三四郎・相田周二のナレーションがなぜ『勇者ああああ』に必要か

相田周二

文・写真=板川侑右 編集=鈴木 梢


アルコ&ピース(平子祐希・酒井健太)がMCを務めるテレビ東京のゲームバラエティ番組『勇者ああああ』。この連載では同番組の演出・プロデューサーを務める板川侑右が、主に過去に呼んだお笑い芸人についてエピソードを語る。

MCのアルピーとゲストで構成される同番組だが、もうひとり不可欠な人がいる。ナレーションを務める三四郎の相田周二だ。彼が『勇者ああああ』でどれだけ重要な役割を担っているかをご存じだろうか。

放送開始から3年半、『勇者ああああ』に起きた変化

『勇者ああああ』の放送開始からもうすぐ3年半。基本的に内容を一切変えずにここまでやってきたつもりだが、過去の放送を振り返って確認すると3年半の間に番組もちょっとずつ変化してきたことがわかる。

まずはMCアルコ&ピースが以前に比べて格段に太ったこと。特に酒井の肥え方は顕著で、番組の初回から比べると明らかに顔がパンパンである。昔はSNSでエゴサーチをすると「酒井ちゃんかわいい!」などと一風変わった感性をお持ちの方によるつぶやきをよく見かけたが、最近はだいぶ減ったように思う。

また余談ではあるが相方である平子もなかなか女性人気が高く、一部では「ジェネリック斎藤工」との声も上がっているらしい。実際、昨年末に行われた公開収録イベントでは“平子に会えた感動”で泣き出す女性ファンもいて本当に驚かされた。「かわいい酒井とカッコいい平子」という世にも奇妙な価値観が成立するお笑いファンの世界は、一般人には到底理解できないトワイライトゾーンなのかもしれない。

次に番組内で起きた大きな変化といえばハリウッドザコシショウの「珍棒」の扱いが以前よりも厳しくなったことであろうか。

※珍棒
ハリウッドザコシショウがガムテープをぐるぐる巻きにして工作する男性器を模した小道具。腰に巻いて奇声を上げながら使用するのが一般的

当初は本物の男性器を露出しているわけではないから別に問題ないだろうとそのまま放送していたのだが、ある日上司に呼び出され

「たぶん『勇者ああああ』の話だと思うんだけど……
“テレ東のゲーム番組でフルチンの男が暴れてる”ってクレームが
チラホラあったらしくて……大変申し訳ないんだけど
その「珍棒」っていうやつ今後は控えめにしてもらえないかなあ?
子供とか女性の視聴者も意識していったほうがいいと思うし。
あと一応、確認だけど本当に男性器が出ているわけじゃないんだよね?」

とりあえず「(本物の男性器ではなく)ガムテープなんで放送コードには引っかかってないです」と弁明したものの、ただでさえ他番組の業務で忙しい上司を「珍棒トラブル」に巻き込むのも悪いので今後はボカシを入れることで話はまとまった。公共の電波で本物の男性器を放送しかねないイカれた部下だと上司に思われていたこと自体ショックである。

『モヤさま2』ショウ君の影響を受けたナレーション

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板川侑右

(いたがわ・ゆうすけ)2008年テレビ東京入社。制作局で『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ』などのADを経て『ピラメキーノ』でディレクターデビュー。その後『ゴッドタン』『トーキョーライブ22時』などのディレクター業務を経て特番『ぽい図ん』で初演出を担当。過去に『モヤモヤさまぁ〜ず2』のディ..

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