少女漫画の主人公が奇跡的にそろったようなドリームチーム、King & Prince。デビューから最新作『ツキヨミ / 彩り』までのキャリアを振り返る
2022年11月9日に11thシングル『ツキヨミ / 彩り』をリリースしたKing & Prince。初週だけで79.2万枚のセールスを記録し、グループ史上最高の売り上げとなった。さらに、大晦日に放送される『NHK紅白歌合戦』への出演も決定し、その活動が大きな注目を集めている。
本稿では、King & Princeの歩みを改めて振り返ると共に、その魅力についてまとめたい。
King & Prince
(きんぐあんどぷりんす)平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太をメンバーとしたジャニーズ事務所所属のグループ。通称「キンプリ」。2018年5月、シングル『シンデレラガール』でデビューを果たす。2022年4月から5月にかけて、グループ初のドームツアー『King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~』を全国4都市で開催した。
素顔には親近感、ステージに立てば眩いオーラを放つ5人
11月9日に11枚目となるシングル『ツキヨミ / 彩り』をリリースしたKing & Prince。同作は、平野紫耀主演ドラマ『クロサギ』(TBS)の主題歌である「ツキヨミ」と、髙橋海人主演ドラマ『ボーイフレンド降臨!』(テレビ朝日)の主題歌である「彩り」による両A面シングル。11月8日付けのオリコンデイリーシングルランキングでは60.8万枚の売り上げで1位を獲得。デビューシングル『シンデレラガール』で記録した、自己最高初週売上57.7万枚を、1日で上回ったかたちだ。
ここで改めて、King & Princeについて紹介したい。メンバーは平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太。2015年のイベント『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION』にて正式にユニットを結成し、「Mr.KING vs Mr.Prince」の名で期間限定の活動を開始する。
2016年以降は「Mr.KING」と「Prince」に別れて活動していたが、「一緒にやりたい」という思いが募り、何度も話し合ったのちにジャニー喜多川氏に直訴。2018年、CDデビューを掴み取った。
王子様風の衣装に身を包み、華やかに歌い踊るデビュー曲「シンデレラガール」。ジャニーズの王道を行く作品として広く愛され、King & Princeの名は瞬く前に世間に知れ渡った。メディア露出が増えるにつれ、メンバーそれぞれの個性も明らかに。その素顔には親近感がありつつも、ステージに立てば眩いオーラを放つ彼らの人気はどんどんと高まっていく。
ドラマや舞台、MCといった個人活動の幅も広がる一方、2021年には『24時間テレビ44「愛は地球を救う」』(日本テレビ)のメインパーソナリティを務め、2022年は4大ドームツアーを成功させるなどグループとしても経験を積み重ねていった。
また、その人気に劣らぬ実力も磨き上げた。「I promise」「恋降る月夜に君想ふ」といった煌めく楽曲のみならず、ヒップホップ界では誰もが知るダンサーのメルビン・ティムティムが振り付けを手がけた「Magic Touch」や、TikTokを中心にバズを起こした「ichiban」(4thアルバム『Made in』リードトラック)にて高いパフォーマンススキルを見せつけると、ダンスインフルエンサーからも注目を集める存在となる。
King & Princeの多面的な魅力を堪能できる『ツキヨミ / 彩り』
今回リリースした『ツキヨミ / 彩り』は、まるで異なる2曲をリードトラックとすることで、多面的なKing & Princeの魅力を堪能できるシングルに仕上がった。
声ひとつとってもそうだ。ミステリアスな「ツキヨミ」では、セクシーかつ、攻撃性や挑発を感じるエッジの効いた声を、一方「彩り」では温かく、丸みのある声をもって楽曲の世界観を表現している。後者は、きっと笑顔で歌っているだろうことが想像できる、なんとも優しい歌声だ。
2曲のMVで見せる表情はまるで別人だが、いずれもKing & Princeだ。この4年間、多様な楽曲に挑戦してきたことで、King & Princeが表現し得る世界は確実に広がったと、リリースのたびに実感する。
なお「ツキヨミ」は、世界的ダンサー・RIEHATAがコレオグラフ(振り付け)を担当したことでも話題に。そのダンスはYouTubeショートやTikTokでも楽しむことができる。
個性豊かなKing & Princeのメンバー紹介
もはや説明不要にも思うが……個性豊かなメンバーそろいだ。
・平野紫耀(ひらの・しょう)
1997年1月29日生まれ、愛知県出身。メンバーカラーは真紅(深紅)。
デビュー曲「シンデレラガール」の歌い出しを担当した、甘やかなハスキーボイスが魅力。小学校2年生のときにダンスを始め、体幹の安定性を活かしたダンスに定評あり。運動能力が非常に高く、バック宙などアクロバットも得意としている。
関西ジャニーズJr.としての活動を経て、ドラマ、映画の主演経験も多数。言わずと知れた天然ボケから一転、芝居で見せる情緒的な表情は時に視聴者を驚かせる。無垢な愛されキャラであり、サンドウィッチマンらバラエティで共演した芸人らから「会いたいな」と本人不在の場で名が出ることも。
・永瀬 廉(ながせ・れん)
1999年1月23日生まれ、東京都出身。メンバーカラーは漆黒。
転勤族で育ったが、大阪で過ごした時間が長いため関西弁を話す。関西ジャニーズJr.時代には、現・なにわ男子の西畑大吾、大西流星と「なにわ皇子」として活動。西畑およびAぇ!groupの正門良規とは同期であり親友。互いにたびたび、話題にしている。クールに見えるが、メンバーや仲間、家族や友人への愛は強い。淡々としているようで、不器用なほど素直で熱い一面も。
近年は役者として飛躍。2021年には主演作『弱虫ペダル』で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年はドラマ2本、映画1本に出演し、いずれも主演を務めている。鼻にかかった甘い声も彼の持ち味。
・髙橋海人(たかはし・かいと)
1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。メンバーカラーはひまわりイエロー。
メンバー中、最もダンス歴が長く、中学時代にはs**t kingz・NOPPOに師事。King & Princeの楽曲にも数曲、振り付けを行っている。グループ最年少であり甘えん坊だが、周囲をよく見てよく気を配る、しっかり者の一面も。
2019年には漫画家デビューを果たしており、朗らかな人柄が透けて見えるような優しいタッチの絵柄が持ち味。それは、少年性の残る歌声にも通ずる。役者としての仕事も年々注目を集める一方、飾らないピュアな人柄はバラエティ番組でも愛されている。2022年12月16日に公開の映画『Dr.コトー診療所』に出演。
・岸 優太(きし・ゆうた)
1995年9月29日生まれ、埼玉県出身。メンバーカラーは紫。
King & Princeのリーダー。愛称は「岸くん」(永瀬は「岸さん」と呼ぶ)で、お茶の間からも「岸くん」として親しまれている。2020年の『24時間テレビ』や、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ)、『VS魂』(フジテレビ)など、グループを代表しての出演も数多い。
2013年『Endless SHOCK』に初出演、2019年・2020年『DREAM BOYS』で主演を果たすなど、基礎を押さえ、練習を怠らぬ歌とダンスは舞台に映える。2021年『ナイト・ドクター』(フジテレビ)に出演すると、その芝居にも一躍注目が集まった。愛されイジられキャラだが、高いポテンシャルを持つ謙虚なエンターテイナー。
・神宮寺勇太(じんぐうじ・ゆうた)
1997年10月30日生まれ、千葉県出身。メンバーカラーはターコイズブルー。
岸や、初期メンバーの岩橋玄樹、現Sexy ZoneやSixTONES、Snow Manメンバーらと共にジャニーズJr.の一時代を支えた。同年代の中では、さりげなく周囲をフォローする頼れる存在として中心を担い、人気を確かなものにした。
どっしり構えた紳士的な振る舞いで「国民的彼氏」の名を欲しいままにする一方、メンバーに負けず劣らずの変わり者であり、おっちょこちょいな一面も。彼のそうした側面を、共演者をはじめ視聴者はとっくに気づいており、長所として温かく受け止めているにもかかわらず、本人は「スマートな神宮寺」で通そうとしている点も彼らしい。空手を得意とし、車やバイク、古着を好むなど硬派な一面も。優しくも一本気な性格に通ずる、カッコよさへの美学を感じ取れる。
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そのギャップも踏まえ、少女漫画の主人公が奇跡的にそろったようなドリームチーム。「なぜこれほどまでに愛されるのか?」の答えは、その目で見ればきっとわかるはずだ。
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