日本人に向けられる「差別」の現実に、どう立ち向かうべきか
「差別」の問題点は、当事者ではない人々が「対岸の火事」をあたかも専門家のように語ることによって助長されている点にあるのではないだろうか。
現在UUUMは、公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンターとパートナーシップを締結し、所属クリエイターの動画コンテンツやSNSなどを通じてパラスポーツの魅力を積極的に発信している。その中で、僕も何人かのパラアスリートと話す機会を得た。 対話して感じたのは、自分たちを「障がい者」だと思っていないこと。彼らが持つハンディキャップ以上に、「障がい者」として特別扱いして建設的な議論を阻んでしまうことのほうが、問題として根深いと思い知らされた。
また、最近では海外でタクシーの乗車拒否をされるなど、コロナウイルス感染症によって日本人、アジア人が差別的対応をされるという話を耳にする。主に海外での出来事だが、僕ら自身が、海外から差別的感情を向けられている可能性があるのだ。
僕は、この現実を「対岸の火事」と揶揄している人々はどう受け止め、行動するのかに興味を持っている。安易な言論に流され、諸外国の批判をするのか。それとも、自分の言動を省みるきっかけとするのか。インターネットにおけるこれからの言論空間に注目していきたい。