MINIの心を奪った「INIの愛嬌リレー」
トークコーナーでは「INIのたれこみトーク!!」と「背中で感じろ!お絵描き伝言ゲーム!」が行われた。「思わずメンバーにキュンとした出来事は?」とのお題には、「感謝の気持ちを内緒でブログに書いてくれた」と髙塚を挙げる藤牧。髙塚自身は「書きましたっけ?」と照れ隠しをしていたが、該当の記事を朗読される展開に。腰かけていたイスでクルクル回転し、悶える姿がメンバーのみならずMINIの心を和ませた。
「お絵描き伝言ゲーム」では、お兄さんチームと弟チームに分かれてバトル。5:6に分かれて一列に並び、同時進行で前の人の背中に当てた紙に絵を描いていくのだが、これがなかなか難しい。「当てちゃいます!」と自信満々の松田であったが、正答の「魚」に対して「国」と回答。お兄さんチームも正しい答えを導くことができず、11人全員で罰ゲームとして「INIの愛嬌リレー」を実行。
効果音が鳴った瞬間にとっておきの愛嬌を振りまく企画ということで、バチバチのキメ顔が披露されるのかと思いきや、出だしの池﨑理人は変顔でおちゃらけて見せた。「わんわんっ」とする藤牧に、「にゃんにゃん」とする松田。尾崎が「好きな子、見ーつけた!」と笑顔を見せると、佐野は「一緒に寝よ。おやすみ」と威力抜群のセリフを繰り出した。
トークコーナーのあとはメンバーが半々ずつステージから去り、衣装チェンジを行う流れとなった。その間、ステージでは声が出せる環境下を活かして、それぞれがやってみたいコール&レスポンスを実施する。木村が「木村って言ったら、柾哉って返してください」というシンプルな要望を出す一方で、後藤は「12時になったから一緒に寝よっか?」「寝る~!」と王子様キャラを発揮。イメージキャラクターを務めることとなった米肌「肌潤モイスチャーインWクレンズ」のCM映像も公開され、MINIのトキメキが止まらない時間となった。
“リアル”の大切さを知る、コロナ禍で生まれたグループ
新たな衣装の11人によって披露された重厚なヒップホップサウンドの「Cardio」を皮切りに、最後の最後まで攻めの姿勢でパフォーマンスに挑んでいくINI。池﨑、西、田島とつながれていくラップは、パワフルなダンスと相まって迫力満点。王子様のようにキラキラした笑顔を見せていた面々も睨みを利かせ、セクシーな表情で惑わしていく。
締めの一曲を前に、西が「夢に見ていた景色が目の前にあって感動しているんですけど、こういう景色が見られるのもMINIの皆さんのおかげです」と語れば、許は「長い間、待っていただいてありがとうございました。末永くよろしくお願いします」と未来へ想いを馳せる。最後は、デビューシングル『A』のリードナンバー「Rocketeer」でフィニッシュ。音源やMV以上の爆発力を、生のライブでまざまざと誇示して魅せた。
アンコールの拍手に呼び戻され、上下ブラックのシンプルなルックに身を包んだメンバーが再来。彼らの始まりの楽曲である「Let Me Fly」を披露した。練習生時代から飽きるほど向き合ってきたナンバーということもあり、パフォーマンスのシンクロ率が圧倒的で余裕もにじんだ。持てるすべてをステージに刻み、INIは初めてのファンミーティングをやり切ったのだった。
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限られた時間の中でMINIと心を通わせ、今できる最高の時間を作り出したINI。歌やダンスのスキルも高く、努力を怠らぬ姿勢も魅力的な彼らだが、特筆すべきは「つながろう」という意識の強さなのかもしれない。コロナ禍で生まれたグループだからこそ、リアルの場で人と会える大切さを知っている、オンライン越しの応援がパワーになることも知っている。MINIやまわり人々とつながりながら、INIの魅力を広げていく未来が楽しみでならない。
『INI 1ST FAN MEETING』(2021年11月13日昼公演)セットリスト
1.Brighter
2.RUNWAY
3.ONE
4.Cardio
5.Rocketeer
6.Let Me Fly
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