2024年3月31日をもって解散することを発表しているCUBERSの“これまで”と“これから”が詰まった書籍『CUBERSメモリアルブック ～ポップデジタルタトゥー～』が3月15日に発売される。
メンバー5名のソロとグループで合計5万字以上のインタビューが収録されている『ポップデジタルタトゥー』から、メンバー同士による他己紹介の春斗ver（本書には全員分を掲載）とグループインタビューのごく一部を抜粋してお届けする。
※本稿で掲載したインタビューや写真は制作中のものとなり、『CUBERSメモリアルブック ～ポップデジタルタトゥー～』の内容とは一部異なる可能性がございます。あらかじめご了承ください
「トガったお兄」から「かわいい愛され最年長」になった春斗
末吉9太郎（以下、9太郎） まずは、各メンバーの最初のころと現在の印象を振り返ろうか。誰から話す？
TAKA じゃあ、春斗君で。
春斗 言われる側？
9太郎 言われる側ですよ。
春斗 じゃあ、お願いします。
TAKA けちょんけちょんに（笑）。
春斗 けちょんけちょんには、いつも言われているからな。
TAKA 春斗君の最初の印象か……。
春斗 優しいお兄？
9太郎 優しいお兄じゃない、トガったお兄！ でも、お兄さんって感じ。
TAKA そう、トガってた。いろんなところがトガってた（笑）。
9太郎 トガっていましたけど、どんどんまろやかになっていった。もともとまろやかな男子に憧れがあって、「あ、いいんだ。まろやかな男子になっても」って気づいて、どんどんかわいいほうに寄っていった印象があります。
TAKA たしかに、かわいい自分が好きっすね。
9太郎 そう！ 本当はかわいい自分が好きだったけど。
優 そのときは「お兄でいなきゃ」って。
9太郎 そうそう。当時からそういう気持ちがあったんだよね。
TAKA かわいい自分が好きなんだけど、それを隠して「かっこいい俺が好き」みたいなスタンスで、なんか偽ってた。
優 トガったお兄になっちゃってた。
9太郎 そうなんですよ。ちょっと昭和の男感っていうか、男は男であらねばみたいな感覚があって。
全員 爆笑。
優 男児たるもの、みたいな。
──ご自覚はありますか？
春斗 いや……。
9太郎 これは素直に言おう。伝わらないから。
春斗 かわいいに寄っていったっていうのは……ちょっとわかんない。
TAKA わかるじゃん。
9太郎 わかるんだろ。
春斗 わかるんすけど……。
優 わかるとこはあるんだ。
春斗 かわいい自分が好きっていうより、ファンの人が（自分が）かわいいことをすると喜ぶから。
9太郎 いや、違うよ。
TAKA かわいいに寄っていったことが、明確に表れているのがサインなんですよ。最初はかっこいい自分でありたいと偽っていたんで、漢字でサインしていたんですけど。
優 達筆で「春斗」って。
9太郎 野球選手みたいな。
TAKA 昭和の人間って感じだったんですけど、いつのころからか猫ちゃんに。
9太郎 それも、たぶん僕のサインとかが影響してる。僕は最初からサインに顔のマークとか絵を描いていたんですよ。それを見て、「絵って描いていいんだ」ってことで猫の絵を。
優 それまではダメだと思っていたんだろうね。
9太郎 そう！ 男は書いちゃいけないって。
優 日本男児たるもの。
9太郎 それは絶対にある。これは胸を張って言える！
春斗 ……いや、まあ、それはそうよ。
全員 爆笑。
9太郎 でも、そうなってよかったよね。ファンのみなさんとかスタッフさんからしても、やっぱり春斗君ってとっつきやすいから。それは、全然いいよね。
優 トガったお兄から、まろやかなお姉に。
春斗 お姉にはなってない（笑）。でも、気になりますよね。年上がいると、グループってけっこう色が変わるじゃないですか。だから、僕じゃなくて、すごく厳格な人がCUBERSの中にいたら、すごく変わっていたのかなって思います。
TAKA めちゃめちゃ変わっていたと思うよ。
9太郎 でも、ダルいよね。それ。
TAKA 春斗君でよかったよ、マジで。ありがとう！
9太郎 厳格な人だったら、この空気になってないもん。春斗君はナメてもいい存在でいてくれたから。
春斗 みんな、すごくナメてくるからさ。CUBERSに入ったら、厳格な人でもシュシュシュシュって丸くなるかもしれないよ。
9太郎 こっちが強すぎて？（笑）
春斗 強すぎて。
──でも、愛され最年長って最強じゃないですか。
9太郎 最強っすね。
TAKA でも、愛されがすごすぎて、たまにファンからの擁護がひどいですからね。
9太郎 ファンの人はねー、過保護。
TAKA 守りたいってなってる、春斗君を。たまに僕らがイジりすぎると、保護が入っちゃうんで。
9太郎 たまに理不尽な保護もあるんですけど、それすら春斗君はよしとしているというか。
春斗 理不尽もあるか？
TAKA 俺じゃなくて、お前らが悪いみたいな。
9太郎 そうそうそう。確実に違うのに。ファンの保護にどんなときも甘えているのが、たまに鼻につく。
春斗 （爆笑）。
TAKA そう、ファンの方に甘えてる！
9太郎 甘えすぎてる。
優 大げさに被害者ぶるよね。必要ないことでも、擁護を求めて大げさに傷ついたふりをしたりとか。
TAKA 一切傷ついてなかったのに、擁護が入った瞬間に「そんなことないですよ～」って。
優 擁護を誘ってるよね？
9太郎 誘う！ 本当に保護されています。愛されてる。
春斗 ファンに助けられていますね。こっちがきつい人たちばかりなんで、ファンに甘えまくってますもん。
9太郎 いや、俺たちも愛だよね？
優 愛だよ。
TAKA 俺らのほうが愛してるよ。
9太郎 マジで愛だよ。それなのにさ、これが愛だってわからないのが春斗君の課題。
春斗 違う、違う。愛を勘違いしてるって。
9太郎 いやいやいや。本当に「俺がただイジられてるだけだ」って思っているようじゃ、春斗君はまだまだだよ（笑）。
CUBERSの歴史を振り返る！思い出深い企画は？
優 思い出に残っている企画について語りましょう。僕は『CUBERSインディーズ卒業ワンマンライブ ～入場無料を超えた“100円貰えちゃうワンマン”!?～』（2019年3月）とか、めっちゃ覚えてますね。
9太郎 けっこう覚えてるよね。ちょっと気になってるけどライブに行ったことがない人とか、いろんな人がすごく気軽に観に来てくれた印象のあるライブだったので。当時は「そうなんだ～」って思ったけど、今になって思うとすごいことやってたな。
TAKA 『CUBERSをZenlyで探せ!!渋谷で鬼ごっこ!!』（2019年9月）とか『CUBERSをさがせ！ ～渋谷でかくれんぼ～』（2022年7月）もやったね。
9太郎 あれ、楽しかったな。ファンの人が僕らを見つけたら、2ショットを撮れるっていう。
TAKA 『妄想ロマンス』のときにやった記憶がある。
春斗 たしかに！ 『妄想ロマンス』だ。
TAKA 発想がおもしろいよね。今では後輩君たちにも受け継がれているみたいで。
優 世が世なら!!!がやっていたね。
TAKA 伝統になるんじゃないですか。
9太郎 あれは伝統になるね。
──ゆくゆくは『いいね♡キャンプ生活』（2019年9月）MVP賞のバンジージャンプも伝統になるかもしれませんね。
TAKA あれって結局、9太郎は飛んだんだっけ？
9太郎 飛んだよ！
春斗 飛んだ、飛んだ。でも、めちゃめちゃ時間かかったよね。しかも、9太郎が降り立った瞬間、大雪が降ったんですよ。
9太郎 車から降りた瞬間に。
春斗 魔王みたいだったもん。
TAKA 怖かったよね。
春斗 天候を操ってたからな（笑）。
綾介 バンジーのスタッフさんにも、ガチギレしてましたし。
TAKA バンジーのスタッフさんも、ちょっと9太郎にキレてたよね。
9太郎 バンジーのスタッフさんがキレてたから「なんでキレてんの？」と思って、僕もキレてたの。
綾介 （飛ぶまで）長いっすもん、だって。
9太郎 こっちもやりたかないよ！
綾介 背中をちょっと押されてなかった？ 「お前、行けよ」みたいな。
9太郎 結果的に、ちょっと押されていました。
優 自分の意志ではなかった（笑）。
9太郎 なんか雰囲気に押された感じで落ちた。
優 8割くらいは自分の意志じゃなかったんだ。
9太郎 本当にイヤだった。バンジージャンプは、あれが人生最初で最後だな。
春斗 僕は『CRAZY CUBERS』（2020年9月／2023年4月）が一番思い出に残っていますね。けっこう最近なんですけど。
9太郎 最近ってことは、『CRAZY CUBERS“2”』ってこと？
春斗 1も2も。けっこうつらかったけど、楽しかった。
9太郎 え、春斗君つらかったの。楽しそうじゃなかった？
春斗 家に帰れないっていうのが、やっぱりつらいんだよね。
9太郎 毎日、毎日、リビングで生活しているTAKAのところへ行ってさ。酒飲んでさ、みんなで『大乱闘スマッシュブラザーズ』してさ。
TAKA それぞれの部屋に帰さない、みたいな。こっちは帰りたがってんのに。
9太郎 パンツの中に氷入れてさ。
春斗 ひどくないですか？ 俺が深夜べろべろに酔っているときに、俺のパンツの中に氷を入れたらしくて。
TAKA でも、理由があるんですよ。みんなが帰りたがっているのに、俺の部屋にいさせるから「これは懲らしめてやらないけん」ってなって。
綾介 お仕置きね。
TAKA お仕置きで、パンツの中にロックアイスを全部バーって入れて。
9太郎 春斗君のパンツの中を通過した氷が、階段で溶けているっていう。
TAKA ちゃんと春斗君の部屋まで続いているんだよね。通った道がわかるのよ。
優 雪解け水だった。
春斗 朝起きたら階段がびしょびしょになっていて、「何これ？」って聞いたら、昨日そんなことがあったんだよって言われて気づいたんですよ。びっくりしましたね。
TAKA ほかにも、おもろいのあったよね。みんなの部屋のドアをドンドンするやつ。
優 あった。春斗さんが俺のまねをしながら「9太郎、開けて。優だよ～！」って。
綾介 やってた～！
優 俺の部屋にも「優だよ～！」って。「俺、優だよ」って言ったら「あっ！」って言って、どっか行った（笑）。
TAKA 酔っ払った春斗君、けっこうおもしろいんですよ。
春斗 けっこう楽しくて、飲みすぎちゃいましたね。
9太郎 だから、楽しかったんやん（笑）。
優 めっちゃ楽しんでた。
春斗 でも、パンツの中に氷を入れられるとは思わなかったよ。
TAKA （笑）。
優 春斗さん、ウイスキーをボトルで買ってたもんね。
TAKA そうだっけ？
優 そうだよ。だいたいみんな缶なのに。ウイスキーのボトルをTAKAの部屋にキープしていた。
TAKA 店じゃねえんだよ（笑）。
9太郎 人の部屋に。
春斗 そう考えると1回目の『CRAZY CUBERS』はヤバかったですね。けっこう飲みました（笑）。
QJストアにて直筆サイン入りミニカード3枚封入で予約受付中！
タイトル：『CUBERSメモリアルブック ～ポップデジタルタトゥー～』
発売日：2024年3月15日（金）
定価：4,400円（本体4,000円＋税）※送料別
仕様：B5判／80ページ
販売：QJストア、Amazon（特典なし）
予約ページ：https://qjweb.myshopify.com/products/cubers
発行：太田出版
※発売日や仕様などは変更の可能性があります
※発売日が商品の到着日ではありませんのでご了承ください
※現在、一般書店での販売は予定しておりません
※第三者への転売、オークションでの転売等は禁止致します、ご了承ください
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