使うのは、27枚撮りフィルム1本。やり直しのきかない撮影だからこそ、そこには一度きりの時間が映される。
注目の若手写真家・圓井誓太と気鋭の俳優が、27枚撮りの写ルンです1本をノーカットで撮り下ろす写真連載「One Roll Time Machine」。
第2回に登場するのは、 『舞妓さんちのまかないさん』(Netflix)や映画『ミーツ・ザ・ワールド』 で活躍する俳優・南琴奈。
6月の快晴の昼下がり、プライベートでもよく訪れるという二子玉川の河川敷を歩いた。

雨上がりの多摩川沿いをゆったりと歩く。



















心と体が柔らかくなれる場所
朝から降っていた雨もやみ、雲の合間から光が差した。水溜まりを避けながら、二子玉川の川沿いを歩く。
「このあたりは視界が開けていてすごく落ち着くし、歩いているだけでリフレッシュになるんですよね」
俳優・南琴奈は、6月20日に20歳の誕生日を迎えた。14歳で活動をスタートし、ドラマ『舞妓さんちのまかないさん』や映画『ミーツ・ザ・ワールド』など立て続けに話題作に出演。着々と階段をのぼっている。
「10代はまだ自分のことがちゃんとつかめていなかったような気がしていて。これから少しずつ自分を作っていけたらと思います」
ゆっくりと歩きながら話す、その一つひとつの言葉には迷いがない。
10代の最後に、タイで写真集を撮影した。
「20歳って、人生のひとつの区切りでもあるのですごく素敵な経験になりました。タイに行くのは初めてでしたが、現地の人とも触れ合ってすごく刺激になりましたし、楽しかったです」
10代を惜しむ間もなく、すでに前を向いている。多摩川の上にはもう青空が広がっていた。
(ヘアメイク=鈴木かれん/スタイリスト=池田ミレイ)
(みなみ・ことな)俳優。2006年生まれ、埼玉県出身。2020年にMr.Children「Documentary film」MVで注目を集め、 『舞妓さんちのまかないさん』(Netflix)で連ドラデビュー。そのほか出演作に映画『ミーツ・ザ・ワールド』 、ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』(関西テレビ)など。2026年「第35回日本映画批評家大賞」新人女優賞を受賞





