博多華丸・大吉と関根勤が『華大・関根が後輩達を見てニコニコするライブ～浅井企画のイチオシ芸人と吉本モノマネ軍団が来るの巻～』を1月19日に東京・ルミネtheよしもとで開催する。浅井企画と吉本興業の芸人7組をゲストに迎えてネタとトークで各組を掘り下げていくライブイベントで、出演は上木恋愛研究所、マイアミバスケットボールクラブ、とくこ、こりゃめでてーな・こう大、セブンbyセブン・玉城、イチキップリン、5GAP。MCは華大と関根が務める。

企画の発端は、関根が「最近若い芸人さんと関わる機会が減ったので、もっとネタを見たりトークしたりしたい」とルミネ側に申し出たことだという。そんな関根が新たな才能と出会うための場として、2022年4月に『華大・関根が若手のネタを見てニコニコするライブ』（出演：ミスター大冒険。、みほとけ、エバース、ナイチンゲールダンス、軟水）を実施。今回の公演はそのシリーズ第2弾にあたる。

ライブ開催に先立ち、1月13日に都内にてメディア取材会が開かれ、関根本人が記者団の取材に応じた。

スターが生まれるライブに

開口一番、このライブが「今ちょっと力を入れている、年に1回か2回やろうとしているライブ」であることを熱っぽく語った関根。浅井企画所属の身でありながらルミネtheよしもとを舞台に吉本芸人も交えたライブを開催する意図については、「絶大なる力がある吉本さんの力をお借りしようということです」と力強く言い放った。

将来的には浅井／吉本に限らず、他事務所からも広く出演者を招いて開催していく構想だという。おもしろい若手芸人を発掘するライブとして定着させ、若手芸人の間で「『ニコニコするライブ』に出ればスターになれる」と思われるような場にしていくことが理想だと語り、「（このライブ出身者から）『M-1グランプリ』とかのチャンピオンが出たら一番いいけど、それはあくまで結果。とにかく売れてほしい。埋もれているおもしろい若手が世に出る取っかかり、スタート台になりたいですね」と目を細めた。

公演サブタイトルに「吉本モノマネ軍団」と明記されているとおり、吉本勢はモノマネ縛りで挑むこととなる。このテーマ設定については吉本サイドの発案だといい、「モノマネはわかりやすいですから。お笑いって、観るほうにもある程度のセンスがないと理解できない場合もあるんですね。でもここは、お笑いを観る力がなくても全然大丈夫」と太鼓判を押す。「『カンコンキンシアター』は声を大にして『皆さん観に来てください』とは言えないんで（笑）」と笑わせ、「今回は『老若男女を問わず、どうぞ来てください！』と言えるので気持ちがいいですね。それを意識して、僕も小学生がわかるモノマネを入れなきゃいけないかな」と不敵に微笑んだ。

出演者の人選については浅井企画および吉本興業に一任したとのことで、「この中で知ってるのは5GAPだけなんですよ」と告白。「昔からファンで。5GAPが売れるような世の中になってほしいんだよなあ……」と世を憂いつつも、「今回はモノマネで出てくるというので、楽しみなんです」と目を輝かせた。

関根が感じるお笑いシーンの成長

浅井企画所属のふた組（上木恋愛研究所、マイアミバスケットボールクラブ）については「そんなに交流がないんでわからない」としつつも「名前がいいですよね」と絶賛。ラビット関根の芸名でデビューしたのちに萩本欽一の助言で本名の関根勤名義で活動し始めたことが転機になったというエピソードを交えながら「グループ名をつけるのは本当に慎重にやってほしい。間違えたらダメですから」と自虐的に教訓を語り、「ラビット関根のままだったら『笑っていいとも！』（フジテレビ）には行けなかったんじゃないかなと思ってます」と自論を展開した。

さらに近年のお笑いシーン全体の印象を問われた関根は、「昔のコントは流れを止めながら全部のボケにツッコミを入れていたが、今はツッコまない。芝居の中で、精神的にツッコんでいく。それがリアルだし、うまいなあと思う」と分析。また、想像を超えるネタを繰り出す若手としてランジャタイやジャルジャル、ビスケットブラザーズらの名前を挙げ、「皆さん力を持っている。僕が小さいころに観ていたお笑いよりも全然おもしろい」と手放しで賞賛する。

モノマネについては「本当に進化しています。かつてコロッケさんがモノマネをずいぶん変えましたが、ハリウッドザコシショウはそれを超えましたよね。もはや似ていない（笑）。そういうふうに、誰かが取っ払ったもののさらに上をまた誰かが取っ払ってくれるのは、見ていて楽しいです」と刺激を受けている様子だ。

話題はモノマネ界の潮流にも及び、「今のモノマネは本当に無手勝流だから、『そこ突いてきたか！』って逆に笑えるんですよ」と述懐。そしてこれからのモノマネ芸人に求めることを問われると「新しい人（のモノマネ）をやってほしいですよね。古賀シュウがやる（須藤）弥勒ちゃんのマネみたいな、『そこやるの？』ってひっくり返るような（笑）。そういうのを見つけたいんです」と期待をふくらませていた。