレビっ子ライター

てれびのスキマ

7ORDER/FLATLAND

アーティスト・モデル

森田美勇⼈

ケモノバカ一代

ライター・書評家

豊崎由美

VTuber記事を連載中

道民ライター

たまごまご

ホフディランのボーカルであり、カレーマニア

ミュージシャン

小宮山雄飛

俳優の魅力に迫る「告白的男優論」

ライター、ノベライザー、映画批評家

相田冬二

お笑い・音楽・ドラマの「感想」連載

ブロガー

かんそう

若手コント職人

お笑い芸人

加賀 翔(かが屋)

『キングオブコント2021』ファイナリスト

お笑い芸人

林田洋平(ザ・マミィ)

2023年に解散予定

"楽器を持たないパンクバンド"

セントチヒロ・チッチ(BiSH)

ドラマやバラエティでも活躍する“げんじぶ”メンバー

ボーカルダンスグループ

長野凌大(原因は自分にある。)

「お笑いクイズランド」連載中

お笑い芸人

仲嶺 巧(三日月マンハッタン)

“永遠に中学生”エビ中メンバー

アイドル

中山莉子(私立恵比寿中学)
ふっとう茶☆そそぐ子ちゃん(ランジャタイ国崎和也)
竹中夏海
でか美ちゃん
藤津亮太

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。