令和ロマン、街裏ぴんく、にぼしいわし、小松海佑、兄弟が出演する『完全寄席 武蔵』が10月28日に北沢タウンホールで開催された。
本ライブは、『芸人雑誌』が選ぶいまもっともアツい5組による寄席。所属事務所は問わず、おもしろい芸人だけが集まった「完全な寄席」だ。
約2分半〜15分のネタ、謎の企画はこのライブだけ
公演は小松の漫談『ガードレール』からスタート。その後は、兄弟『書き初め』、にぼしいわし『海上自衛隊』、令和ロマン『タイムスリップ』、街裏ぴんく『特急・掌』と続く。実力者がそろっているためネタのおもしろさはもちろん保証されているが、各出演者のネタ時間が約2分半〜15分と幅広いのが気になり、「これは普通のライブではない……!」というワクワク感が止まらない。


ネタが終わり、出演者全組が登壇すると、小松が出し抜けに、「好きな映画とかありますか?」「俺は『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』が好き」と告白。ヘクター・バルボッサのセリフからエンドロールに移行するラストシーンがかっこいいと力説する。このシーンにあてはめれば、牛丼の注文からエンドロールに移行してもかっこいいのではないかという説を立て、それを小松が実践してみる。

これを皮切りに「バルボッサ選手権」が始まる。兄弟、にぼしいわしに続いてチャレンジした令和ロマン。松井ケムリの口調に対し、髙比良くるまから「『にしおかすみこTHE MOVIE』じゃん」という物言いが入り、会場は大盛り上がり。
最後に街裏ぴんくの挑戦かと思いきや、小松が「忍者が足りねえなあ」と漏らす。途中で忍者が登場したほうがいいのではないかと言うのだ。それに対し「スタンダードバージョンではもうやれないということですか?」と、街裏。ということで、次は忍者登場バージョンでの演技をみんなでやってみるが、小松監督は納得いっていない様子……。

徹底的に出演者にこだわり、最後は豪華キャストが登場することに。『パイレーツ・オブ・カリビアン』に実際に出演しているティア・ダルマ、ロボット、恐竜、落語家、清掃スタッフ、マッドサイエンティスト、映画監督志望者、大友康平の卓上カレンダーを買いたい人、猫が勢ぞろいし、エンドロールへ移行して無事大団円を迎えた。

念願の「バルボッサ選手権」ができて満足げな小松。「来週からしばらくイギリスに行く」ということで(現在は渡英済み)、日本でのいい思い出ができたのではないだろうか。
配信チケットは11月8日(金)22時まで販売中。『パイレーツ・オブ・カリビアン』企画は、今後ほかのどのライブでも観ることはできないだろう。
『完全寄席 武蔵』
料金:配信チケット1,500円(税込)
チケット:FANY Online Ticketにて11月8日(金)22時まで販売中(見逃し配信は11月8日23時59分まで)
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