JO1木全翔也、目指すはメンバーによる楽曲のセルフプロデュース「楽器を習ったり作曲を勉強したり、みんないろいろがんばっています」

2023.7.22
JO1木全翔也、目指すはメンバーによる楽曲のセルフプロデュース「楽器を習ったり作曲を勉強したり、みんないろいろがんばっています」

文=新 亜希子 撮影=菅原麻里 編集=森田真規


グローバルボーイズグループ・JO1の新曲『NEWSmile』が、7月24日にリリースされる。今年4月から『めざまし8』(フジテレビ)のテーマソングに起用されている同曲は、選曲や作詞にメンバーが携わったセルフプロデュース作。従来の音盤ではなく「Charming Daily Goods」=「CD GOODS」として発売することでも話題になっている。

タイトル「NEWSmile」の発案者である木全翔也へのインタビューでは、制作のエピソードはもちろん、今後実現したいという音楽のセルフプロデュースについても話が発展。アジアツアーの開催と3RD ALBUM『EQUINOX』(9月20日発売)のリリースも決定し、「がんばり時」だという現在の心境と、グループの展望を語った。

タイトルにも採用された作詞の喜び

──作詞に携わった楽曲が、『めざまし8』で流れているのを聴いた感想は?

木全 朝、実際に流れているのを聴くとやっぱり気分がいいです。自分の歌詞なので、自分の曲みたいな感じがする。いろんな人に、いっぱい意味を考えてほしいなぁと思いながら歌っています。

【JO1】「NEWSmile」テレビ初パフォーマンス!【めざまし8テーマソング】

──今回、選曲にもメンバーが関わったんですよね。

木全 はい。仮歌が入っているデモの中から「3つ選んでいいよ」って言われて、僕も「NEWSmile」を選びました。めざましっぽいというか、J-POPな感じで、日本の朝に合うなって。

詞を書くにあたって、なるべく譜割を合わせるようにはしたんですけど、少し尺は伸びました。「この部分、新しく考えてみて」みたいなことがあって。たとえば<Don’t stop the music>の部分は、そもそもまったくないパートだったんです。JO1の曲でも、練習として作詞をすることがあるんですけど、実は日本語よりも英語や韓国語のほうが、歌詞として乗せやすいですね。

木全翔也(きまた・しょうや)2000年生まれ、愛知県出身
木全翔也(きまた・しょうや)2000年生まれ、愛知県出身

──クレジットのトップにきているように、木全さんの歌詞が多く採用されたのでしょうか?

木全 そうですね。タイトルにもなっている、サビの<NEW Smile>っていう部分は僕が書いたんですけど、そこがけっこうポイントかなって思います。

──ご自身の書いた歌詞が、楽曲のサビ、ひいてはタイトルにまで採用されたお気持ちは?

木全 自信を持って出したので、うれしかったです。「やってやったぜ」って。僕が一番、コンセプトを理解していたんじゃないかなって……そんなことないですけど(笑)。

キャッチーでトンチの効いた、パンっとくるひと言って、大事かなって思ったんです。最初は、二つくらいの意味を持たせようと思って「NEWSmile」を考えたんですけど、「これ、よく考えたらめちゃめちゃ意味あるなぁ」って。トリプルミーニングとしてますけど、ほかにもいっぱい意味がありそうだなぁっていう気がします。聴いた方が、いろいろな「NEWSmile」を見つけてくれたらいいなと思います。

──ほかのメンバーの歌詞には、どんな魅力や個性を感じましたか?

木全 (金城)碧海は、けっこう英語を使っていましたね。洋楽が好きなので、そういうノリがいいのかな。逆に(河野)純喜くんはすごくJ-POPが好きなので、歌詞がストレートなんです。<「おはよ」って伝えて>とか、<「大好き」って伝えて>とか、まっすぐな歌詞を書くのがうまいなぁって思いました。

──メンバー複数人での作詞は「YOLO‐konde」(2022年)以来ですが、成長は感じましたか?

木全 あのとき、みんなで話し合いながら歌詞を作ったので、誰がどこを書いたのかをあんまり覚えてないんですよね……。でも、音への言葉のノリはずっとよくなっていると思います。

──歌詞は、ダンスやMVにも反映されたのでしょうか。

木全 ダンスはもともとイメージみたいなものがあって、そこに歌詞がどう採用されたかは、あんまりわからないですね。……(しばし踊りながら口ずさんで)あぁでも、<おはよ>とか<NEW Smile>、<high five>とか、考えてみると歌詞と重なる動きが入っているかも。探してみてほしいです。

MVは、まだ僕らも完成を観ていないんですけど、撮影は朝から晩までがんばりました。ずっと聴いていても飽きなかったですね。今回はすごく明るくて、カラフルで爽やか。JO1の曲の中ではこれまでと比べても一番ポップかも(笑)。

木全翔也
木全翔也

新たな試み「JO1 MART」で出したアイデア

木全 あとはやっぱり、グッズを楽しみにしていてほしいです。これも、僕らはまだ完成を見ていないんですけど。楽しみですよね「JO1 MART」。

──アイデアがおもしろいですよね。聞いたときはどう思いました?

木全 「やるじゃないですかぁ」って(笑)。もともと僕、レコードで出したいとか、カセットで出したいとは言っていたんですよ。僕もカセットを買ったり作ったりするので、「あったらおしゃれじゃない?」みたいな。

「飾りたい!」と思えることが大事だと思うんですよね。CDももちろんいいけど、たとえば3種類は飾ったとしても、あとはどうしても積んでいくことになっちゃうのかなって。それはもったいないので、グッズがCDの代わりにもなるって、すごくいいなぁって。飾ることもできるし、使うこともできて、それが音楽の新しいかたちになっていくといいなって。

僕、本当はガムを作りたかったんですよ。「配って広めてもらえたらいいなぁ」と思って、「じゃあガムはどうかな?」って。まずパッケージがJO1で、僕らは11人なので11枚入り。そうしたら、友達にガムをあげて「どう?どう?」って広められるじゃないですか。それをやりたかったんですけど……食べ物だから難しかったのかな。だけど、そのアイデアが付箋になって、結果、メモ帳になったんですよ。

JO1 MART
JO1「Charming Daily Goods」
「JO1 MART」で発売される「Charming Daily Goods」=「CD GOODS」

目指すはJO1メンバーでのセッション

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新 亜希子

(しん・あきこ)エンタメ系ライター。音楽・アイドル・映画を中心に、インタビューやレポート、コラムやレビューを執筆。『シネマトゥデイ』『リアルサウンド』『日経エンタテインメント!』ほか。

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