「コロナ後」の経済、マイホーム需要が増える?
国内ではまだまだウイルスとの戦いがつづいているが、中国では「コロナ後」の経済が動き始めている。中国政府は「新型コロナの感染拡大を抑え込んだ」とし、一部工場の稼働を再開。各自治体では数百億円単位の商品券を配るなど、経済回復に向け躍起になっている。
僕はたまに、「コロナ後」の経済について考える。パンデミックを経て、人々の価値観、キャリア観、働き方が変わった結果、経済にどのような変化が生じるのかを脳内でシミュレーションするのだ。
最近考えたのは「マイホーム需要」。リモートワークが推奨されるなか、多くの人がすることといえば、家における仕事場所の整備だ。僕も部屋を掃除してリモートワーク用の設備を整えた。リモートワークでほとんどの仕事をこなせると気づいた人は、自宅を「最強の仕事場」にすることが、最も生産性が高いと考えるはずだ。その結果コロナ後には、昭和に描かれた「男の夢」としてのマイホームではなく、「最強の仕事場所」としてのマイホーム需要が増えるのではないだろうか。僕は、コロナ後にマイホームを購入する人が増えるのではないかと予想している。
いずれにせよ、現状の感染拡大を防げなければ「コロナ後」はやってこない。僕も、今できることを粛々とやっていく。次回のコラム掲載時には、少しでも感染拡大の歯止めの兆しが見えていることを期待したい。