東京に行けばきっと、同じ夢を持つ人がいるけれど(シコクパンク・河内裕里)

2025.5.9

文=河内裕里


『Quick Japan』のコンセプト「DIVE to PASSION」にちなんで、「私だけが知っているアツいもの」について綴るコラム企画「DtP」。

今回執筆するのは、2025年4月9日発売の『Quick Japan』vol.177に掲載された、愛媛県を拠点に活動するグループYouTuber「シコクパンク」の河内裕里。タレントとして「東京」と「地元」のどちらで活動するか悩み抜いた末の答えとは。

人も自然も食べ物も大好き!地元・愛媛で活動中のYouTuber

シコクパンク・河内裕里

生まれも育ちも愛媛県で、小学生から高校生まではバスケ一筋の運動少女でした。大学も愛媛の国立大学に進学したものの、コロナ禍で大学生活がうまくいかないときに、現在一緒に「シコクパンク」というYouTubeをやっている仲間と出会い、そのまま就職をせず現在に至ります。大学3回生のときには、まわりの友達が就職活動を始めるなか、私はひとり東京に行って、東京で活動する友人に相談したり、密かにオーディションを受けたり……。正直、東京で活動したい気持ちが強くありました。一方で、愛媛で活動する安心感や心地よさは私の性格にも合っていて、東京と愛媛のどちらで活動するか、シコクパンクはどうするのか、勝手にひとりで悩んだ時期もありました。東京に行けば、同世代で夢を追いかける人もたくさんいて、同じ環境で進んでいけるかもしれない。一方で、愛媛でがんばってきた活動や広げてきた人脈が一気になくなる不安や、地元を裏切ってしまうような気持ちもあって「東京に行くのは今じゃない!」と思いました。

 愛媛で活動を続けようと思った決め手は、なんとなく、やっぱり愛媛が好きという感情でした。なんとなくの例として、鯛のお刺身はどこよりもおいしい。どこのお店に入ってもおいしいです(笑)。

 「ちいさな居酒屋 おかえりなさい」に行けばどんなに元気がなくても絶対に元気にしてくれる店主がいて、ホルモンきゅうりやポパイライスも絶品! そして愛媛といえば「道後温泉」ですが、松山にはそこら中に温泉があって、お気に入りの温泉を見つけるのも楽しみのひとつ。私のイチオシは東道後の「そらともり」です。温泉やサウナはもちろん、モーニングからディナーまで楽しめるレストランや約1万冊のマンガが読めるリラックススペースなど、一日中癒やしを追求できる空間になっています。

 「なんとなく」と言いましたが、こうして文章を書くと「やっぱり愛媛が好き」という気持ちが鮮明になってきました。今後東京での活動が増えたとしても、むしろ愛媛への愛は強くなる気がします。自然もたくさんあって食べ物もおいしい、人も温かいし、食材も安い!

なにより家族や友達、シコクパンクのメンバーがいるので離れたくありません。

河内裕里
(こうち・ゆうり)愛媛県で活動する男女3人組のグループYouTuber・シコクパンクとして活動中。個人では女優を目指し、グラビアにも力を入れている。「はんぎり」の世界記録保持者

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