理不尽な現実に立ち向かうダークヒーロー
「イタリアの犯罪組織はマフィアだけ。でも韓国は全部がマフィアです。国会、検察、警察、官公庁、企業もすべて」
これは劇中に登場するセリフ。同じく話題の韓国ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』にも、自治体の首長とゼネコンとヤクザと腐敗した警察が一体となった悪のコングロマリットが登場したが、『ヴィンチェンツォ』の悪党どもも厄介だ。
ヴィンチェンツォが対峙するバベルグループは、建設、製薬をはじめとする巨大複合企業。優れた弁護士事務所と暴力組織を抱え、さらに政財界、マスコミ、検察を巻き込んだ巨大なカルテルを作ろうとする。昨今の日本のドラマや映画で、このような悪の描かれ方はほとんど見ない。
これまではどこまでも善人という主人公が多かった韓国ドラマだが、今年に入ってからダークヒーローがトレンドになっているという。つまり、悪辣な人間たちが支配する理不尽な現実に立ち向かうには、手段を選ばないダークヒーローが必要ということなのだろう。『ヴィンチェンツォ』はそのトレンドの先頭を走っている。
いずれにせよ、なんだかモヤモヤするニュースが多い昨今、最高にスカッとさせてくれるドラマが『ヴィンチェンツォ』であることは間違いない。韓国と同時に配信されるスタイルなので、Netflixでは現時点で14話まで配信中(本日15話配信の予定)。観るなら、今だ。
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