【祝・紅白出場】K-POPグループ「IVE(アイヴ)」とは?日本人メンバーの活躍にも注目
8月22日、韓国のガールズグループIVE(アイヴ)が3rdシングル『After LIKE』をリリース。さまざまなガールズグループが誕生している昨今、アイドルファンがこのIVEへ大きな期待を寄せている理由を、彼女たちのパフォーマンスや映像作品などから紐解いていきたい。
目次
K-POP新人グループを代表する存在に
IVEは、2021年12月1日にデビューしたばかりの6人組ガールズグループ。ウォニョン、ユジン、ガウル、リズ、イソの韓国人メンバー5人と、日本人メンバー・レイによって構成される。宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美も在籍した日韓合同K-POPグループ・IZ*ONE出身のメンバー(ウォニョン、ユジン)が所属しているほか、日本人メンバーのレイも大きな人気を博している。デビューして間もない一方で、1stシングル『ELEVEN』は韓国のガールズグループ史上最速となるわずか1週間で音楽番組のランキング1位を獲得。そしてその後音楽番組13冠を記録するなど、その人気ぶりは折り紙つきだ。
さらに、その注目度の高さは韓国国内のみに留まらない。8月に初来日し、横浜、神戸、福岡で行われたライブイベント『THE STAR NEXTAGE』に出演したほか、今秋には日本デビューすることが明らかになっている。またトレンドのリサーチが得意な日本全国の女子中高生によって選考される「2022年上半期の流行語大賞」ヒト部門でIVEが1位に輝くなど、若者たちにとって彼女たちは群雄割拠のK-POPシーンを代表するグループのひとつとなりつつあるようだ。
キャッチーだけど、どこか不思議な魅力
IVEのデビューシングル表題曲の「ELEVEN」はすべてのフレーズが耳に残りやすく、思わず口ずさんでしまうほどキャッチーだ。またサビ前には、徐々にテンポが落ちていく不思議なパートもあり、このパートの踊ってみた動画はTikTokでも大ブームを巻き起こしたため、耳にしたことがある人も多いだろう。クールに、フレッシュに、パワフルに、煌びやかに、艶やかに、時にはダークに、また時には明るく、メンバーの魅力をさまざまな角度で映し出したMVは、ひと粒で何度もおいしい仕上がりとなっている。
本当に新人グループ?完璧なパフォーマンスに注目
IVEの2ndシングルの表題曲がこの「LOVE DIVE」だ。前作「ELEVEN」の溌剌としたエネルギッシュな曲調と比べ、大人びたダークな雰囲気を醸し出した同作ではグループのポテンシャルを示した。K-POPアイドルの曲調やイメージの変化は、必ずしも全てのファンから好意的に受け入れられるわけではないが、この「LOVE DIVE」に関しては多くの音楽番組で1位を記録するなど歓迎を受けた。
何度も撮り直しをすることができない音楽番組でのパフォーマンスと比べて、撮影時のリテイクがしやすいMVのほうが構図や表情においてより完成度が高いのは明らかだろう。しかしその弱点を補うかのような気迫のこもった彼女たちのパフォーマンスは、音楽番組だからこそ観られるもの。一本撮りのうちのたった一瞬、眉毛の動きひとつで視聴者を魅了するパーフェクトな表情管理やそこから窺える自信は、IVEが新人グループだということを忘れさせる。
日本人メンバー・レイの驚くべきリリックセンス
日本人メンバーであるレイは、グループ内でラップパートを担当している。歌い出しのフレーズから英語、日本語、韓国語の3カ国語が披露されるこの曲のリリックは、レイが自ら作詞を手がけた。発音の堪能さもさることながら、真に驚くべきは各言語フレーズの配置の妙だ。よりリズミカルに聞こえる、音節が少ない韓国語と英語を中心にラップパートを組み立て、ゆったりしたビートに変わるコーラスパートでは効果的に日本語が使用されている。フロウの細かなニュアンスの付け方も巧みで、今後メインボーカルでの起用もあるのではないかと期待してしまう。
カムバックの期待をさらに高める、芸術性の高いプロモーション映像は必見
最後に、最新曲「After LIKE」のプロモーション映像『I’VE SUMMER FILM』を紹介したい。ロードムービーを思わせるノスタルジックな質感の映像には、コロナの流行以降失われてしまった「普通の夏」への憧憬が詰め込まれているように感じられる。映像に華を添える文学性にあふれたナレーションは、日本でも人気のある韓国の作家チョン・セラン書き下ろしによるもの。ぜひ字幕をONにして観てほしい。そしてIVEが描き出す2022年の夏を楽しみに待とう。
(2022年11月17日、編集部加筆)
11月16日、大晦日に放送される『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)に、IVEが初出場すると発表された。メンバー全員が登壇した出場者発表会見にて、リーダーのユジンは「紅白歌合戦に立てることが本当に夢のようです。皆さんと一緒に1年の終わりを楽しく過ごせるようにがんばります。ありがとうございます」とコメント。10月に日本デビューしたばかりとあり、“紅白スピード出場”とますます話題を集めている。
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