最終決戦:「日テレごとぶっ壊しまーす!」
最終決戦に残ったのは、オダウエダ、Aマッソ、天才ピアニストの3組。ネタ順を決めるくじ引きでは、「ゆうパックのものはないんですね(オダウエダ植田紫帆)」「(植田が取ったあとを指さし)ここにあったやつは……?(Aマッソ村上)」「奈良のお母さんから手紙届いてました(天才ピアニストますみ)」と全員ボケ倒す。どんなにボケてもMCのフットボールアワー後藤輝基が全部ツッコんでくれるので安心である。
Aマッソは昨年涙を飲んだプロジェクションマッピング漫才でリベンジ。天才ピアニストはスーパーのレジ係と客による「献立クイズ」で沸かせる。オダウエダの「カニのストーカー」は、カニ5万匹を濃縮したキューブに興奮して死亡。「ドスコイ」に始まって「死んだー!」で終わった大会になった。
最終決戦の審査は、審査員7名による投票。3-3-1で並んだ場合は決選投票になる。誰がどの組に票を入れたかをまとめてみた。
Aマッソ2票、天才ピアニスト2票、オダウエダ3票。誰か1人が投じる先を変えるだけで、情勢が変わる大接戦だった。オダウエダに入れたのは、アンガールズ田中卓志、笑い飯・哲夫、友近の3人。
なんとなく、哲夫と友近はオダウエダの世界観が好きそう……と思ってしまうが、友近はAブロック第4試合で唯一オダウエダに票を入れていない。ヨネダ2000ではなく紅しょうがを選び、紅しょうがではなく茶々を選んでいる。決して世界観の好みだけでなく、なんらかの審査基準を持っているように感じられる。
残念だったのは、オダウエダの優勝が決まったあと、審査員のコメントを聞くことができなかったこと。誰がなぜこの組に入れたのか、その理由を聞いてみたかった。何より、最終決戦の舞台に立った3組が一番聞きたかっただろう。
オダウエダは「すべてをぶっ壊してください!」という応援メッセージに、「はい!日テレごとぶっ壊しまーす!」と元気に返事をしていた。『THE W』の優勝特典には、日テレの人気番組出演権がある。その数22番組。どれだけぶっ壊してくれるか今から楽しみだ。オダウエダのおふたり、ABEMA『シモネタGP2021』との2冠、おめでとうございます!
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