【2025注目!ガールズグループ#1・ME:I、IS:SUE】2024年にデビューしたブームの火つけ役

2025.1.3
ガールズグループコラム

文=吉田可奈 編集=梅山織愛


この5年ほど続いたボーイズグループバブル。「戦国時代」とも呼ばれ、多くのグループが登場したが、2025年に旋風を起こしそうなのは、満を持して登場したガールズグループたち。今年もすでにいくつかの新たなガールズグループのデビューが発表されている中で、「2025注目!ガールズグループ」では今年ブレイク間違いなしのガールズグループを紹介する。

初回は、ブームの火つけ役と言っても過言ではない、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(日プガールズ、日プ女子)から2024年に誕生したふた組を紹介する。

ME:I(ミーアイ)

JO1、INIを輩出したオーディションのGIRLS版ということで大きな話題となり、1万4000人が応募。その中から選ばれた101人が練習生となり、国民投票を経て11人が選ばれた。

公開オーディション、さらには視聴者がデビューメンバーを決めるからこそ11人の実力はお墨つき。

すでにデビュー経験のあるMOMONAやCOCORO、RANを筆頭に、これまで多くのサバイバルオーディションに出演し、あと一歩のところでデビューを逃すも、そのたびにさらなる実力とオーラをまとったMIU。歌声で空気を変えるほどの実力を持つAYANEやTSUZUMI、圧倒的な個性で視聴者の心をつかんだバラエティ力のあるKEIKOに、品のあるパフォーマンスで魅了するSHIZUKU、韓国での練習生経験のあるSUZU。そしてダンスも歌も未経験ながら圧倒的な自己肯定感の高さとポジティブさで人気を集めたRINONに、多くの人からその“原石感”を認められ、めきめきと実力をつけ美しくなっていったKOKONAという、オーディションだからこそ集められた奇跡のグループが誕生した。

デビュー時からその人気は凄まじく、大きな会場でのライブが開催され、最近ではディズニー映画『モアナと伝説の海2』の日本版エンドソングアーティストに決定。『NHK紅白歌合戦』にも出演し、今後のさらなるブレイクが期待される。彼女たちの武器はどんな楽曲も消化できる表現力。

現在は愛らしさ、かわいらしさがフィーチャーされることが多いが、今後クールな楽曲などで魅せてくれる姿で、どう変化していくのか、今から楽しみだ。

「Click」Official MV

IS:SUE(イッシュ)

『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』で惜しくもデビューをつかむことができなかった4名から結成されたIS:SUE。一度挫折を味わうもあきらめなかった彼女たちがつかんだデビューだからこそ、楽曲にも挫折から新たに立ち上がっていく、自分たちの世界を作り上げる“異種”な姿を描いていく。

オーディション中、ひたむきに努力する姿が評価されたRIN、類稀なる美しさを持ち誰よりもメンバーに寄り添う優しさを持つNANO、抜群のスタイルを活かしたスタイリッシュなダンスが魅力的なハンサムガールYUUKI、どんな歌も自分流に歌い上げる歌唱力で聴いた人の心をグッとつかむRINOという4人のケミストリーは凄まじく、ハッキリとしたガールクラッシュのコンセプトがフィットし、多くの音楽ファンから注目されている。

彼女たちの間違いのないパフォーマンスとスタイリングはもちろん、なによりも楽曲の“まわりがどう思おうと関係ない”“私の価値は私が決める”というメッセージが今の時代に突き刺さる。今後、自分たちを貫き通す彼女たちの明るい未来を、願ってやまない。

「CONNECT」Official MV

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吉田可奈

(よしだ・かな)エンタメ系フリーライター。著作『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん?』(共に扶桑社)が発売中。音楽、映画、声優、舞台、アイドル、オタク事が得意。現在は『InRed』、『steady.』(共に宝島社)、『NYLON JAPAN』(CAELUM)、『ダ・ヴィンチ』(KADOKAW..

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