ソニー時代、唯一受けたのは子役オーディション
──NSCから移籍したソニーは、どういう雰囲気でしたか?
国崎 本当にのびのびとできましたね。奔放というか。
伊藤 自由な感じで。
国崎 月に1回ライブがあって、そこに出るだけですね。ネタ尺は4分かな? 何やってもよかったんで楽しかったですね。宣材写真も所属したその日に撮るんですけど、小学生とかもいたんですよ。「たかね」っていう姉妹のコンビ。
──よく覚えていらっしゃいますね?
国崎 覚えてます! なぜならその「たかね」とタイマンでバトルをさせられて、18対2で負けたので(笑)。
──あたたかいライブですね(笑)。
伊藤 トークも鍛えないといけないって方針で、ネタライブ以外にトークライブもありました。一人ひとり手を挙げてエピソードトークしていって、とにかく全員スベっていくっていう(笑)。これも今は全然違うと思うけどね。
──ソニーの在籍は何年ぐらい?
国崎 2年です。一番覚えている、なっがい2年ですね……4、5年いた感覚。20歳ぐらいのときです。でも、なんかよかったですねぇ、何も怒られることなく自由にできて。芸風も自由な人たちが多かったです。HEETとNEETってグループ分けがあって、ハリウッドザコシショウさんとか芸歴がある人たちはNEETだったんですけど、僕らはHEETで。
伊藤 HEETは素人が集まってる感じでした。
国崎 バトルライブで、HEETの中でさらに大将・中将・少将ってレベル分けがあって、少将と中将を行き来してたのを覚えてますね。
──そのときの大将は誰だったんですか?
国崎 ロケットパラダイスさんとか、蝉しぐれクラシックっていう、今のエル・カブキの(エル)上田さんが元組んでたコンビとか。
伊藤 ディクソンとか。今のダーヨシさん。
──みなさん昔のお名前。
国崎 それこそ桐野安生さんは僕らと同じ少将にいましたね。ずっと変わってないですね、あのまま(笑)。
伊藤 馬鹿よ貴方はのファラオ(平井“ファラオ”光)さんもいましたね。ソニーだったのは一瞬ですけど。
──そのソニーを辞めるきっかけは、なんだったんでしょうか?
伊藤 オーディションが全然なかったんです。
国崎 ひとつだけあって、いざ行ったら子供がいっぱいいまして。よくよく聞いたら子役オーディションだった(笑)。受けても絶対不合格ってわかってるのに、子供と並んで演技して(笑)。
──まず第一条件がクリアしていない……。
国崎 CMのオーディションでしたね。ちびっこ警備員みたいな。
──そのオーディションで、事務所変えようという意識が?
国崎 オーディション受けてるときに「辞めよう」って思いましたね(笑)。このままやっても、らちが明かないんじゃないかって。そこからフリーになりました。
伊藤 そのあと5年ぐらいはフリーでしたね。
5つの事務所に入ろうと試みるも……
──そのフリー時代に、ほかの事務所も受けていましたよね?
国崎 オーディションをけっこう受けましたね。太田プロ(太田プロダクション)とか、ケイダッシュ(ケイダッシュステージ)とか。
──逆に、受けていない事務所ってあるんですか?
伊藤 人力舎とか?
国崎 人力舎は学校からじゃないと入れないからね。受けてないのはそれぐらいですかね。
──大手と言われるところはほとんど行かれている。
国崎 某事務所のオーディションを見てたマネージャーさんが、僕らにいつも酷評してきたんですよ。僕らもおかしいんですけど、その人に対して「コイツは売れない」とか思ってて(笑)。
伊藤 マネージャーさんは“売れない”とかじゃないからね。
国崎 でも、ある番組を観てたらマネージャー対抗の相撲大会やってて、その人が相撲強過ぎて、優勝したんです。
伊藤 「売れた!!」って。
国崎 「俺らより先に売れた!」って思いました(笑)。ソニー、フリーを経て、次にオフィス北野があって……。
伊藤 間で山中企画とかも行きましたね。
国崎 行ったなぁ。
伊藤 入ったのかな? あれは。
国崎 よくわかんないですね。どっち?
──そんなことあります?(笑)
国崎 「うぃっす!」「うぃっす!」みたいな感じの関係(笑)。でも、ライブ呼ばれなくなったんで、たぶん入ってはなかったですね。
──そして、オフィス北野へ?
国崎 オフィス北野にオーディションで入りましたね。
伊藤 マッハスピード豪速球に「北野来てよ」って誘われて。
国崎 入って、あの騒動があって、辞めて。とんねるずさんの事務所も行こうとしてましたよ!
伊藤 アライバル。
──アライバルって、芸人さん所属しているんですか?
国崎 あの頃はとんねるずさんだけの個人事務所だったんですよ。オフィス北野を辞めるってなったときに、マネージャーがワンカードだけ切ってくれるってなって、他事務所と話をしてくれることになったんです。そこで僕らは1回グレープ(グレープカンパニー)さんに行ってるんだよね?
伊藤 そうしたら、今はオーディションやってないからって。
国崎 それで白羽の矢が立ったのが、アライバル。
──そこではどうだったんですか?
国崎 オフィス北野のマネージャーさんが、「私がなんとかするから、任せて」って言ってアライバルのマネージャーに電話したんですけど、全然出なくて。「なんで出ないのかしらね」ってもう1回かけたら留守電につながって、僕らのことを早口で紹介して。「これでワンカード使ったから」と。
──これで?(笑)
国崎 それで連絡来なくて、「あーダメだな」と。たぶん、そもそも雇ってないよってことだったと思うんですけど。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR