フリーになったキンタロー。ら6組が『THE W 2024』初決勝進出。昨年準優勝のエルフはリベンジ誓う
『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』のファイナリスト決定記者会見が11月20日に都内で行われ、決勝進出者12組が発表された。
昨年準優勝のエルフ「暖房のリモコンを引き継ぐ」
決勝進出を決めたのは下記の12組。(50音順)
足腰げんき教室(初)、エルフ(3年連続3度目)、おかずクラブ(5年ぶり2度目)、河邑ミク(2年ぶり2度目)、キンタロー。(初)、紺野ぶるま(5年ぶり4度目)、忠犬立ハチ高(初)、にぼしいわし(2年ぶり4度目)、ぼる塾(2年連続2度目※3人では2020年に1度出場)、もじゃ(初)、やました(初)、レモンコマドリ(初)
会見には今大会より大会サポーターを務める相席スタート山添寛も登場。進行は黒田みゆアナウンサーが務めた。決勝戦は全12組がA、B、Cの3つのブロックに分かれて順にネタを披露していき、勝ち残り方式でブロックごとの勝者をひと組ずつ決定。勝ち上がった3組が2本目のネタを披露し、3組のうち最もおもしろいと判断された者が優勝となる。
現在、バラエティ番組を中心にブレイクしている足腰げんき教室。うちだすぺしゃるはーたみんは、初の決勝進出に「『W』にかけて『W』にかかれての毎日を送っておりました。普段から女性として生きていてよかったなと思います! ララバイ!」と流暢に話し出すも、相方のくろさわから「こう見えて、すごい緊張してます」と指摘が。そんなくろさわは、「この1年『W』にかけてきたので、最高です」とその喜びをコメントした。
昨年は最終決戦で惜しくも紅しょうがに敗れたエルフ荒川は、「去年は2本ネタできたのがうれしくて、負けたことを忘れて。本番終わった瞬間にあれ?って絶望が始まったんです」という。リベンジを誓って、決勝に帰ってきたそうだが、これまで出場者の楽屋の暖房のリモコンの操作権を握っていた紅しょうが・稲田美紀が今年はいないため、自分が引き継ぐと宣言した。
『M-1グランプリ』準々決勝と被ってしまい、今回の会見は欠席したやましただが、電話で参加。「初の決勝で注目してほしいところ」を聞かれると、「めっちゃダークホースの顔して行きます。とりあえず数いって当たるだけ当たれ!という感じなので、ほんまにあかんかったら無視してください」とコメントした。
5年ぶりに決勝を決めたおかずクラブは、テレビでネタをやること自体5年ぶり。前回の『THE W』以降、ほとんどネタを作らず、「ルミネ(theよしもと)のアンケートで『同じネタばっかりやらないでください』って書かれたりとか」と、芸人として怠惰な生活を送ってしまったそう。しかし、少しずつ意識を変えて決勝に返り咲いた。また、先輩の相席スタート・山﨑ケイにもネタのアドバイスをもらっていたそうで、決勝の喜びを一番に報告したそうだ。
現・松竹vs元・松竹
河邑ミクは「準決勝のとき、マネージャーさんもいなくて、ひとりでいたらエルフのオペレーターを担当されてた方がすごい心配してくださって、『なんかあれば言ってください』って言ってくださったんです。あと、さっきはもじゃさんのマネージャーさんがお水をごちそうしてくださったので、そんなみなさんのためにがんばりたい」と誓った。
2024年3月に松竹所属を退社し、現在はフリーで活動するキンタロー。も今回、初の決勝進出。「本当にうれしいです!」と喜びを見せるも、古巣に所属する河邑と紺野ぶるまに挟まれた席順には不満を見せた。
そんなキンタロー。の隣に座った紺野は5年ぶりの決勝。決勝進出が決まった瞬間、これまで支えてくれたマネージャーも涙を見せたという。さらに、大親友の安田大サーカス・クロちゃんもこれまで落ち込んでいるときには支えてくれたそうだが、決勝進出の祝福のメッセージは既読無視していると明かした。
レモンコマドリ小野寺ゆきは会見でも涙
芸歴4年目で決勝進出を決めた、忠犬立ハチ高。実は上智大学と国公立医学大学卒業の高学歴コンビだというが、ネタに関しては「それがまったく活かされていない」という。また、王坂は会見の前日に美容院に行った際、「実はお笑い芸人で、明日ちょっとテレビに出るかもしれないと美容師に白状をして髪を切ってもらったんですけど、前髪がなんか曲がってました」と報告した。
今大会の決勝進出者の中で、紺野と並んで最多の決勝進出を決めたにぼしいわしだが、これまでの決勝で取れた蝶(勝者を決める際の投票)の数はわずか1匹。そこで、投票の際に飛んでいる蝶がモルフォチョウではないかと特定し、それを踏まえて獲得のための方法を考察し、発表した。
4人そろったぼる塾で2年連続2度目の決勝進出を決めたぼる塾。テレビの仕事は『THE W』のみだという酒寄希望に、あんりは「私たちがテレビでご飯を食べている間に、酒寄さんがネタを作っている。だから、私たちが芸人でいられるのは酒寄さんのおかげ」と感謝を語った。
ソニー・ミュージックアーティスツ所属のもじゃは、優勝して賞金1000万円を獲得したら、「屋根を買いたい」と展望を語る。その理由は、「みんなお金がないので、飲もうってなったらだいたい外で飲むんです。なので、屋根があれば雨風をしのげるかなって」と、仲間のためだという。また、決勝進出を最初に伝えたのも、準決勝でオペレーターを務めた元あっぱれ婦人会の天野裕加里だったと明かした。
初の決勝進出に会見でも感極まって泣いてしまった、レモンコマドリ小野寺ゆき。そんな相方を見て、梶原はるなは苦笑い。テレビでネタをやるのも初めてだというが、梶原は「横でこんなことになられたら……何も思わない」とコメントし、笑いを誘う。また、「決勝進出を誰に最初に伝えたのか」という質問で小野寺は「田舎に住むお母さん」と回答。一方、梶原は「一緒に暮らす双子の妹」と答えた。
12組が出場する決勝戦は、12月10日(火)夜7時から日本テレビで生放送される。