『女芸人No.1決定戦 THE W 2025』のファイナリスト決定記者会見が11月5日に行われ、決勝進出者8組が決定。昨年の12組からファイナルに進める組数が大幅に減ったが、5組が初進出という結果となった。
【決勝進出者】※発表順
紺野ぶるま(2年連続5度目)/もめんと(初進出)/電気ジュース(初進出)/エルフ(4年連続4度目)/ニッチェ(7年ぶり3度目)/とんでもあや(初進出)/ヤメピ(初進出)/パンツ万博(初進出)
結成からわずか2カ月のコンビも
ファイナリスト会見のMCを務めるのは、辻岡義堂・日本テレビアナウンサーと2023年大会の王者・紅しょうが。まずは2日間にわたる準決勝を終えたばかりの40組の中から、決勝に進出する8組が発表された。

4度目の決勝進出となるエルフ。「『W』に育ててもらったので絶対獲りたいなって思ってずっとやってきたんですけど、去年は『絶対優勝!』みたいになりすぎて。記者会見とかでも(ライバルたちを)にらんじゃったりとか……」と、荒川が昨年の反省点を明かす。『W』への思いはそのままに今年は「みんなと一緒にがんばりたい」と、意気込んだ。

昨年、5年ぶりに決勝に返り咲き、今年も決勝に進出した紺野ぶるま。さらに今年は2017年の第1回大会のときと同じく最初に名前が呼ばれたことが感慨深かったそうで、「(決勝に行けなかった期間に)結婚したり、出産とかもしながら、ネタを作って大会に出るっていうのが、2017年の自分では考えられなかったので、呼ばれたときにうれしくて……」と感情が爆発。しかしなぜか、「すみません、おいなりさん食べます」と、いなり寿司を食べ始めた。

結成から約1年で決勝に進出し、「関西のダークホース」を自称した電気ジュース。普段は大阪で活動しているため、福沢は「(2日間)緊張させられるし、さっき入ったそば屋さんで、ずっと店員さんに無視されるし。これで決勝行かなかったら一生東京来んぞと思ってたんでよかった」と話した。

もともとは「あっぱれ婦人会」として活動していた、とんでもあや。ピン芸人になってからは準決勝に進出するのも初めてだったため、かなり緊張していたという。また、自身も50歳になったということで「50歳ばかり集めたライブを開催したいので、1000万円取りたいと思います!」と意気込んだ。

1回目、2回目の決勝以来、7年ぶり3度目の決勝進出を決めたニッチェは「妊活、妊娠、出産があり、ネタを作れない時期があった」と、ネタから離れていた期間を振り返りながら、「でも『W』で輝いている後輩を見て、やっぱりもう一回やりたいなと思って」と語る。さらに近藤は「この歳になってできるネタもあると思って、昔作ってたネタとは違う40代のお笑いをやっているのでたくさんの人に見てもらいたい」と、今のニッチェについてアピールした。

芸歴も結成も1年目で決勝を決めたパンツ万博はかなり緊張しているとアピールするも、なかなかコンビ間のかけ合いがうまくいかない。戸惑うMCの紅しょうがに、エルフ荒川が「すみません、両方変なんです。裏でもしゃべりかけてもしゃべりかけても、話できないんです」とフォローした。

同じく初の決勝進出となるもめんとは、「(歴代チャンピオンの)にぼしいわしさん、オダウエダさんと毎月ユニットライブをさせていただいていて、一番『W』の空気を吸っているんです。だから一番(優勝に)近いんじゃないかなって思いました」と自信たっぷり。会見中も終始、小口のキャラクターが存在感を見せていた。

結成わずか2カ月のヤメピは、まだ大阪よしもとの劇場メンバーにもなれていないなか、決勝に進出。「普段は電車の音がする会場でやっているオーディションライブに出ているので、(『THE W』では)電車の音がしなかったことに驚きました」という。また、電気ジュースとはうかりが福沢と、水分が藤本とそれぞれ同期のため、特にライバル視していると話した。
運命を握るネタ順抽選の結果は
会見ではブロック分け抽選を実施。決勝はA、Bの2つのブロックに分かれ、1組ずつネタを披露し、勝ち上がり形式で行われる。さらに今年はブロックで敗れた6組の中から視聴者投票で1組が復活。最終決戦は3組で行われる。
抽選の結果、ブロックは以下のとおりになった。
【Aブロック】
1 もめんと
2 電気ジュース
3 とんでもあや
4 紺野ぶるま
【Bブロック】
1 エルフ
2 パンツ万博
3 ニッチェ
4 ヤメピ

大会のトップバッターとなったもめんとだが、小口が「トップバッターは慣れてます。(私たちが)今回の良し悪しを決めるってことですよね」とハツラツと話す。すると、2番目となった電気ジュース・福沢が、「なんでトップ引いたもめんとがこんな元気なのかわからなくて。(2番目も)めっちゃ早ないですか。だいぶ気悪いです」と、不満を吐露した。
一方、Bブロックの1戦目は、エルフとパンツ万博。飛騨は日頃からお世話になっている先輩・エルフに対して「エルフさんを倒すっていうのはすごく心苦しいんですけど、絶対に倒そうと思ってます」と闘志剥き出し。荒川も「はい、こいつしばく~」と返した。
『THE W』は意外とガチ!
YouTubeの配信後は、記者からの質問にファイナリストが答えた。「決勝の喜びを誰に伝えたいか」と聞かれると、とんでもあやは「一緒にネタを考えてくれたモダンタイムスさんだったり、SMAの先輩・後輩がいろいろアドバイスをしてくれたので、芸人仲間に伝えたいです」と芸人仲間を挙げる。一方、ヤメピはそれぞれ「オクダさん」「ヒジカタさん」と回答。MCが「誰?」と聞くと、「それぞれのバイト先の先輩です」と答える。よけいに「誰?」となるなか、水分のバイト先は関西芸人の間では有名な居酒屋だったようで、紅しょうがのふたりは「あの、ヒジカタさん!」と盛り上がっていた。
『THE W』という大会自体の魅力という質問には代表して、エルフ荒川が回答。しかし、「『W』は生き様だと思います。それぞれの生き方が出るんじゃないかなって……」と必死にしゃべるもなかなかまとまらず、まわりからツッコまれる結果となった。
一方、紺野は「『W』に対しては女性だけってどうなの?みたいな意見とかもあるので、本当におもしろいことをしないとみなさんの心に残らないなっていうのは思います。ほかの賞レースだと男性に混じってやるので、女性特有のボケとかも刺さったりするんですけど、『W』はひとりの人間として何がおもしろいと思っているかをやるとけっこう刺さるなって思います」とコメント。また、今回はまだメディアにほとんど出ていないメンバーがかなり決勝に残ったことにも触れ、「『THE W』は意外とガチ!」と、賞賛した。
決勝戦は12月13日(土)19時から日本テレビ系で生放送される。
【準決勝出場者】※50音順
足腰げんき教室/アルミカン/イヌダ/エアコンぶんぶんお姉さん/エルフ/おかずクラブ/オトメタチ/河邑ミク/キンタロー。/栗尾真理/紺野ぶるま/田植え/忠犬立ハチ高/DISCOいい気持ち/電気ジュース/とりせん/とんでもあや/南天/にこさ/ニコミハジメテ/ニッチェ/馬場園梓/ハヤイカガヤイ/はるかぜに告ぐ/ぱん/パンツ万博/ひぐちこうめ/膝野サラ/ぷぅのはな/変ホ長調/ぼる塾/梵天/マリア/もじゃ/もめんと/燃ゆるレジーナ/やました/ヤメピ/ラメ入り/爛々・萌々





