足腰げんき教室×彼岸「フリオチの構成で今までにないサビが誕生」【『深夜のハチミツ!!』連動企画】
ハチミツ芸人8組がお笑い界のトップになるべく、話題になりそうなことに全力でチャレンジしていく芸人総合バラエティ『深夜のハチミツ!! Bee the top』通称『深夜のハチミツ』。数々の人気番組を輩出してきたフジテレビ深夜のお笑い番組の最新形だ。
ハチミツ芸人と新進気鋭のアーティストがそれぞれタッグを組み、「タオルをブンブンしたくなる曲」というテーマで楽曲を制作する「メジャーデビュー争奪戦!ハチフェス」が始動した。TikTokの再生数と、8月25日に『お台場冒険王』の特設ステージで行われるライブパフォーマンスへの観客投票をもっとも集めたユニットはソニーミュージックから正式にCDデビューすることができる。
ここでは8組による、「音楽×お笑い」の化学変化を記録するために対談連載を実施。今回は異色の女性コンビである足腰げんき教室と、MCバトルでも結果を残す弱冠20歳のラッパーの彼岸に語ってもらった
この記事は、音楽とカルチャーのオルタナティブメディア『NiEW(ニュー)』のコンテンツを一部転載したものです。
『深夜のハチミツ!!』の『ハチフェス』企画では、8組のアーティスト写真と楽曲ジャケットを『Quick Japan』が監修しています。
足腰げんき教室
1993年7月12日生まれ、埼玉県出身のくろさわと、2000年3月28日生まれ、広島県出身のうちだすぺしゃるはーたみんからなるワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ。『深夜のハチミツ』(フジテレビ系)レギュラー出演中。うちだすぺしゃるはーたみんは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)U-29新メンバー発掘プロジェクト候補生に選出されるなど、ライブだけでなく、さまざまな場面で活動中。
彼岸
ラッパー。2004年生まれ。埼玉県出身。現役慶應大学生。高三の夏からラップを初め、MCバトルの全国大会である『第18回高校生RAP選手権』や、第2、3、4回『激闘!ラップ甲子園』に出場した。シングル5枚、EP1枚を配信中。
初対面でフリースタイルラップをかました足腰げんき教室
ーこの企画に参加することが決まったときはどう思いましたか?
うちだ(足腰げんき教室):冒険王のステージでライブもできるって聞いて、シンプルにめっちゃうれしかったです! 私はライブしたくて芸人になったみたいなものなので。
ーあのステージで音楽ライブする機会なんてなかなかないですもんね。
うちだ:歌手にならないと上がれない舞台じゃないですか。
彼岸:歌手でもそんなにチャンスないですよ。
うちだ:確かに!
くろさわ(足腰げんき教室):最初はびっくりしました。何をどういうふうに作り上げていくのか、楽しみではあっても想像がつかなくて。でも、誰と組んでも絶対に頑張りたいし、どんなコラボレーションが披露できるのか、どんどん楽しみになりました。
彼岸:曲を作る目線としては、芸人さんとラッパーが組んで漫才をやるんだったら芸人さん主導ですけど、音楽をやるとなったら自分のフィールドでやらせてもらうことができるので、普段私がやっていることに芸人さんの色を足したものを作って、どんな化学反応が生まれるのかワクワクしながら挑みました。
ーこのマッチングは希望通りでしたか?
うちだ:私たちは絶対女の子がいいなと思ってました。特に彼岸さんはラッパーなので、めちゃくちゃ合うだろうなって。
彼岸:両想いですね。私も女性同士で組めたら面白いなと思ってました。
ー足腰げんき教室のお2人は普段はどんな音楽を聴いていますか?
うちだ:シンガーソングライターとか、自分で自分の楽曲を作る人にすごく憧れを抱いてるんです。カリスマ性を感じるんですよね。椎名林檎さんとか、自分のジャンルを作っちゃうような人はかっこいいです。
くろさわ:私はHey! Say! JUMPさんとか、邦ロックだとマカロニえんぴつさん、マイヘア(My Hair is Bad)さんです。
ー彼岸さんはお笑いを見ますか?
彼岸:お笑い好きと言うにはちょっと少ないかな、くらいなんですけど、最近だったら渡部健さんとか芸人さんとお仕事させていただくことはけっこうあって。でも今回みたいにコラボする企画ははじめてですね。
ー初顔合わせでは、足腰げんき教室のお2人がいきなりフリースタイルラップをかましてましたね。
彼岸:足腰さんは自分たちの色をめちゃくちゃ持ってる印象があったんですけど、それってラップを作るときに一番大切なことなんですよ。ラップって、自分の内側から生み出せる人じゃないと書けないので。芸人さんがHIP HOPをやるんだったら、なるべく本人にリリックを書いてほしいと思っていて、自我とキャラが濃い人とやりたかったから、めちゃくちゃ濃くて話しやすい足腰さんが来てくれてうれしいと思った瞬間でした。
ラッパーと芸人の融合を、フリオチの構成で見せた楽曲
ー一緒に曲を作ってみて、ネタ作りとの共通点はありましたか? それとも全く別物でしたか?
うちだ:発想をまず書き出して、無駄にせず残しておいて組み合わせるっていうやり方は自分のネタ作りと似てました。あと、ネタでも音楽でも「自分っぽいワード」っていうものがあるんだなと気づきましたね。自分っぽいワードではあるんだけど、ネタには使うけど音楽では使えない、みたいな線引きを考えることもありましたし。
くろさわ:私はうちださんにネタを書いてもらってるんですけど、「夏に何をしたいか」っていう軸をみんなで話し合って決めて、そこからストーリーを膨らませてリリックを書くという作業はネタ作りに近いんじゃないかと感じてます。
彼岸:確かにそこは似てますよね。でもラッパーは同じことを一生擦ってるんですけど、芸人さんは新たな視点を放り投げてくれるんでめちゃくちゃ面白くなるんです。こっちもそれに乗っかりたくなるし。やっぱり、面白いことを発見する能力がすごく長けてるんだなって思いました。今回は「夏っぽい曲作ろうぜ」ってことではじめたんですけど、途中からその夏っぽさをフリにしてオチを作ろうということになったんですよ。ラッパーと芸人の融合を、そういったフリオチの構成で見せられたんじゃないかなと思ってます。
ー現在曲の一部分が公開されていますが、聴きどころを教えてください。
うちだ:今までにないサビが聴けると思います。
彼岸:間違いない(笑)。
うちだ:「そうでしたそうでした、それを忘れちゃいけませんでした」ってなると思う。
彼岸:でも、フリかオチのどっちかだけ聴くんじゃねえぞと。10秒スキップしながら芸人さんのネタを見るのと同じなんで。フルで聴いてほしいですね。
うちだ:彼岸さん、すごいフリオチって言葉を使うんですよね。芸人しか使わないのかと思ってたのに。
くろさわ:リリック書いてるときも「フリオチやりましょう」って彼岸さんが言いはじめました(笑)。
うちだ:「サビを引き立たせるために、ここはフリオチやりましょう」って。音楽業界でも使うんだなって感じました。
彼岸:意外と流通してる言葉です(笑)。
うちだ:ライブのパフォーマンスも、お客さんを巻き込む感じで考えてますから。3人ともバッチリ同じイメージを持ってます。あとは色々用意できたら完璧!
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