「広告不況」に陥らないために今、求められるクリエイティブを考える(UUUM鎌田和樹)

2020.4.10

「コロナ後」の経済、マイホーム需要が増える?

国内ではまだまだウイルスとの戦いがつづいているが、中国では「コロナ後」の経済が動き始めている。中国政府は「新型コロナの感染拡大を抑え込んだ」とし、一部工場の稼働を再開。各自治体では数百億円単位の商品券を配るなど、経済回復に向け躍起になっている。

僕はたまに、「コロナ後」の経済について考える。パンデミックを経て、人々の価値観、キャリア観、働き方が変わった結果、経済にどのような変化が生じるのかを脳内でシミュレーションするのだ。

最近考えたのは「マイホーム需要」。リモートワークが推奨されるなか、多くの人がすることといえば、家における仕事場所の整備だ。僕も部屋を掃除してリモートワーク用の設備を整えた。リモートワークでほとんどの仕事をこなせると気づいた人は、自宅を「最強の仕事場」にすることが、最も生産性が高いと考えるはずだ。その結果コロナ後には、昭和に描かれた「男の夢」としてのマイホームではなく、「最強の仕事場所」としてのマイホーム需要が増えるのではないだろうか。僕は、コロナ後にマイホームを購入する人が増えるのではないかと予想している。

いずれにせよ、現状の感染拡大を防げなければ「コロナ後」はやってこない。僕も、今できることを粛々とやっていく。次回のコラム掲載時には、少しでも感染拡大の歯止めの兆しが見えていることを期待したい。

この記事が掲載されているカテゴリ

鎌田和樹

Written by

鎌田和樹(UUUM株式会社・代表取締役)

(かまだ・かずき)1983年東京都生まれ。起業家である孫泰蔵氏の薫陶を受けて起業を決意、人気YouTuber・HIKAKIN(ヒカキン)との出会いをきっかけに、2013年ON SALE(現UUUM)を設立し、社長就任。2017年にUUUMを東証マザーズ上場に導く。2022年6月1日付で代表取締役 会..

QJWebはほぼ毎日更新
新着・人気記事をお知らせします。