OWV第2フェーズでの目標
──『JACK POT』というアルバムタイトルは、3月から4月にかけて開催された『OWV LIVE TOUR 2023 -CASINO-』とも呼応しているように思えますが、どちらが先に決まったんですか?
本田 『OWV LIVE TOUR 2023 -CASINO-』のアルバムだから『JACK POT』が先という順序ですね。とはいえ、『OWV LIVE TOUR 2023 -CASINO-』のリハーサル中に『JACK POT』のレコーディングや振り入れをしていたので、同時進行で作っていった感じです。
──では、『OWV LIVE TOUR 2023 -CASINO-』でのセットリストを見越して、『JACK POT』の収録曲を決めたような側面もあるのでしょうか?
本田 全部が全部、「ライブで歌いたいから」というわけではないですね。もちろん「ライブでやりたいから」で選んだ曲もありますけど、今までのシングル曲やライブで披露していながら2年くらい温めていた曲もありましたし、空白のところにはライブうんぬんではなく、メンバーが歌いたい曲を選んでいます。なので、作品としてのバランスも考えながら、作っていったアルバムです。
──ちなみに、「メンバーが歌いたい」で選ばれたのはどの曲ですか?
中川 それこそ、表題曲の「Gamer」もそうです。
本田 「Gamer」はすごかったな。
中川 ファーストインプレッションから、けっこうみんながビビッときた曲なんです。ボーイズグループがバンドサウンドのトラックをやるイメージがあまりなかったんですけど、OWVにもないテイストだから、曲をいただいたときにすごく新鮮で。本当に巡り合わせでした。
──ライブ映えしそうな曲ですよね。
中川 フェス好きな方にもハマりそうな質感のトラックなので、夏が楽しみです。
本田 フェスに出られたらいいね。
中川 ぜひ、フェスの仕事が欲しいですね。記事に「フェスに出演する」と先に書いてもらって、予定をはめないとまずいことになる流れにしましょう(笑)。
──選曲のときには、“フェス映え”も意識されているんですか?
中川 「OWVのライブに初めて来てくれた人が、僕らのことをよく知らなくても音楽として楽しんでもらえるような曲かどうか」というのを選曲で意識しているので、必然的にフェスでも活躍する曲になるってイメージですね。どちらかというと単独ライブでの盛り上がりから派生してフェスって感じですけど、ほぼニアリーイコールかな。
──『JACK POT』の収録曲がジャンルレスになったのは、第1フェーズで“OWVらしさ”が確立できたからという側面もありますか?
中川 具体的に表現しにくいんですけど、僕たちの中では最初から一貫して自分たちの考える“OWVらしさ”というものが抽象的にあって、作品を重ねるごとにそれが音楽に反映されていってるイメージなんです。少しずつ洗練されて、僕たちの中にあった抽象的なものが音楽に表れてきたというか。
本田 どの楽曲も何十曲という候補の中から僕たち自身が1曲ずつ選んでいるので、僕らが選んでいる時点で、“OWVらしさ”が表現されているんだと思います。『JACK POT』に収録された「Last scene」や「Weekend」は僕らからしても挑戦だと思いましたし、“OWVらしさ”を意識しつつ違う雰囲気にもチャレンジしたくなったから、ここまでいろんな種類の曲がそろったんだと思います。
──これから始まる第2フェーズで、どんなことをやっていくかはすでに決まっているんですか?
本田 やりたいこと、たくさんありますけどね。
中川 なんでもやりたいんですよ。
浦野 でも、「なんでもやりたい」って言ってたら、待っているだけになるよ。
中川 じゃあ、何をやりたい?
浦野 新喜劇! 吉本興業所属はOWVの強みでもあるから。
中川 やっぱりバラエティやないかい(笑)!
本田 いつになるかはわからないですけど、OWVが主催するフェスはやりたいですね。
浦野 そういうの!
中川 男性だけのライブもやりたいんですよね。女性のファンの方からしたら「おい~!」って思われるかもしれないですけど、男性ファンだけ集結したライブについてはみんなでけっこう話もしていて。
浦野 いつか実現したいね。
今のOWVを漢字1文字で表現
──では最後に。OWV×QJWebで恒例となりました「漢字1文字で表すと」で締めたいと思うのですが、今のOWVを漢字1文字で表すと何になりますか?
本田 (しばらく考えて)決まりました。「四」ですね。「4人組といえばOWV」と名前が挙がるグループになりたいということで。
中川 それ、いいね。
浦野 「一」。(グループのプロフィールで)「唯一無二」と掲げているし、誰かにとってたった一人の存在、たった一つのグループになりたいという想いもありますし、何事でも1位を目指していきたいので。あと、4人組のOWVとして出るときは一つのグループですし。
中川 数字縛りみたいになってる……。
佐野 僕は「幅」かなと思っていて。
中川 いいな~!
浦野 「いいな~!」じゃなくて、自分で考えろよ(笑)。
佐野 月日が経つにつれて、アーティストのOWVと吉本興業所属のOWVが共存してきているというか。『イナズマロック フェス』に出演する一方で吉本新喜劇に出たりとか、この仕事の振り幅は今のボーイズグループのシーンでは珍しいと思うので、「幅」だと思います。
中川 「今の」ではなくて「なりたい」でもいいですか?
──はい、ぜひ!
中川 では、「鬼」で。OWVって王道じゃないというか、ヒール役のほうが似合うと僕は思っていて。鬼って、無敵そうじゃないですか。
本田 でも、桃にやられるよ。
中川 やられるんですよね……。
浦野 主人公でないほうってことだよね。
中川 そうそう。「鬼のストーリーもちょっと見たくない?」っていうか。
本田 『僕のヒーローアカデミア』みたいな感じね。
中川 そうです。「ヴィラン側のストーリーもあるんだぞ!」っていう存在になりたいですね。
OWV
2019年に社会現象を起こした日本最大級のオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に出演した元練習生4名により結成されたボーイズグループ。 グループ名「OWV」には、“Our only Way to get Victory~勝利を掴む僕たちだけの道~ 誰にも真似することのできない唯一無二のグループとなり、この世界で勝利を掴む”というメンバーの強い想いが込められている。
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OWV 2nd album『JACK POT』
発売日:2023年7月19日(水)
<収録曲CD ※全形態共通>
M1.Here & Now
M2.Gamer
M3.Caution
M4.You
M5.DARK STAR
M6.Time Jackerz
M7.Last scene
M8.Weekend
M9.Let Go
M10.Better Day
*
<初回フラッシュプライス盤(CDのみ)>
価格:2,200円(税込)
※封入特典:トレーディングカード(全10種のうち1種)
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<初回限定盤(CD+Blu-ray)>
価格:4,800円(税込)
*
<FC限定盤(CD+Blu-ray)>
価格:5,800円(税込)関連リンク
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