『ケロロ軍曹』の大ファンを公言し、新劇場版のオープニング曲・主題歌・声優・宣伝隊長を担当している、あの。子供のころから親しんできた作品への愛や、“そしあの”として歌う新オープニングに込めた思いとは?
6月24日に発売された『Quick Japan』vol.184では、『新劇場版☆ケロロ軍曹 復活して速攻地球滅亡の危機であります!』を総特集! 本誌に掲載しきれなかったあののインタビューを、QJWebで特別に公開する。
目次
あのが“共同生活”を送りたいケロロ小隊メンバーは?

──かねてより大の『ケロロ軍曹』ファンとして知られるあのさんですが、一番好きなキャラクターを挙げるとしたら、いかがですか?
あの 難しいですね。ただ、やっぱりケロロは憎めない存在で、そのちょっと憎たらしい感じも含めてすごく魅力的だと思います。人間ではないのに、一番人間っぽさがあるキャラクターという印象もあって、そこに惹かれています。
自分に似ているなと感じるのはタママだったり……キャラクターごとに違った視点で魅力がありますね。ひとりに絞るのは難しいけど、ケロロは主人公ということもあって、やはりいなくてはならない絶対的な存在だと思います。
──日向家のように同居生活を送るとしたら、誰と暮らしたいですか?
あの ギロロです。まじめで頼りがいがあって、すごく好きなキャラクターなんですけど。厳しさがありつつも優しいところがあるので、一緒に暮らすならいろいろお手伝いしてもらいたいなって。頼りきりたいと思います(笑)。

──新劇場版の公開を控え、過去のアニメをおさらいされる方も増えるかと思います。特に印象に残っているエピソードを挙げるとしたら、いかがですか?
あの 僕、“歯”が好きなので。ケロロたちが小さくなって口の中に入って戦うエピソードがすごく好きです。なんかめちゃくちゃくだらないんですけど(笑)。「タママインパクト!」とかすごくかっこいいんですよ。そのくだらなさと一生懸命さのバランスが好きです。
それから、ドロロがイジられている回も好きです。ドロロとほかのキャラクターの関係性は独特でおもしろいなと思っていて、同じ仲間なのにどこか浮いているというか、置いていかれているような立ち位置で。でも、そういうときこそ、ドロロのかわいらしさや愛嬌が出ているなと思います。
“そしあの”が歌う「また帰ってきたケロッ!とマーチ」
──粗品さんと“そしあの”コンビで歌唱を担当されているオープニング曲「また帰ってきたケロッ!とマーチ」についてお伺いします。『ケロロ軍曹』の歴史の中で多くのキャストに歌い継がれてきた楽曲ですが、本曲の魅力はどんなところにあると感じていますか?
あの なんか、まず歌詞がすごくて。「生きるの下手だな」みたいな感じがすごく詰まっている曲なんですよね。僕自身も、生きてる上で失敗したこととか、生きづらいところを歌詞に書いているので。そういう意味ですごく参考になりますし、自分の中に活かされている部分もあるなと思います。
あと、レコーディングのときに改めて思ったんですけど、自分の声が入る前の音源って、めちゃくちゃパワフルで……。マーチングのサウンドもすごくこだわられていて、かっこいいんですよね。そういう、音作りの部分にも抜かりがないというか。だからこそ、聴くだけで心からテンションが上がる音楽になっているんだなと実感しました。

──新バージョンの制作にあたって、印象的だった出来事はありましたか?
あの 令和版ということで、今の時代ならではの“あるある”をたくさん出させてもらいました。粗品と一緒にやるということもあって、当初はふたりで共感できる要素も入れたいと思っていて。
たとえば「寝ている間に嫌われる」っていう……。これは、僕たちはただ寝てるだけなのに、その間に世間が蠢(うごめ)いて、いろいろな批評をもらってしまう。つまり、賛否両論を生みやすい僕たちだからこそ出てきたワードだったんですが、これは却下になりました(笑)。
──採用された中で、あのさんご自身が特に共感できる歌詞を挙げるとしたら、どれになりますか?
あの 「スマホで支払い残高ない」は、僕の中でめっちゃあるあるなので、採用してもらえてよかったなと思いました。あとは「気に入った服だけ在庫ない」とか(笑)。本当にどうしてこんなことばっかなんだろうと思いながら過ごしているので、みなさんにもけっこう共感してもらえるんじゃないかなと思っています。
──あのさんから粗品さんへアドバイスされたことはありましたか?
あの 「どうやって歌えばいいかな?」って聞かれたので、あえてダミ声というか「粗品ならではの声でいいんじゃない?」って言ったんですけど。実際にはその声に加えて、原曲の雰囲気を活かした歌い方も取り入れていて、ふた通りの表現がしっかり成立していたので、とてもいい仕上がりになったと思います。
好きな作品だからこそ、自然と世界観に溶け込めた

──本編についてもお伺いします。これまでの『ケロロ軍曹』ファンの方と、初めて触れる方それぞれに向けて、推しどころを挙げるとしたらいかがですか?
あの これまでのファンの方にとっては、この時代にケロロが劇場版として帰ってくるというだけで、懐かしさや感傷的な気持ちになると思うんですけど……。作品のよさである、パロディやボケがいっぱい盛り込まれていて、期待以上に楽しめる内容になっていると思います。
福田さんが手がけているからこそ実現している表現も多くて、本当にたたみかけるように展開していくので、もう真顔になる時間がないくらいの作品になっています。
初めて『ケロロ軍曹』を観る方は、映像がすごくきれいで迫力があるので、ぜひ映画館で観てほしいなと思います。ジェシーさんが演じる新しいキャラクターも登場して、ケロロたちとどう関わっていくのかという展開も見どころ。
映画から入ってもキャラクターの個性がしっかり伝わる構成になっているので、その点にも注目してほしいです。

──あのさんも声優として作品に登場されていますが、アフレコ現場での印象的な出来事はありましたか?
あの 本当に一瞬で終わった……という印象です。ブースでは「あのちゃんらしく」と声をかけていただいていたので、気持ち的にも楽に演じることができました。ロボットの役だったので、あえて少し棒読みというか、ロボットらしさを意識して臨みました。
作り込むというより、わりとラフな気持ちで臨める環境を整えていただいていたので、これで大丈夫かなという感覚もあったんですが、現場のみなさんに褒めてもらえたのでよかったです。
──やはり作品のファンだったからこそ、自然に演じられた部分もあったのでしょうか。
あの そうですね。この世界観に溶け込むように、自然に出せた感覚はあります。やっぱり好きな作品なので。
【続きは本誌で】あのが思う『ケロロ軍曹』が長く愛される理由とは?

6月24日に発売された『Quick Japan』vol.184では、『新劇場版☆ケロロ軍曹』を総特集。あののインタビューでは、テレビアニメシリーズとの出会いと、改めて感じた本作の魅力を聞いている。
ほか、声優インタビューや、新劇場版の絵コンテ初公開&福田雄一総監督による解説コメントなど、ファン必見の企画が盛りだくさん。
ケロロが表紙カバーに登場するSPECIAL EDITION版は、QJストア限定で発売中。
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