『射精責任』望まない妊娠への28個の提言…世界的ベストセラーの日本語訳版が上陸
翻訳出版前からSNSを中心に話題となっている世界9カ国で出版された大ベストセラー書の日本語訳版『射精責任』(ガブリエル・ブレア 著、村井理子 訳)が、2023年7月21日(金)に太田出版より刊行される。
『射精責任』とは
「セックスをする人、セックスをしたい人、あるいは将来セックスをするかもしれない人を育てている人にとって、必読の書」
ワシントン・ポスト紙
本書『射精責任』は、6人の子供の母親である著者・ガブリエル・ブレアが、女性の50倍の生殖能力を持ち、コンドームを着用したセックスは気持ちよくないという偏見に囚われ、あらゆる避妊の責任を女性に押しつける男性が、無責任な射精をしたときのみ起きる望まない妊娠による中絶と避妊を根本から問い直す28個の提言をまとめた一冊。
本書が最初に出版され、中絶の是非が大統領選の争点にもなるほど議論が活発なアメリカでは、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーにも選出。現在、世界9カ国で翻訳されている。
日本でも本書の邦訳が刊行されることが告知された日、SNS上で、センセーショナルなタイトルを目にした人々から、多くの共感や賛辞、強烈な拒絶などさまざまな反応が寄せられ、一夜にして注目作となった。
日本語版の翻訳には、翻訳家でエッセイストの村井理子、解説に社会学者でジェンダー研究の第一人者である齋藤圭介を迎え、1万5千字もの解説を加えた大充実の内容となっている。
『射精責任』目次
はじめに すべて男性にかかっているのです
1 男性の生殖能力は、女性の50倍
2 精子は最長5日間生き続ける
3 女性の排卵時期は、予測できない
4 排卵はコントロールできないが、射精は違う
5 女性用避妊具は、手に入れにくくて、使いにくい
6 男性用避妊具は、驚くほど簡単に手に入る
7 男性はコンドームが嫌いだというのは、思い込みにすぎない
8 精管結紮術は、卵管結紮術に比べて、リスクが低い
9 女性に避妊を期待しすぎている
10 男性が楽をできるなら、女性が苦しむのはしかたない?
11 セックスの最優先事項と目的は男性の喜びだ、と社会が教えている
12 女性は快楽なしで妊娠できる
13 望まない妊娠は、すべて男性に責任がある
14 自分の体にも、男性の体にも、責任を持つのは女性である
15 ターゲットを男性に絞る必要がある
16 男性の行動に責任を持たせることは、女性を被害者にしない
17 男女間の力の差は、簡単に暴力に繫がる
18 女性は妊娠から途中退場できない
19 妊娠と出産は正しく語られていない
20 子育ての現実と負担は計り知れない
21 妊娠が罰になるべきではない
22 養子縁組は中絶の代わりにはならない
23 無責任な射精をする男性のリスクはゼロ
24 精子は危険である
25 認めたくないみたいだけれど、男性は自分の肉体や性欲を管理できる
26 男性は自分が中絶を簡単に回避できると知っているが、そうしようとはしない
27 私たちは答えを知っている
28 行動に移そう
解説 齋藤圭介
訳者あとがき 村井理子
ガブリエル・ブレア(原著者)
起業家・ブロガー。2006年に開設されたWebサイト・DesignMom.comの創設者。当サイトは、タイム誌の「ウェブサイト・オブ・ザ・イヤー」に選出され、ウォール・ストリート・ジャーナル誌、ペアレンツ誌、ベターホームズアンドガーデンズ誌からトップ子育てブログとして賞賛され、アイリス賞の「ブログ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。オンラインコンテンツ・クリエイターやクリエイティブな起業家のための超大型年次会議「Alt Summit」の創設者でもあり、現在14年目を迎える。最初の著作『Design Mom: How to Live with Kids』(2015年)と本作『射精責任(Ejaculate Responsibly: A Whole New Way To Think About Abortion)』(2022年)はいずれもニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーになった。夫のベン・ブレアとの間には、ラルフ、モード、オリーブ、オスカー、ベティ、フローラ・ジューンの6人の子がいる。
村井理子(訳者)
翻訳家・エッセイスト。静岡県生まれ。滋賀県在住。訳書に『ヘンテコピープルUSA』(中央公論新社)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』、『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(共に新潮文庫)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)、『黄金州の殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)など。著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』、『ハリー、大きな幸せ』(以上、亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』、『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)など多数。
オリジナルグッズも販売中!
QJWebSHOPでは、本書装丁を手がけた水戸部功デザイン『射精責任』オリジナルコンドーム(4個入り)を販売中。
高確率で避妊できて、安くて簡単に手に入り、ストックもできて、セックス中に短時間だけ使う、副作用ゼロ、性感染症も防ぐ唯一無二のスーパーパワーを持つ五つ星の避妊法であるコンドームの使用は、本書でも特に重要性が強調されている。
夏休みの行楽に、プレゼント用に、お守り代わりに、性教育の教材に、ぜひお買い求めください。
『射精責任』刊行記念イベント開催決定!
本屋B&Bにて、訳者・村井理子×武田砂鉄出演の『射精責任』刊行記念イベント「すべて、男性にかかっている」の開催が決定!
村井理子×武田砂鉄「すべて、男性にかかっている」『射精責任』(太田出版)刊行記念イベント
日時:8月27日(日)19:00~
場所:本屋B&B 東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
オンライン・会場チケットを販売!
詳しくはB&B WEBサイトよりご確認ください。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR -
7ORDER安井謙太郎、芸能人に会いたいで始まった活動が「自分の仕事」になるまで
求人ボックス:PR