Netflix配信中の『ヴィンチェンツォ』がとんでもないらしい。国内外のドラマを渉猟するライター・大山くまおも絶賛。『愛の不時着』『梨泰院クラス』(共にNetflix)級の感動、興奮は間違いないよ!と熱く詳しくネタバレなしで鑑賞のポイントを解説します。
話題作を抑えて堂々1位を獲得
「ちょちょちょちょちょちょまちょまちょまちょまちょっと待ってネッフリの韓ドラ、『ヴィンチェンツォ』面白すぎませんかーーーっ?いま8話なんですけどーっ!!とにかく全てが最高すぎてやばいです!!」
こうツイッターで叫んだのは、漫画家の東村アキコさん(4月7日)。そう、この舌を噛みそうなタイトルの韓国ドラマ『ヴィンチェンツォ』が今、めちゃくちゃ熱い。
人気のアニメタイトルがひしめくNetflixの「今日の総合TOP10」では、4月9日の時点で3位にランクイン。とある映画レビューサイトの海外冬ドラマランキングでも『ワンダヴィジョン』(ディズニープラス)や『Lupin/ルパン』(Netflix)などの話題作を抑えて堂々1位を獲得した。
『ヴィンチェンツォ』は韓国ドラマ好きの人ならもちろん、『愛の不時着』と『梨泰院クラス』は観たけどその後ハマる作品が見つからなかった人、韓国ドラマをこれから観てみようと思っている人、なんでもいいからおもしろいエンタメはないかと探している人にも自信を持っておすすめできる作品なのである。
新しいヒーロー、ヴィンチェンツォ
ミッドセンチュリーな色彩のアニメーションで描かれるライター、ワイングラス、殺し屋、拳銃、薬剤、紙幣……。『ヴィンチェンツォ』はソール・バス、あるいはモーリス・ビンダー風のとびきりおしゃれなオープニングで始まる。
ヴィンチェンツォ・カサノは、イタリアのマフィアでコンシリエーレを務める男。コンシリエーレとはイタリア語で「顧問」を意味する。いわばボスの相談役を務める弁護士だ。見た目は韓国人だが、中身は完全なイタリア人。暗黒街のやり方を知り尽くし、瀕死の相手のこめかみに銃を突きつけて躊躇なく撃ち抜くことができる冷酷非情な男。
陽射しに照らされたイタリアの自然はどこまでも明るく、夜の闇はどこまでも深い。カット一つひとつにこだわり抜かれたスタイリッシュな映像がつづく……のは第1話が始まってだいたい18分ぐらいまで。組織に裏切られてイタリアをあとにしたヴィンチェンツォが韓国にやってくると、パワフルな“いつもの”韓国ドラマが始まる。
第1話はクールでキメキメのヴィンチェンツォとハイテンションな韓国の人たちとのカルチャーギャップコメディ風なのだが、第2話以降は笑いを散りばめつつも“ダークヒーロー”ヴィンチェンツォと韓国のダークサイドとの激突が繰り広げられる。キャッチフレーズは「悪は悪で処断する」───。
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