エレガント人生「動画でも小説でも起こり得ることをテーマに」共著による小説『酔い醒めのころに』発売

2024.9.17
エレガント人生

編集=QJWeb編集部


YouTube登録者数50万人超の男女コンビ・エレガント人生(山井祥子、中込悠)が、コンビ共著による小説『酔い醒めのころに』を発売したことを記念し、9月15日(日)に芳林堂書店高田馬場店のイベントスペースにて取材会を開催した。

この取材会でふたりは、共著だからこそ生まれた小説の魅力を熱弁。また、コンビとしての今後の目標や方向性についても語った。

動画と同じように現代のキーワードをちりばめた作品

『酔い醒めのころに』は、SNSで人気を集めるエレガント人生が、ふたりで書き下ろした初の小説。社会人1年目の男女6人の日常を交互に描き、女性の章を山井が、男性の章を中込が担当した。作中にはZ世代に支持される彼ららしく、パパ活、インフルエンサー、メンズメイク、ブラック企業、モブキャラなど、現代のキーワードが多くちりばめられている。

中込は作品について、「普段、YouTubeでネタにしているようなリアルな人間関係の、小説版を作らせていただきました」と説明。自身のSNSの視聴者層も意識し、若い世代にも読みやすい文体に工夫したことを明かす。

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中込悠

また、山井は「Z世代の方がピクッと反応するような物語がたくさん詰まっています」と魅力を力説。普段、投稿しているSNS動画との共通点を挙げながら、物語のテーマについて「劇的な何かが起こるわけではないところがポイントです。やっぱり人生、山あり谷ありの人ってそんなにいなくって、普段みなさんががんばって戦っているのは地味な相手だと思います。そういう日常の中で起こり得る成長や、楽しさ、悲しさを、動画でも小説でも共通のテーマにしています」と説明した。

エレガント人生
山井祥子

合作の難しさについて聞かれた中込は、「お互いの章を読んで『ああ、そうきたんだ。じゃあ、こう書こうかな』と、スムーズに行きました」と、共作にまったく問題がなかったことを明かす。

山井も「言い合いは本当にしていないです。思考がそもそも似ているので」と語り、「日常生活でも、マナカナさんみたいに同じことを言っちゃうことがよくあります」と、コンビ仲のよさで笑わせた。

コンビとして、独自の道を歩む

エレガント人生は、9月6日(金)、7日(土)に開催した単独ライブ『花は半開、酒は微酔』を大盛況のうちに終えたばかり。取材会では、コンビの今後について「毎年、単独ライブの規模をどんどん大きくして、それでご飯を食べていけるようになること」が目標だと語った。

記者から、今後冠番組のMCや賞レースのチャンピオンを目指すことはあるか問われると、山井は「それよりも、なんかもっと変な、異物みたいな存在になりたい。その方向に進んでいけたら」と、独自の道を歩む決意を表明。中込も「まわりとはどんどん違う方向に進んでいきたいと思っているので、王道から外れることに対して不安はまったくありません。むしろ、より奇妙になっていきたいと思います」と、芸人としてのぶれない信念を明かした。

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