原盤権、地下アイドル、業務委託……すべてのフリーランサーが知っておきたい“契約”のこと(tofubeats)

2020.9.10
tofubeats_quickjournal_main

文=tofubeats 編集=森田真規


中学生のころから音楽制作をスタートさせ、29歳にして10年以上のキャリアを誇り、4thアルバム『RUN』に収録されていた曲のリミックス集『RUN REMIXES』を9月4日にリリースした音楽プロデューサー・DJのtofubeats。

4月からつづいた連載の最終回である今回は、レーベルでありマネージメント事務所でもある「HIHATT」の経営者という肩書きを持つ彼が、7月に発売された『地下アイドルの法律相談』という本を読んで考えた“契約”についての話です。

初めて契約書を書いたのは17歳のとき

皆さまいかがお過ごしでしょうか? tofubeatsです。昨日(9月8日)は某オンラインフェスでテレビ収録のような豪華な現場でライブしてきたのですが、自分の出ているところ以外はマジで歌番組観てるみたいですごかったです。

そもそも人前でラップとかするのも久々だなと思って帰宅してからスケジュールを見直したのですが、なんと2月ぶりでした。もともとパートタイムラッパーを自称していますが、半年ぶりの出勤ということでさすがに自分のモードチェンジを感じました。「RUN」のリミックスも自分のヴァースは録り直してないし、今年ラップしたのはNOAくんの客演で1ヴァース書いたぐらいな気がします。次に人前でラップするのはいつになるのやら。

NOA - TAXI feat. tofubeats

今回はQJWeb編集部の方経由で送られてきた、この本について書こうと思います。

『地下アイドルの法律相談』(深井剛志、姫乃たま、西島大介/日本加除出版)
『地下アイドルの法律相談』深井剛志、姫乃たま、西島大介/日本加除出版

『地下アイドルの法律相談』というタイトルですが、実際には自分を含むミュージシャンや、芸能事務所に所属するタレント・俳優、少々専門的な用語ではありますが業務委託契約をしている方々などにも一部適用できる、契約について学ぶ初歩の内容となっています。

そもそも芸能業界というものは外から中が見えにくく、それゆえに基本的には情報の非対称性があるなかで比較的不利な契約を結ぶことが多いと思います(一方で、それは事務所を守るためという側面ももちろんあります。タレント本人と売り上げなどを分かち合うことによって、営業やサポートができるという点は大事なことです)。

自分も初めて契約書を書いたのは17歳だかのときで、親の承認も受けてサインしました。正直こちらからなんらかの内容について修正や確認をお願いできる立場ではありませんでした。今当時の契約書の控えなんかを見て懐かしい気持ちになったり……笑。

コストとリターンを天秤にかけるのが契約書

この記事の画像(全1枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

関連記事

tofubeats_quickjournal_main

大阪の音楽シーンが気づかせてくれた、音楽を作る一番の理由(tofubeats)

tofubeats_quickjournal_main

私が『デイリーポータルZ』から学んだ大切なこと(tofubeats)

tofubeats_quickjournal_main

tofubeats、結婚を語る。「お相手は“一般女性”ですか?」と聞かれてわかったこと

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

三遊間×ゼロカラン

三遊間×ゼロカラン、人気投票との向き合い方の正解は?「やっぱり有名にならなあかんな」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】