桜木の秘策は「マジカルバナナ」
桜木が提案した新たな勉強は、なんと「マジカルバナナ」。
なつかしい。
1990年から1999年に放送されていてバラエティ番組『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ)で人気だったゲームだ。
リズムに乗って、前の言葉から連想される言葉をテンポよく言っていく。
水野は、漢字2文字で答えるという縛りをつけて、「マジカル天気」でスタートする。「天気と言ったら晴天」で、高橋海人が演じる瀬戸輝の番。「晴天と言ったら晴れ」。いきなり漢字2文字の縛りを忘れていてアウト。
その後、晴天→雨天→豪雨→曇天→とつづいていくが、南沙良演じる早瀬菜緒が詰まってアウト。楽しそうに盛り上がっている。
これ以外にも、漢字パズルなどのさまざまなゲームで学習していく東大専科のメンバー。
「成績アップに必要なのは苦労じゃない。楽しい努力」という桜木の教えは素晴らしい。
昆虫大好き原くんが参加しない理由
桜木のスカウトによって、原健太(細田佳央太)が新たに東大専科に入った。
ところが、健太は「マジカルバナナ」などのゲーム的学習には参加していない。岩崎楓が「健太をいつまで放っておくんですか」と言うが、桜木は「あいつのことはいい」「放っておけ」と言う。
健太は、興味が強い物事に没頭し、すごい集中力を発揮できる特性がある。いわゆる「過集中」の状態になりやすい。だから、「マジカルバナナ」をやるよりも、興味のあることに集中させたのだろう。
秀才藤井は、自分の対戦相手が成績ビリの健太だと知り激怒する。
「こんな虫けら」
「ここのネジが足りない」
「生きてる価値もないようなヤツ」
と、むちゃくちゃなことを言う。なんて、わかりやすい悪党。
だが、健太は、聴覚的短期記憶能力が弱いだけで、目から記憶したものは絶対に忘れない能力の持ち主だった。
桜木は、健太が興味を持っている昆虫の羽ばたきの英語論文を渡す。猛烈に知識を吸収していく健太。
その姿を見て、小杉麻里(志田彩良)も参戦。
ふたりの力で、秀才藤井との対決で完全勝利を収めるのだった。
「社会を変えろ。常識を変えろ」「みんなと同じ方法でやる必要はない。おまえだけの方法が必ずあるから」等の名言も飛び出し、熱い演技の回だった。
それだけに、純粋でピュアで天才的なスキルが隠されているという発達障害者像と、それを物語の都合に利用する展開は、少し残念だった。
次回、第6話は、いよいよ合宿。小杉さんの家庭問題が描かれるようだ。
関連記事
-
-
サバ番出演、K-POPへの憧れ、両親へのプレゼン…それぞれの道を歩んだ5人が、新ガールズグループ・UN1CONになるまで
UN1CON「A.R.T.」:PR