オーランド・ブルーム主演!Amazon Prime Videoの本気ぶりが見えるファンタジー『カーニバル・ロウ』
Amazon Prime Video版“ポスト『ゲーム・オブ・スローンズ』”は『カーニバル・ロウ』。『ロード・オブ・ザ・リング』『パイレーツ・オブ・カリビアン』という2大ヒット映画シリーズの出演で知られるオーランド・ブルームを主演に迎えたことからも、Amazon Prime Videoの本気ぶりは確かだ。
7年前、ある戦争で負けた国バーグでは妖精(フォイ)などの他民族が押し寄せて社会問題に。そんななか、バーグの警察のファイロ警部補(ブルーム)は戦時中、妖精ヴィネット(カーラ・デルヴィーニュ)と恋に落ちた後に別れたが、彼女と再会する。
当初は『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロ監督が映画化する予定もあったといい、大スケールである上、ファンタジー度の高さはさすがだ。
『SHERLOCK/シャーロック』の製作陣による最新作は、大胆アレンジの『ドラキュラ伯爵』
近年の海外ドラマ方面で『ウォーキング・デッド』『ゲーム・オブ・スローンズ』と並ぶ大反響を呼んだのは、英国BBCの『SHERLOCK/シャーロック』だが、そのクリエイターチームの最新作はNetflixの『ドラキュラ伯爵』。
『SHERLOCK~』が斬新だったのは、古典的推理小説だった原作の世界を、ボーイズラブもありという斬新な世界観に落とし込みつつ、21世紀流の最新エンタテインメントに仕立てたこと。そして本作もドラキュラと戦うヴァン・ヘルシング(ドリー・ウェルズ)が原作と異なり、女性であるという大胆な新解釈をアレンジ。さらに急展開もあり、『SHERLOCK~』ファンならずとも楽しめる。
平岳大、窪塚洋介、本木雅弘が出演の英日を舞台にしたNetflixオリジナルドラマ『Giri / Haji』
さて近年、世界の動画配信サービス作品で大勢の日本人俳優が奮闘しているのも特筆しておきたい。Netflixの『Giri / Haji』は、英国では『SHERLOCK~』と同じくBBCで放送されたが、ロンドンに加えて日本でも本格的ロケを敢行。日本の平岳大、窪塚洋介、本木雅弘らが、英国のケリー・マクドナルドや、米国のジャスティン・ロングらと共演。
東京でヤクザ同士の抗争が起きる一方、警視庁の刑事・健三(平)は亡くなったと考えられた弟でヤクザの勇人(窪塚)を捜し、ロンドンに向かう。映画界でいまだに考証がテキトーな“なんちゃって日本”がはびこるなか、これは現在の日本と英国がしっかりとリンクした、誠実な作品だ。日本のドラマ界(Netflixの『全裸監督』のシーズン2は個人的に大いに期待しているが)も、いよいよ真価が試されるというのが2020年なのではないだろうか。