egg編集長・赤荻瞳 クライアント営業も楽勝に!?ギャルサーで学んだこと

2020.2.3


ギャルサーは高校とは違う青春を送れる「自由な学校」

ギャルサーは、夏と冬の年2回大きなイベントを運営するサークルです。モデルさんをキャスティングしてファッションショーをしたり、パラパラやヒップホップダンスのイベントをしたり。

私が高校生のときには渋谷にギャルサーは30個くらいにあって、メンバーは全体で100人くらい。基本的に高校生で、たまに中学生もいました。『egg』や『Popteen』に出ていたモデルさんもいた時期なので、「ギャルサーに入る=イケてる」みたいな。

赤荻瞳_クイックジャーナル2
センター街にあるゲームセンター入口がギャルサーの集合場所になっていた

でも先輩に会ったら「お疲れ様です」って言わなきゃいけないとか、ギャルサー内のダンスチームでの週3であったオール練(※編註:オールナイトでの練習)ではひと晩中座るの禁止だったし、水も飲んだらダメで、ちょっと厳しい部活みたいなところもありました。

ギャルサーは学校とは違う青春ができる場所いろんな子がいる、自由な学校みたいなところでした。高校に通っている子もいれば、中卒で働いている子も、いじめられている子も、不登校の子もたくさんいました。でも言っちゃえばギャルはみんな変だから、「あの子そういうところあるよね」って思うだけ。先輩への礼儀さえちゃんとしていれば、何かを注意されることはなかったです。

ギャルサーで身に付いたことは、今の仕事にも超活かせています。ギャルサーはサークルごとにセクションがあって、それぞれのセクションのトップに就くためには、作文用紙4枚以上のスピーチを書いて、先輩たちの前で発表しないといけないんです。もう、超緊張するじゃないですか!

そのおかげで、社会人になってクライアントに営業するときとか全然緊張しないんですよ(笑)。どういう風に話したら心に響くかとか、緩急をどうやってつけるかとか、高校生のときから考えていたので。

ギャルサー出身の先輩はチャレンジ精神がある人が多くて、いろいろ仕掛けて成功している人ばかり。起業している人や我が道を行く人もいて、仲が良かったヤマンバは今オーストラリア留学しています。将来の夢が「世界一周して自分に一番合った国に住みたい」で、もう何十カ国も回っています。最近YouTubeも始めたんですよ!

時代がギャルに追いついてきた

社会人に成り立てのころは、まわりの会社を見て「なんで髪明るい人が少ないんだろう」とか「なんでスーツを着なきゃいけないんだろう」って思っていました。考え方の幅が狭いなって。でも、最近増えてきましたよね、自由な会社。出社時間が何時でもいいとか、私服でいいとか。「うちら寄りじゃん! 時代がギャルに追いついてきてんじゃん」って(笑)。

今、自分を縛っているルールに息苦しさを感じている人も、ただ悔しがっているだけじゃ何も始まらないですよね。それはすごくもったいない。校則が厳しくてギャルができないっていう子も、放課後や週末、夏休みだけでも全力でギャルをやるとか、いろいろと工夫やチャレンジはできるじゃん、っていうマインドは伝えていきたいなと思っています。


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赤荻 瞳

(あかおぎ・ひとみ)平成8年9月6日生まれ、25歳。埼玉県出身。高校1年のころから渋谷の高校生サークルで活動。高校中退後、平成27年に広告制作会社に入社。平成30年3月に『egg』をウェブで復刊させ、編集長に就任。現在は“渋谷女子インターナショナルスクール”という英会話、動画制作など、社会ですぐ使え..

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