正統派スタイルながら、独特な切り口を持った漫才で注目を集めるエバース。そのネタ作りを担当する佐々木隆史は、野球一筋の学生時代を過ごしてきた。現在は相方・町田和樹とともに漫才一本で強豪たちと戦う佐々木が、あのころの自分と重ねながら日々を綴る連載「ここで1球チェンジアップ」。
『M-1グランプリ2025』も終わり、変わらず慌ただしい日々を過ごす佐々木。移動時間を活用してコラムを書いている自分がふと17年かけて自らの足で日本を回り、『大日本沿海輿地全図』を完成させた伊能忠敬の姿と重なり、学生時代に書いた人生の最高傑作を思い出した。
日本全国を飛び回る日々
どうもエバース佐々木です。新年あけましておめでとうございます。2026年もよろしくお願いします。
僕は今、新幹線でこのコラムを書いてます。移動時間を有効活用しているのです。
ここ数日のスケジュールは、札幌に行ってテレビ収録をして、次の日の早朝飛行機で名古屋に行き、寄席終わりで広島に前乗りをして、翌日広島の仕事を飛び出して大阪に行って、テレビ収録をして泊まって今始発の新幹線で東京に戻り、幕張の劇場に向かっています。
もう伊能忠敬くらい移動してます。いや、そんなには移動してません。伊能忠敬ナメんなよ。
どこの現場の社員さんも嘘みたいに優しく腰が低いので、調子に乗って偉そうな態度にならないように気をつけなきゃと思いますね。
そのくらい日本各所を移動してると感じますが、伊能忠敬って本当にすごいことをしてないですか?
歩幅を測り、目的地までの歩数とかであの時代にあんな精巧な日本地図作ったのが信じられません。小学生ながらに歴史の資料集で見たときドン引きしました。完全にオーパーツです。
てか歴史の資料集っておもしろかったですよね。僕は授業はまったく聞いてなかったんですけど、歴史の資料集はめっちゃ読んでました。そのせいで歴史の寄り道的な知識は身につくんですが、テストに出てくるような一般常識的な問題はまったく覚えてません。
あと授業の暇つぶしでよくやってたのが頭の中でオリジナルマンガのストーリーを考えることです。1カ月くらいかけて考えて完結したら次のマンガのストーリーを考える。みたいなことを小4くらいから高3までほぼ毎日授業中にしてました。
最高傑作は高2のときに考えたラーメン屋の息子が主人公で出前の途中に闇の組織の戦いに巻き込まれ、ラーメンを運ぶ岡持ちで戦うバトルマンガです。これを樫本学ヴ先生に描いてもらうのが今の第一目標です。
家で素振りしながら考えてたら平気で1時間とか経ってたので、親からしたらさぞ野球熱心な息子だったと思います。
そのせいなのか僕は知識の偏りがひどく、知らないことも多いです。でもそのおかげでおもしろいネタを作れてる可能性もありますよね。
僕も伊能忠敬みたいに200年後の人間に、
「200年前の時点でこんなおもしろい漫才が存在してたのか!? オーパーツじゃん!!」
っていわれるように未来の人間を唸らせる漫才を作りたいです。今年もがんばるぞ!
ということで「ここで1球チェンジアップ」は今回でいったんやめさせていただきます。単純に今の忙しさで全然締め切りに間に合ってないので、1年以上は続いたし、ここらでひと区切りにしようと思います。
読んでくれた皆様ありがとうございました。また機会があれば書かせてもらいますのでそのときはまた読んでください。
エバース佐々木の連載「ここで1球チェンジアップ」は今回が最終回です。2024年9月から始まり全16回、お読みいただきありがとうございました。連載はここでいったん終わりますが、続報をお待ちください。
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