グラフィックデザイナーの王睿宇、岡本太玖斗、栗原瞳子、編集者の乙辺さゆり、杉田聖司によるニューグラフィックエキシビションは、江戸川区のアートスペース「東葛西1-11-6 A倉庫」にて、9名のグラフィックデザイナーによる合同展『グラフィックデザインの窓』を、9月22日(月)より開催する。
「イメージの総体」の積層と断面をのぞく
参加デザイナーは、栗山サキ、髙坂彩乃、田岡美紗子、高橋彩基、角田創、中村陽道、西本未祐に加え、企画より岡本太玖斗と王睿宇の9名。1990〜2000年代生まれであり、グラフィックデザイナーとしてキャリアを重ねる面々が、クライアントワークを各自の構成によって再編集し、展示する。
会期中には、参加デザイナー及びゲストによる、8つのテーマのトークプログラムも開催。トークの内容は会場で即時出力し、デザイナーの作品とともに並べられる。ゲストには、参加デザイナーからの推薦による、上西祐理、牧寿次郎、星加陸らが名を連ねる。
本展は2017年発刊『アイデア No.377「グラフィックデザインの〈め〉新世代デザイナー21人の姿勢」』を参照し、その発展を目指すもの。ひとつの制作物の質だけでなく、それらに共通する質感、付随させる言葉、継続的な態度、日常生活の様子などを「イメージの総体」としてグラフィックデザイナーが評価されるようになった現代において、その総体をスライスし、積層と断面をのぞいていく機会となっている。
プロフィール
王 睿宇

1994年生まれ、中国四川州出身。2018年に来日、2022年東京造形大学卒業。同年、デザイン会社『Company2』を共同設立。展覧会ビジュアルの仕事をメインに色々な領域に展開しながら、自主制作も行う。
https://www.instagram.com/2fiche
岡本太玖斗

1998年生まれ、東京都出身。筑波大学芸術専門学群ビジュアルデザイン専攻卒業。グラフィックデザインを軸に、映像/写真/音楽制作など領域を横断して活動し、既存の枠組みに抵抗する新しい制作体系を模索している。最近の仕事に、星野源「Star」MV、Homecomingsやano、LAUSBUBなどのアートワーク、EXPO2025『月刊日本館』アニメーション映像など。
https://www.instagram.com/takuto_okamoto_gf/
栗山サキ

1992年生まれ。ファッション業界で働きながら独学でグラフィックデザインを学ぶ。2018年よりデザイン事務所で経験を積んだのち、フリーランスに転向。現在はアーティストやギャラリーのクライアントワークを中心に、ロゴやブックデザイン、フライヤーなどの制作を手がけている。
https://www.instagram.com/neuneutrino
髙坂彩乃

1997年生まれ、兵庫県出身。京都芸術大学情報デザイン学科卒業後、NOSIGNERにて約5年間勤務し、リブランディングやサイン計画、パッケージデザインに携わる。その後、石塚俊のデザインアシスタントを経て、現在はフリーランスを中心に活動。現代美術・音楽・演劇の宣伝美術をはじめ、展覧会サインや装丁、作家との協働(アートブック・グッズ)、自主制作として印刷実験を行う。JAGDA 2025「This One!」に選出。
https://www.instagram.com/cheeseshot
田岡美紗子

1992年生まれ、茨城県出身。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。edition.nord、TAKAIYAMA inc.での経験を経て2022年よりREFLECTA, Inc.に所属。写真や立体を用いたインスタレーション、グラフィックデザイン、アートブックの制作に携わる。The Goodwiller(IG:@thegoodwiller)としても活動中。
https://www.instagram.com/taoka_misako/
高橋彩基

1993年生まれ。2015年桑沢デザイン研究所専攻デザイン科を卒業。2022年よりフリーランス。東京を拠点に領域を問わず活動中。クリエイティブユニット「釣部東京」在籍。
https://www.instagram.com/saiki_takahashi/
角田 創

2001年生まれ。グラフィック、オーディオビジュアル、ソフトウェアの領域で、コンピュテーショナルな表現とグラフィックデザインの淡いの探求をテーマに活動。「電子音楽研究会」のメンバー。
https://www.instagram.com/tndhjm
中村陽道

グラフィックデザイナー。1999年1月生まれ。都立工芸高校デザイン科卒業、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業を経て同大学院を修了。フリーランスデザイナーとして文化・芸術領域の仕事をメインに受注制作するかたわらで、写真家・澤田詩園との共同で雑駁(ざっぱく)な印刷物を作る運動体、出版幽霊部員の片割れとしての活動や、竹久直樹、八木幣二郎との共同でグラフィックデザインに関する展覧会や特殊な言説作りにいそしむ運動体、「power/point」の一員としての活動も並行して行っている。たまに執筆も行う。主な企画展に『power/point』(2022)、『Biennial No Plan』(2025)、『幽霊部員の放課後』(2025)など。
https://www.instagram.com/speedykaisok02
西本未祐

グラフィックデザイナー。1991年生まれ、北海道出身。手を動かし、線を置く活動。グラフィックデザイン、ドローイング、手芸など。
https://www.instagram.com/miyuu_nishimoto/
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『グラフィックデザインの窓』
日時:2025年9月22日(月)〜28日(日)13:00〜20:00
*22日(月)はプレオープニング/23日(火・祝)はオープニング
*最終日28日(日)のみ18:00まで
会場:東葛西1-11-6-A倉庫
入場:無料・予約不要
参加:王睿宇、岡本太玖斗、栗山サキ、髙坂彩乃、田岡美紗子、高橋彩基、角田創、中村陽道、西本未祐
企画:ニューグラフィックエキシビション(王睿宇、岡本太玖斗、乙辺さゆり、栗原瞳子、杉田聖司)
什器:栗原瞳子
編集:乙辺さゆり、杉田聖司
ウェブ:LIU Kechen
【トークおよびイベント詳細】
・9月22日(月)*18:00よりプレオープニングを同時開催
18:00〜19:30「『グラフィックデザインの窓』までを振り返る」:ニューグラフィックエキシビション
・9月23日(火)*18:00よりオープニングを同時開催
13:30〜15:00「公募とどう向き合うか」:栗原瞳子、髙坂彩乃、田岡美紗子、西本未祐、ほか
15:00〜16:30「グラフィックデザイナーの展示行為」:岡本太玖斗、栗山サキ、角田創、中村陽道、ほか
16:30〜18:00「自己表現とクライアントワーク」:髙坂彩乃、高橋彩基、西本未祐、ほか
18:00〜19:30「確実な記録メディアとは」:田岡美紗子、高橋彩基、角田創、ほか
・9月26日(金)
18:00〜19:30「グラフィックデザインの多/他面性」:岡本太玖斗、杉田聖司、星加陸、BOOK SHOP BOYS、ほか
・9月27日(土)
14:00〜15:30「迎合と抵抗の間でがんばること」:岡本太玖斗、乙辺さゆり、中村陽道、ほか
16:00〜17:30「もう一度、自己表現とクライアントワーク」:上西祐理、王睿宇、髙坂彩乃、西本未祐、ほか
18:00〜19:30「『グラフィックデザインのめ』を見返す」:牧寿次郎、岡本太玖斗、王睿宇、栗原瞳子、ほか
・9月28日(日)
16:00〜18:00クロージング「サンドイッチパーティー」
*全て無料・予約不要
*トークテーマおよび登壇者が変更となる場合は参加デザイナーのSNSから告知いたします
*サンドイッチパーティーにご参加の方は、可能な範囲で具材やドリンクをお持ち寄りください
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