矢作萌夏「もっと振り回してほしい」5匹の猫たちがくれる安心感と刺激【この子と暮らして〜Life With Animal〜】
動物に愛情を傾ける著名人が、「動物と人間の共生」をテーマに、“この子”との出会いや生活を通じて新たに感じたことや考えたことを紹介する「この子と暮らして〜Life With Animal〜」。本連載は、『Quick Japan』編集部が保護猫・保護犬などの動物愛護について一人ひとりが考えていくことの重要性を発信するメディア『HARBOR MAGAZINE』との連動企画となっている。
今回は、2020年にAKB48を卒業後、2023年に歌手活動を再開した矢作萌夏が登場。作詞・作曲ともに手がけるシンガーソングライターであり、愛猫の鳴き声をサンプリングした「わたしごっこ」をリリースするなど、大の動物好きで知られる彼女が綴る。
矢作家の5匹
私の実家で暮らす、5匹の猫たち。
まずは、長男のラテくん。私の相棒です。
次男は、モアくん。パパの相棒です。
長女のけむしちゃんは、私の娘です。
次女・まつたけちゃんは、ママの娘。
最後は末っ子のプシュケちゃん。パパの娘です。
我が家ではなぜかそれぞれ猫ちゃんの担当があって、それは生活するなかで自然に決まっていきました。とはいえ、すべての猫ちゃんみんな平等に愛情を注いでいます。
暮らしに欠かせない存在に
もともと実家がペットサロンとペットホテルをやっていたり、母と叔母が保護猫活動を積極的に行っていたりした関係で、私自身も動物たちに近い環境で育ちました。それでも猫は“気分屋さん”のイメージが強かったので「一緒に暮らすのは大変かも……」と、なかなか一歩を踏み出せずにいたのですが。
ある日家族でペットショップへ行ったとき、たまたま出会ったラテくんにひと目惚れ。一度はその場を立ち去ったものの、忘れられずに帰りの車内でお店に問い合わせたところ、ほかの方からも問い合わせがあったとのこと。それを家族に伝えると、一斉にみんな「お迎えしなきゃ」という気持ちで団結して(笑)、来た道を引き返し無事お迎えすることとなりました。
そんなふうに、ラテくんと暮らし始めたのをきっかけに改めて猫の魅力に目覚めていきました。
けむしちゃんは、プシュケちゃんのお母さん。
うちに来たときからひどいヘルニア持ちだったけむしちゃんは、プシュケちゃんが生まれるときにすごい難産を経験しました。誕生したプシュケちゃんは息をしていなくて、ママが必死に人工呼吸をした結果、息を吹き返してくれました。そんなふうに母子ともに命がけだったので、今仲よく幸せに生きてくれているふたりを見ると「よくがんばってくれたね」と、感謝の気持ちでいっぱいになります。
ラテくんは、猫界のしつけマスター。
最初はやんちゃ坊主だったのですが、ほかの猫たちが仲間に加わってからは一気にお兄ちゃんになって、よく面倒を見てくれています。モアくんがトイレ後に砂をかけないと、遠くから駆け寄ってきて注意したり、脱走する子がいないように玄関で見張っていたり。
それからラテくんは、私のお世話もしてくれています。
夜中に私が体調不良でトイレで倒れてしまったことがあって、それを見たラテくんが寝ているママを鳴き声で叩き起こしてくれたことがありました。それからというもの、私がトイレに行くたび心配でついてきてくれるようになって……申し訳ないです(笑)。
そんなラテくんの姿は、猫の情に深いところを初めて知るきっかけになりました。
8月14日にリリースした配信シングル「わたしごっこ」では、曲中にラテくんの鳴き声を聴くことができます。私が作業に夢中になっているときによく出す不満げな鳴き声がかわいくて、サンプリングしたんです。私自身の生活を切り取って歌詞に落とし込んだ作品でもあるので、暮らしに欠かせない声をワンポイントにしちゃいました。
猫ちゃんたちと暮らしていなかったら、今私はどうしているんだろう?と考えてしまうほど、5匹は私にいつも寄り添ってくれて、愛情を注いでくれます。猫ちゃんたちがいつでもどこでも見守ってくれる安心感、刺激はもうなくてはならない日常の一部。パソコンの上に乗っかったり、モノをなぎ倒していったり、これからももっともっと振り回してほしいです(笑)。
矢作萌夏EP『愛を求めているのに』2024年9月25日リリース
2023年7月5日、自身の誕生日にライブを開催し「Donʼt stop the music」をリリース。シンガーソングライターとしての活動を開始した矢作萌夏。リード曲「死に花に、生命を」はSNSにアップしたライブ映像が総再生回数約260万回を記録。身内が自死したときに書いた曲と明かし、リリースを待望されていた楽曲。
収録曲
1:満たされない
2:I was born to love you
3:わたしごっこ
4:18歳のわたしへ
5:死に花に、生命を
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