&TEAM（読み：エンティーム）がデビュー1周年を迎え、『&TEAM 1st Anniversary [縁DAY]』を開催。パフォーマンスはもちろん、トークコーナー、浴衣姿でのトロッコなど、LUNÉ（ファンネーム、読み：ルネ）を楽しませる演出が満載で、まさにお祭りのような、あっという間の2時間だった。今回は昼公演の様子を、多数の写真と共にレポートしていく。

9人の成長と進化を証明したステージ

&TEAMは、EJ、FUMA、K、NICHOLAS、YUMA、JO、HARUA、TAKI、MAKIからなる、オーディション番組『&AUDITION - The Howling -』で誕生した9人。

数あるオーディション番組の中でも、『&AUDITION - The Howling -』はほかの番組ではあまり見られない大きな特徴を持っていた。すでにデビュー組の4人であるEJ、K、NICHOLAS、TAKIがいて、その4人に加えて練習生11人の中からデビューメンバーを決定する。

しかし11人から何人が選ばれるかは決まっておらず、それどころかミッションの成績によっては、デビュー組の4人も含めデビュー自体が白紙になる可能性も……という、かなり過酷な内容だった。そんな状況のなか見事にデビューを掴み取ったのが、今の&TEAMだ。筆者は今回のイベントを観て、9人のあまりの成長ぶり＆進化ぶりに感動した。たった1年でこんなにも変わるのか、と。

その感動は、1曲目「Scent of you」から押し寄せてきた。HIPHOP調の振り付けが特徴のダンスナンバーを、軽やかにパフォーマンスする彼らからは、この1年の努力が垣間見えた。オーディション時からすでに “デビュー組”として練習を重ねてきたメンバーと、未経験だったメンバーが混在しているグループだから実力の差があってもおかしくない。実際、結成当初からそれは彼らにとって大きな課題だったのではと思う。

しかし、全員が難易度の高いダンスに食らいついており、そこに個々の差は感じられなかった。Kの“腹チラ”では会場から大きな歓声が上がり、JOやHARUAの「俺を見ろ！」という、強気な表情も最高だった。

「Scent of you」ですっかり魅了されていると、次に披露したのはEJ、K、NICHOLAS、TAKIによる「W.O.L.F.（Win Or Lose Fight）」。KとTAKIの心地いい高音サビ、NICHOLASの圧倒的なラップ、EJの低音ボイスと舞うような流れるダンスに釘づけとなった。

ステージに全員そろい次に披露したのは、「The Final Countdown」。デビュー前から何度も歌ってきたこの曲は、メンバーにとってもLUNÉにとっても思い入れの強い楽曲だ。大勢のLUNÉの前で披露できることが本当にうれしそうだったし、なにより1年前よりも余裕たっぷりの表情で歌い、踊る彼らは頼もしく見えた。

そしてDebut EPタイトル曲「Under the skin」では、LUNÉたちのそろった力強いかけ声が印象的で、そのかけ声に応えるかのようにメンバーも力強くパフォーマンス。まさにこれまでの&TEAMを辿っていくようなセットリストで、9人を応援してきたLUNÉにとっては感動的だったのではないだろうか。

食レポ、ダンスチャレンジ、質問コーナーも

LUNÉと共に1年間を振り返るコーナーでは、JOがショーケースで初めてLUNÉと対面したときを振り返り、「オンラインで応援してくださっているのは知っていたのですが、『本当に実在するんだ！』とすごくびっくりしたのを覚えています」と微笑ましいコメントを。

また、EJがグループ初の冠番組『&TEAM学園』（日本テレビ）で経験した食レポを実践して「（みかん大福の）みかんとお餅が阿吽の呼吸です」とセンス満点の回答をしたり、FUMA、NICHOLAS、HARUAが即興で三角関係の学園ドラマを（戸惑いつつも）おもしろおかしく演じて会場を盛り上げたり、この1年ですっかりバラエティ力まで身につけたことを証明した。

メンバーがTikTokのダンスチャレンジを撮影する企画も楽しかった。『&AUDITION - The Howling -』の課題曲だったSEVENTEENの「Oh My！ -Japanese ver.-」をK、YUMA、TAKIがその場でダンスし、HARUAが撮影。イベント終了後、この動画はすぐに公式SNSにアップされた。

こうしてイベントが終わったあとにも楽しみを作ってくれるなんて、本当にファンを喜ばせる方法を彼らはよくわかっている。

質問コーナーでは、「LUNÉから言われてうれしい言葉はありますか？」という質問にMAKIが「やっぱり『大好き』って言葉かな」と回答。その回答を受けてファンの子が「大好きです！」と返すと、「ありがとう〜」とニコニコ。

「どうすればJOくんのように小顔になれますか？」という質問には、JOがその場で小顔マッサージを伝授していた。質問が選ばれたLUNÉにはスポットライトが当てられるのだが、メンバー全員が椅子から立ち上がり、質問者のLUNÉに少しでも近づけるようにとステージの端へギュッと集まる。こうしたちょっとした仕草からも、9人が本当にファンを大切に思っていることが伝わってきた。

浴衣姿の&TEAMからLUNÉへ、最高のプレゼントが

公演終盤、9人が浴衣姿でステージに登場すると会場からは大きな歓声が！　2nd EP『First Howling : WE』の収録曲「月が綺麗ですね」をトロッコに乗りながら歌唱した。めったに見ることのできない浴衣姿でのトロッコ、しかもこの楽曲は撮影OKだなんて……&TEAMはいったいどこまでファン心を知り尽くしているのだろうか。

LUNÉはもちろんだが、メンバーも本当にうれしそうに満面の笑顔で客席に向かって手を振ったり、ファンサービスをしている姿がとても印象的だった。筆者の目の前にもトロッコが来たのだが、9人の抜群のスタイルにも驚愕した。

Kは「簡単な道のりではなかった」とこの1年を振り返る。「たくさんのかっこいい先輩方や素晴らしいグループに負けないようにがんばって、もっともっと音楽に貪欲なアーティストになりたい」という、その力強い言葉に思わず大きな拍手を送った。

たった1年でここまで進化を遂げた彼らなら、今後どれだけ大きくなっていくのだろうか。&TEAMのこれからが楽しみで仕方ない。まずは、11月にリリースされる1stアルバムをワクワクしながら待っていたい。