オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』シリーズの元練習生によって結成され、吉本興業に所属しているボーイズグループという共通点を持つOWV（オウブ）とOCTPATH（オクトパス）。

2月発売の『クイック・ジャパン』vol.170には、グループのリーダーであり、ダンスを大きな武器とするなど共通点の多い本田康祐と古瀬直輝による対談が掲載された。ここでは、そこで掲載しきれなかった話題をメインにしたリーダー対談をお届けする。

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ケミ名は「古瀬康」!?

──もともと交友のあるおふたりかと思いますが、お互いに対してどんな印象を持っていますか？

本田　これは恥ずかしいですね（笑）。

古瀬　僕からすると、本当にお兄ちゃんのような存在です。何かあれば話したくなるし、無駄に絡みたくなる感じ。欲しい言葉もかけてくださるので、助かっています。

──面倒を見る側になりがちな古瀬さんにとって、お兄ちゃん的な存在って貴重なんじゃないですか？

古瀬　めっちゃ貴重ですね。OCTPATHでは最年長かつリーダーで、芸能経験も一番長いので。でも、家では末っ子の甘えん坊だから、OWVさんがいるのを見つけると、すぐに弟スイッチが入ります（笑）。

本田　OWVのメンバーは、古瀬より年上だもんね。

古瀬　はい。

本田　古瀬もそうなんですけど、僕がボーイズグループ界隈では年上のほうだからなのか、僕に話しかけてくれるほかのグループの人は、僕より年下だけどグループでは年長者ってことが多いんですよ。家族構成だと、僕自身は末っ子なのに（笑）。

古瀬　みんなのお兄ちゃんだ。

──本田さんから見た古瀬さんは、どんな印象ですか？

本田　弟みたいな感じですね。慕ってくれているのが伝わってくるので、すごくかわいいなって思います。それでいて、プロとしてダンスや音楽、クリエイティブの話をできるのもうれしいですね。僕も古瀬もステージの演出に関わっていますし、この前はJO1のライブを観たあとに、「これは俺らにも取り入れたいよね」という話をしました。プライベートな話もできるし、仕事の話もできる。僕にとっても古瀬は、頼りになる存在です。

古瀬　うれしい！

本田　「リーダーやったほうがいいんじゃない？」って、実は古瀬にずっと言っていたんですよ。

古瀬　そうなんです。

本田　もちろん「やればいいのに」で実現するような単純な話ではないんですけど、そこまで考えているなら、古瀬がリーダーをしたほうがOCTPATHもやりやすいんじゃないかなって前から思っていて。新体制になって、リーダーになると聞いたときは、本当におめでとうって思いました。

古瀬　いつも何かきっかけをくださいます。

本田　僕は俯瞰で見て「やったほうがいい」と思っただけなので。もともと古瀬にリーダー気質なところがあって、OCTPATHのメンバーやスタッフさんが選んだということが一番大きいよ。

古瀬　でも、本田くんのあと押しがなかったらメンバーにも話せなかっただろうなって、今となっては思います。

──おふたりには、ケミ名ってあったりしますか？

本田　ケミ名!?　決めたことないけど、なんだろう（笑）。

古瀬　ファンのみなさんには、なんて呼ばれているんですか？

──「古瀬康」というのは見かけました。

本田　「古瀬康」！　いいんじゃないですか。でも僕らが決める名前じゃないし、なんでもいいよね。

古瀬　はい、呼びやすいように呼んでいただければ。

吉本興業所属としての強み

──OWVとOCTPATH、両グループの共通点として吉本興業に所属している点がありますが、吉本興業所属だからこその個性ってあると思いますか？

本田　吉本興業所属に胸を張って、吉本興業っぽくいるのがOWVなのかなとは思います。芸人さんに振られたとき、“アイドルだから”ではなく“吉本興業所属だから”でいたいんです。そのために楽屋で“返し”を考えたりするし、自分たちでネタを仕込んでいく。根がお笑い好きの4人が集まっちゃったから、吉本興業所属ゆえのプライドも高くなっちゃって（笑）。OCTPATHみたいなキラキラしたアイドルが吉本にいてくれるから、OWVが振り切れている面はありますね。

古瀬　僕らOWVさんが考えるネタがすごく好きなんです。MCはもちろん、話しているだけでおもしろいみなさんが裏でめちゃくちゃネタを準備しているのは、さすがだなって思いました。

本田　でも、四谷（真佑／OCTPATHメンバー）も準備してるじゃん（笑）。

古瀬　OWVさんに感化されているメンバーもいます（笑）。

本田　四谷は浦野（秀太／OWVメンバー）をリスペクトしているので、毎回みんなから「リスペクトする相手を間違えてるぞ」って言われてるんですけど（笑）。この前、OCTPATHのライブを観に行ったら、ヨッツー（四谷真佑）のMCが浦野みたいだった（笑）。

──クリエイティブの面ではいかがですか？

古瀬　メンバーがいろんな面でプロデュースに関われるのは、吉本興業ならではかなと思っています。OWVさんだったら、本田くんがライブ演出や振り付けに携わっていますよね。

本田　自分たちがハンドルを切れるところは、全部握っていますね。

古瀬　衣装やジャケット写真にも、メンバーが携わっていますよね？

本田　そうだね。OCTPATHはどこまでやってるの？

古瀬　衣装にジャケット写真もそうですし、ライブではセットに照明案、VJ、演出にもメンバーが携わっています。

本田　僕らもだけど、ほぼ携わっているね。

──楽曲においても、2組ともトラック選びから関わっていますよね？

古瀬　そうですね。何曲か候補を持ってきていただいて、みんなで話し合って選んでいます。

本田　自分たちの作品だから、自分たちでやりたいって気持ちがありますね。環境によってやれるやれないがあるなかで、メンバーが制作に関われているのは両グループの強みですね。

ふたりが憧れるコレオグラファー