クラファン写真集に2500万円超の支援!総フォロワー数35万人超のインフルエンサー・すーぱー柿のたね。を徹底解剖
インスタグラムのフォロワー28万人、ツイッターのフォロワー8万人を誇る“すーぱー柿のたね。”。メンズ服ブランド3AMのプロデューサーであり、アクセサリーブランドtktと完全手製のレザーブランドtttのディレクターだ。
クラウドファンディングを利用したプラットフォーム「EXODUS」で出版した写真集『たねぼん。』には、2500万円以上の支援が集まるなど圧倒的な人気を誇る。
彼女は何者で、なぜSNSでこれほどのフォロワーを獲得し、クラウドファンディングで異例ともいえる支持を得ることができたのか。学生時代から今に至るまでの彼女の半生に迫った。
目次
すーぱー柿のたね。誕生のきっかけは、メンズ服ブランドの立ち上げ
すーぱー柿のたね。というキャッチーな名前で、彼女が活動を始めたのは今からおよそ3年前のこと。
きっかけは、彼女が立ち上げたメンズ服ブランド「3AM」の存在があったという。
「大学2年生のときに、所属していた芸能事務所を辞めて、メンズ服ブランド『3AM』を立ち上げました。そのときに、広告をどうやって打とうかを考えたのですが、YouTuberやインスタグラマーと呼ばれるインフルエンサーに商品を提供してPRするという風潮を見て、自分が広告媒体になったほうが早いし、今の時代に合っているんじゃないかなと思ったんです。
写真が前面に出せて、ショップ機能も使えるインスタグラムならアパレルとの相性がよさそうだなと思い、インスタグラムでの活動を本格的に始めました。始めたタイミングが、コロナ禍の直前だったということもあり、毎日投稿をつづけていたら、一気にフォロワーさんが増えたんです」
すーぱー柿のたね。という名前の由来を聞くと、彼女は笑いながら教えてくれた。
「本名の“みなみ”という名前だとありきたりだから、変えてみようかなと考えていたときに、『柿の種を買ってきて』とおつかいを頼まれて、スーパーに行ったんですね。それで、その場のノリでつけた名前だったんです。だから、こんなに長く、この名前でいるとは思っていませんでした(笑)。
でも、私の見た目と名前のミスマッチ具合で覚えてもらいやすかったようで、よかったなと思います。それに最近は“種さん”って呼んでもらえることも多くて、気に入ってます」
ブランド立ち上げの裏にある脅威の行動力
中学3年生からブランドを立ち上げる大学2年生まで、芸能事務所に所属していたすーぱー柿のたね。だが所属当時から芸能界へのこだわりはなかったのだそう。
「芸能界に入ったのは、原宿で同じ人に2回スカウトされたからでした。そうはいっても、芸能人になりたいと思ったことはなかったんです。ただ、当時からみんなと一緒があんまり好きじゃなかっただけ。限られた人にしかできない経験ができるなら、せっかく来たチャンスだしやってみようかなと飛び込みました」
いざ芸能事務所に所属したからといって、積極的には活動しなかった。
彼女の夢は当時から服に携わることだったからだ。そのため、中学卒業後はデザイン系の授業が厚い高校に進学したのだという。
「もともと中学生のころから洋服が好きだったので、漠然とした理由でデザイナーになりたいなと思っていました。それで高校は週に6時間美術の授業がある学校に進学して、卒業したら服飾系の大学に進もうと考えていたんですね。
でも、そこで知ったのは、デザイナーになるには服の縫製についても勉強しなきゃいけないということでした。そのときに、私がやりたいのはデザイナーじゃなくて、あくまでも服を通じてプロデュースをすることだなと気づいたんです」
彼女は経営学科への進学を視野に入れるようになる。そのときのエピソードを彼女は次のように教えてくれた。
「私、本やインターネットの情報って信じられず、実際に経験した人の話を聞きたいタイプなんですね。だから、経営学部への進学を考えたときに、実際に経営者として働いている人に話を聞きたいなと思ったことがあったんです。
でも、当然、普通の高校生のまわりに経営者なんていないじゃないですか。
だから通っている塾の本院の塾長が経営者との人脈を大事にしていると話していたのをなんとなく聞いていて、ダメ元で会いに行ったんですが、塾長が“変わった子だな”とおもしろがってくれて、美容系の経営をしている女性社長とか、植物性の食品を取り扱う会社の社長、ECショップの大元の流通会社の方などに会わせてくれたんですね。今思うと、自分でもすごい話だなと思いますし、受け入れてくれた塾長には感謝ですよね」
ファン=フォロワー数ではない、SNSでの活動で大切にしていること
今ではSNS総フォロワー数30万人超のインフルエンサーとして活動しながら、自身のブランドを経営するすーぱー柿のたね。さん。
なぜ、そこまで支持される存在になったのかを探るべく、フォロワーやファンについて聞くと、彼女は意外な答えを述べた。
「私、フォロワーさんが全員『ファン』だとは思っていないんですよ。どんな理由で私を見てくれているのかわからないし。だから、フォロワー=ファンと捉えるのはおこがましいと思っているんですね。でも、今回、写真集を買ってくれた方、クラウドファンディングで支援してくださった方のことは『ファン』って呼んでもいいのかなって思うんです。なので、フォロワー数は、男性の方が多いですが、ファンの方は男女半々くらいかなと思っています」
彼女は自身が支持される理由を次のように分析してくれた。
「私はSNSでよく自分のマインドや価値観を共有するのですが、私の言葉や発信を自分に落とし込んで、自分自信のマインドを成長させるようなフォロワーさんが多いなと感じています。
たとえば『人と比較しちゃう』と悩み相談をされたときに、私は『比べるべきは今の自分だよ』と答えるタイプなんですね。『そんな必要ないよ』ってキレイごとだけで終わらせないんです。
それから、もうひとつ大切にしていることがあって、SNSとはいえ相手が人間であることを忘れないことは大切にしています。たとえば、アイコンを設定していない方や普段コメントやいいね、質問ボックスなどに反応をしていないアカウントでも動かしているのはひとりの人間だからないがしろにしちゃいけないし、対面で会ったときに言えない言葉は言わないようにしています。
そういうところから信頼をしていただけているのか、コロナ禍で写真集の制作が遅れたときも『納得のするものを作ってね』『待ってます』と温かい言葉をいただけました」
2500万円以上支援された写真集、次なる目標は完璧な自分
彼女はCAMPFIREが運営するクラウドファンディングを利用したオープンな出版を目指すプラットフォームEXODUSを利用して写真集を制作。その理由を次のように語ってくれた。
「活動していくなかで、なんの手もかかっていないリアルな私を形に残す写真集を作ってみたいなと思うようになりました。そんなことをボソッと言ったら、EXODUSから本を出した知り合いが『EXODUSでやったら?』って言ってくれたんです。
それで調べていくうちにEXODUSはまだ1冊も写真集を出していなかったことを知って魅力を感じました。EXODUSのクラウドファンディングで写真集を出す、記念すべきひとり目になれるのはいいなと思ったんです」
EXODUSを利用したのは、ファンを思っての理由でもあった。そのこだわりと、実際にクラウドファンディングが始まってからの反響を彼女はこう話す。
「写真集を出します、発売日はいつで、どこに売っていて、どこではイベントもやってという形式を取るよりも、欲しい方に届けることができるのはいいなと思いました。
また、クラウドファンディングの場合、写真集の制作が始まる前から呼びかけることで、支援してくださった方が『私と共に写真集を作った一員になれた』と喜んでいただけるんじゃないかなと思って、皆さんの手元に届くまでの時間を参加型イベントにしたかったんです。
実際にやってみると、反応は予想以上でしたね。SNSのエンゲージメント率や、ブランドの反響から考えて目標金額は設定したのですが、最初の募集の段階でかなり反響がありました。さらにそのあとで最初の募集期間以降に好きになってくださった方から『欲しい』と言っていただけたことで追加募集もして、2500万円もの支援がいただけるなんて想像してなかったです。
それから支援してくださった方から応援コメントが届く仕組みだったので、ファンの皆さんの声のおかげで『いいものを届けるぞ!』という気持ちに妥協なく取り組めました」
見どころは次のように語ってくれた。
「支援してくださった方のおかげで、普段は芸能人の方を担当されている普通は依頼できないようなカメラマンさんやスタイリストさんと撮影ができました。もちろんプロが手がける私を見せたいという部分もあったのですが、その中でも街ブラシーンとパフェを食べるシーンは私の希望でした。
というのも、私、意識高い系で見られがちなんです(笑)。だから、写真集を買った人には自然な姿を見せたいなと思っていて。あのシーンを入れたことで、写真集の中での私という人間性の幅が広がった気がしていて、すごく気に入っています。だから、自分自身も納得のいく作品をたくさんの方に届けられたので、とてもうれしいです」
インフルエンサーとしての顔、アパレルブランドのプロデューサー、ディレクターとしての顔……華やかに見える彼女だが、次なる目標はなんなのか。
「とりあえず……柿の種は出したいですよね(笑)。実は今、水面下で打ち合わせも進めているんです。あとは将来的にはエッセイを出したり、年齢や生活環境が変わったタイミングで、また写真集もやりたいなって思っています。
いずれにせよ、すーぱー柿のたね。として、いろんな可能性に挑みながら、いろんなことを経験して、完璧な私を目指したいです。自分的にはまだまだ完璧には、ほど遠いんだよな……。だからこそ、伸び代を楽しんでもらえたらと思っています!」
■EXODUSとは
株式会社CAMPFIREが運営する出版クラウドファンディングのプラットフォーム。企画の応募から、書籍の編集、製本、支援者への発送まで一貫したサポートを受け、従来の商業出版と同様のクオリティで出版ができる。
これまでに『高卒IT 高卒のフリーターが会員150万人のIT企業をつくった話』(著・金谷元気)『サウナランド』(著・サウナランド製作委員会)『アソビ人のススメ』(著・Kiyoto)などさまざまなジャンルの本がEXODUSを利用して出版されている。
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