日本最大級のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』のシリーズ第4弾『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』のファイナルが6月6日(土)に東京体育館にて開催され、精鋭12名のメンバーによる新たなグローバルボーイズグループ「KO1KEYZ(コイキーズ)」が誕生した。
本記事ではファイナルステージの熱狂と、“新世界”へ進むメンバーの魅力に迫っていく。
練習生の心に刺さるバラード「Run Again」
約3カ月間にわたって放送された『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』のファイナル当日。会場となった東京体育館、そしてSNS上には、張り詰めたような緊張感が漂っていた。ファイナリストが決定した直前の第3回順位発表式では、それまで1位だったK.DAIKI(加藤大樹)が10位に急落するなど順位に大きな変動があり、各練習生の獲得ポイント数はごく僅差。
『PRODUCE 101 JAPAN (以下『日プ』)』史上一番と言っても過言ではないほど、「誰がデビューしてもおかしくない」「どんなグループができあがるのか全く予想ができない」というムードが充満していた。

約2000人の観客が見届けたファイナルのステージで、22人の練習生はまず番組のシグナルソング「新世界(SHINSEKAI)」をパフォーマンス。そして「デビュー評価」でオリジナル曲「Go Go」「BORN TO BE」を2チームに分かれて披露し、全員でバラード曲「Run Again」も歌唱した。
「Run Again」は、初代『日プ』を経てデビューしたJO1の川尻蓮が作詞作曲を担当。「間違いだらけの足跡でも 消えない想いは胸に残る」「怖さも全部連れていくんだ(その未来へ)」など、経験者だからこそ綴れる歌詞が心に刺さったようで、涙を流すファイナリストの姿も見られた。

「デビュー評価」のステージは、これまでのオーディションの日々で培ってきた自信と実力、そしてデビューへの情熱を昇華したような輝きを全員が放っており、観ていて胸を熱くさせられた。
『日プ』の各ステージで披露されるパフォーマンスでは、毎回“チッケム”(メンバー1人にフォーカスした映像)が公開されるが、ファイナルでは残念ながらチッケムが用意されない。目が足りず22人全員のパフォーマンスをしっかり見届けられないことが悔しくなるほど、気迫に満ちたステージだった。
過去1予想できない運命の順位発表
生放送中のリアルタイム投票が締め切られ、いよいよデビューメンバー12人の発表へ。最初に11位としてKOSUKE(照井康祐)の名前が呼ばれると、場内に大きなどよめきが起こる。KOSUKEは常にデビュー圏内を維持し、上位でデビューするだろうと多くの人が予想していたのだ。

同じく常に上位をキープし、シグナルソング「新世界(SHINSEKAI)」でセンターを務めたYURA(安部結蘭)も、直前の2位から順位を落として8位に。想像以上の波乱の結果が続き、全員が固唾を飲んで見守る。

順にメンバーが発表されていき、1位候補として名前が呼ばれたのは、K.DAIKI(加藤大樹)とYOSHIKI(矢田佳暉)。ファイナルまでのステージすべてで同じグループに所属するという縁深いふたりが、感慨深げに並んで花道を歩いていく。そして見事1位に輝いたのは、K.DAIKI。直前の10位からなんと9ランクも順位をアップさせ、彼がずっと目標として掲げていた1位デビューを叶えた。

デビューメンバーに選ばれたのは、DAIKI(加藤大樹)、YOSHIKI(矢田佳暉)、SIYOUNG(パク・シヨン)、SHINHAENG(オ・シンヘン)、YUKI(後藤結)、ISSA(柳谷伊冴)、KEITO(小野慶人)、YURA(安部結蘭)、RYOGA(飯塚亮賀)、RYUJI(杉山竜司)、KOSUKE(照井康祐)、TOWA(濱田永遠)の12人。グループ名はKO1KEYZ(コイキーズ)に決定した。ここからはデビュー後の彼らへ期待すること、そして『日プ新世界』を通じて感じたことを綴っていきたい。
言語の壁を越え“世界”をつなぐグループへ
『日プ』史上初めてグローバルに番組配信を行い、全世界からの投票を受け付けた『日プ新世界』。123人の練習生も、日本はもちろん韓国、タイ、アメリカ、台湾、オーストラリアなど、様々な地域から集結していた。
グローバル練習生からメンバー入りを果たしたのはSIYOUNGとSHINHAENGで、ともに韓国出身。ふたりともオーディション開始時とファイナルでは見違えるほどに日本語のスキルを上げ、SIYOUNGは「バチバチ」「ぷにぷに」など、擬音を用いたキャッチーな表現で番組を盛り上げた。


一方でK.DAIKIとYURAは韓国のオーディション番組に出演していた経験があり、韓国語が堪能。KO1KEYZは秋に日韓同時デビューが予定されているが、彼らの存在はほかのメンバーにとって大きな精神的支柱となるに違いない。お互いに言語を教え合い、進化していく姿が楽しみだ。
そしてTOWAは日韓ハーフで、日本語、韓国語、英語を操るトリリンガル。KO1KEYZが8月14日にアメリカ・ロサンゼルスで出演する『2026 KCON LA』はもちろん、さまざまな場面で彼の言語力が生かされ、グループの人気加速を後押しすることだろう。

またSEKAIプロデューサーから最も多くの票を集めたYOSHIKIは、2位でデビューが決定した際のスピーチで、「グローバル1位を守り続けた練習生として、日本が誇れるアーティストになることをみなさんに誓います」と宣言。さらに日本語はもちろん英語、中国語、韓国語でも感謝の思いを伝え、グローバルファンへの目線をしっかりと意識し続ける姿勢が印象的だった。

“新世界”の扉を切り拓く「12の個性」
メンバーそれぞれのスキルや魅力も、とてもバランスがいいKO1KEYZ。歌唱力が高いYOSHIKI、SHINHAENG、ISSA、RYUJIはそれぞれ声が個性的で、低音から高音まで幅広い音域のメンバーがそろっていることも強みだ。


最年長のKEITOも透明感のある声質が魅力的で、元会社員という経歴はメンバーの支えとなるに違いない。デビュー経験者のSIYOUNGとYURA、そしてKOSUKEはダンスの安定感が抜群で、グループのパフォーマンス面を牽引してくれることだろう。

独自の声質を持つTOWAはラップで強烈なインパクトを残し、RYOGAとYUKIは未経験者ながら華やかなビジュアルと成長への貪欲な姿勢で、観る者の視線を引き込む。


さらにK.DAIKIは、ステージ上で圧倒的な存在感を放つオールラウンダー。そして彼は“ギャル”と称されるポジティブマインドなキャラクターを持ち、シビアなオーディションの中で、周囲の練習生たちを明るく照らしていた。中性的な魅力を持つ彼が1位でデビューを果たしたことは、まさに“新世界”の扉を切り拓いた感覚がある。
12人の魅力がかけ合わさることで、KO1KEYZは多彩な世界観を表現できるだろう。個人的にも「彼らがこんなバラードを歌ったらどうなるだろう」「めちゃくちゃラップで畳み掛けるようなHIPHOPナンバーをやるのは?」と、見てみたいパフォーマンスや楽曲のイメージが次々に頭に浮かんできた。

さらにKO1KEYZはファイナルからわずか2日後の6月8日、『DayDay.』(日本テレビ)に生出演し、12人で「新世界(SHINSEKAI)」のパフォーマンスを披露した。トークでは101秒という制限時間の中で、12人がそれぞれ自己PR。
普段はおとなしいISSAがバントの打ち分けという小ネタを堂々と披露したり、YOSHIKIが時間内にルービックキューブを完成させたり、それぞれの自由な個性を爆発させた。さらにDAIKIは、MCの山里亮太のメガネを昔から掛けてみたかったと大胆に申し出て、見事夢を叶えることに成功。デビュー直後とは思えない堂々とした佇まいで、スタジオを沸かせていた。今後、バラエティでの活躍も期待できそうだ。
「成長して東京ドームに行きたい」
シーズン1の放送から7年、日本で4回目の開催となった『日プ』。これまでに誕生したグループであるJO1、INI、ME:Iは、それぞれ華々しい活躍を見せている。RYUJIは『日プ新世界』の中で、中学生の頃に『日プ』を観たことをきっかけにアイドルを志したと語っており、時代が一巡したことを実感する。
そしてこれまで本稿で記してきたKO1KEYZへのさまざまな期待は、先輩グループが一歩一歩着実に誠実に歩み、道を切り拓いてきたからこそ、生まれてくるものなのだと思う。
「101 SPECIAL BUDDY」として練習生へ親身にアドバイスとエールを送ったINI、そしてファイナルのバラード曲を手がけた川尻は、そろってファイナルを現場で見届けた。新たな後輩誕生の瞬間、彼らの視線は温かさに満ちていた。
INIは秋に初のドームツアー、JO1は全米デビューに北米ツアーと、それぞれ大きなトピックが控えている。KO1KEYZが加わったことで、LAPONEエンタテインメント所属アーティストの勢いは今後加速していくに違いない。
ファイナル直後の記者会見では、SHINHAENGが「成長して東京ドームに行きたいです。東京ドームで会いましょう!」と力強く目標を掲げ、DAIKIは「僕は誰にでも憧れられる存在になりたいので、弱点をなくしていき、これからすべてのことに挑戦していこうと思います」と語っていた。今後のKO1KEYZが、幅広い人々に愛されるグループになることに期待したい。






