なぜ人は不倫報道をスルーできないのか
炎上7つのパターン(中川淳一郎)

2020.2.5

「ポイントカード」「オンラインゲーム」・・・庶民派パターン

【苦笑・ほのぼの系】

◆袴田吉彦:さわやか系俳優としてしられていたが、不倫場所がアパホテルでしかもポイントカードまで持っていたとの報道から苦笑するしかなかった。

◆後藤真希:不倫相手とオンラインゲームで知り合ったことや、デートがららぽーとで密会場所が錦糸町のラブホテル、という庶民派ぶりから叩くポイントがよくわからなくなった。むしろ好感度が上がったという声も。

→そこはかとなく漂うB級感が苦笑を誘う。

逆に怒られない?常識を超えてくるパターン、ほか

【ネタ系】
※不倫ではなく5股と2股交際も入れた

◆狩野英孝:不倫ではなく5人と交際。自称イケメンナルシストキャラだったため笑いの対象に。この騒動により交際相手のひとり加藤紗里が華々しくタレントデビュー。その後狩野は未成年との淫行で活動自粛。(現在は復帰)

◆斉藤由貴:会見で的を射ない回答と他人事な感じから「あぁ、この人はもう普通の人ではわからない感覚を持っている芸術家なんだ」といった感じで怒る気にもなれず。

◆塩谷瞬:これも不倫ではなく2股交際。モデル・冨永愛と、前衛的過ぎる料理を作る料理研究家・園山真希絵だったことから塩谷の女性の好みがよくわからなくなり、困惑。会見でなぜか泣いた姿も「お前が泣くな!」というツッコミが。このときは園山が作る「なぜか食べ物を立てる」料理に注目が集まりネタ化。

→男がどことなく間抜けな感じがするほか、当事者たちが自分の常識では理解できぬ発言をするパターン

【不倫された側が株を上げた系】

◆中村橋之助(に不倫された三田寛子):自宅前で堂々とした会見を行い、これからも夫婦関係を継続させることをビシッと宣言。

◆藤吉久美子(に不倫された太川陽介):笑顔を交えながら「僕は信じる」と許した。

◆原田龍二(に不倫された妻):原田が不倫相手との行為を車の中で短時間で終えるセコさを見せたこと、一切の愛情に加え、妻が「原田、アウトー!」と言ったことから。

◆愛川欽也(に不倫されたうつみ宮土理):73歳という愛川の年齢に加え、うつみが「キンキンかっこいい!」と言って見せた。

→本当は内心はらわたが煮えくり返っているだろうが、「当事者・被害者である妻・夫が許した」ということでその被害側の株が上がる例。

【どうでもいい系】

◆アレクサンダー

◆とにかく明るい安村

→ ほんとうにどうでもいいので解説はなし。

今、 話題のあのカップルは炎上の「王道パターン」

東出の場合は、上記【激怒系】の究極版ともいえるものである。朝ドラ『ごちそうさん』で知り合った杏と結婚。「おしどり夫婦」と呼ばれ3人の子供を授かったが、杏の妊娠期間も含めて唐田との不倫は3年近くにわたり継続。イクメンイメージはあったものの実際はたいしてやっておらず、その期間も唐田と遊び、唐田はSNSで東出との関係を「匂わせ」する。

そんな背景から、夫を寝取られた杏への同情が爆発。父・渡辺謙が不倫をしたと思ったら今度は夫が……。東出にしても義父があそこまで叩かれたにもかかわらず、同じことをしていたことからそのうかつさも非難の対象に。

今回、まさに「役満」のごとき王道パターンとなったわけだが、こんなどうでもいいことを分析しているオレもどうかしているな。

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中川淳一郎

(なかがわ・じゅんいちろう)ネットニュース編集者。1973年東京都出身。1997年博報堂入社、CC局(現PR戦略局)配属。2001年退社。以後無職、ライター、雑誌編集者などを経て現在はウェブメディア中心の編集者に。ひたすらネット上の珍騒動や事件を毎日テキストファイルに記録する生活を長年つづけている。

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