昨年8月に始まった福井俊太郎（GAG）による新連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」。総武線沿線の旨いグルメを、福井お得意の“決めつけ”を挟み込みながら紹介していく決めつけグルメ連載だ。今回降り立つのは、東京生活を連れ添った憩いの街・東中野。食べたものを必ず笑顔にさせる禁断のグルメがそこにはあるという。

ラスボス戦のようなパスタ屋さん、
接客が頭一つ抜けているお魚料理屋さん

どうもぉ私が上京し右も左もわからないまま東中野に住んだのが10年前、、いつかこの台詞を言える日がくればいいなぁと心にしまっておいた言葉を、、この際思い切って言わせてください、、（気持ちを整え肩の力を抜き深呼吸。東中野駅のホームにぼんやり立っているイメージで）、、この街の景色も変わったよなぁ、、フゥフゥ、、やっと言えました、、やはり街並みの変化に気付けるってその街に根を張っている証拠ですもんね、、そしてなんと言ってもホームからの景色で一番変わったのは、、東中野民から100％の知名度を誇るパスタ屋「MOSES（モーゼ）」さんが線路沿いに2号店を出したことですかね、、

ただ皆様に気をつけていただきたいのはMOSESさんのパスタを食べてしまうと、、ドラゴンクエストのようなRPGを全クリした時の気持ちになってしまうことなんです、、エンドロールを見つめながらもうこれ以上のボス（パスタ）は出てこないのかという虚無感に苛まれる、、結局一番ドキドキするのはボスを倒す前ですからね、、倒してしまうと心にポカンと穴が、、え？え？え？

（モンスター登場音が鳴り、、ドラクエ戦闘中BGMが流れているイメージ）

たらことしめじのパスタ　があらわれた

ゆびかがどくしゃはにげた（ザッザッザッザッ）、、あれがパスタクエスト最後のボスです、、いつか戦ってみてください、、それでは前説が終わったところで、、恒例の、、OPV（オープニングVTR）の代わりとなるOGP（オープニンググルメピクチャー）を0.8秒と衝撃。さんの「東中野、トランス盆踊り」が流れているイメージでどうぞ！

♪錆びたライブ求め　僕は夜を彷徨う　話しかけないでね　人間は嫌いだよ♪

東中野でお魚の口になったら私は間違いなく「たねすけ」さんに足を運びます、、今までその理由を真剣に考えたことがなかったんですが、、この機会に何故私がお魚料理を食べたくなったら間髪入れず予約の電話をするのか（予約しないとほぼ入れないので）考えてみました、、すると理由は単純明快でしたね、、時間を使ってお金を使って労力を使っても、、【行く価値があるから】、、このようにお客さんに感じさせる所以、、それは料理がすごく旨くて値段も良心的で店内も清潔感がある、、その上で、、女将さんの接客が飲食業の中で頭一つ抜けてる、、なんですよね、、なかなか聞かないと思います、、【接客が頭一つ抜けている】という評価、、でもこれは紛れもない事実で、、私が食事をご一緒させてもらった方々が「ご馳走様でしたぁ」と店を出た後の第一声は揃って「え？接客良すぎません？」なんですよ、、ありそうでない第一声ですよね、、お笑いだとライブ観た後の第一声が「あの舞台監督さんの動き良くなかった？」くらい、、ミスチルのツアーを観た後だと「やっぱり桜井さんサッカーやってたからスキニーパンツはち切れそうだったね」くらいありそうでない第一声ですもんね、、要はプロのおもてなし精神が味わえるお店だという事です、、それでは最後に僕が必ず締めに頼む一推しメニューをご紹介して本編へ、、

単品のお味噌汁ぅぅぅ（低くねっとりした声で）

このお味噌汁を飲めば板さんへの信頼が上がるから逆に初手で頼むのもアリかもしれませんぅぅななまがりの漫才のツカミみたいにこのコンビは面白い人達だぞってわからせてくれるようにぃぃ（低くねっとりした声で）

もちろんお味噌汁飲んだ後に初瀬君みたいな「ハァァ（嬉しい顔）」が自然に出ると思いますぅぅ（低くねっとりした声で）

♪ カツ丼　食べてもコレ別　ばら！♪

東中野で笑顔あふれる禁断グルメを

東中野はとても住みやすく癒やされる街ですね、、個人的には思い入れがありまして、、4年住んで、、その後に稽古部屋を4年借りていたので東京生活のほとんどの時間を寄り添ってくれた街なんですよね、、実はエンタメスポットも多数あって、、ポレポレ東中野（ドキュメンタリー映画に力を入れて上映されている映画館）やアクア東中野（サウナ好きがこぞって認める銭湯）ハードコアチョコレートの実店舗（大人気Tシャツ屋さん）、、そして東口改札から降りると有名なゴールドジムがあるので、、マッチョ密度が急に上がるのも魅力の一つです、、東口付近を歩いてる4人に1人はマッチョなのでマッチョ度数という言葉があれば25％、、お酒だと麦焼酎いいちこのロックと同じ度数ですからね、、相当濃ゆいですよ、、そんな異世界で私がただ勝手に決めつけてる事があります、、オフィシャルのデータは全くありませんが空気感的に、、筋肉が抑止力となり局地的に東口付近だけ治安が良い気がします、、はい、、小さい交番より大きいゴールドジム、、令和の風刺ですね、、すいません、、冗談はさておき、、東中野の一番の売りはやはり【自然と笑顔が溢れるグルメ】なんですよね、、なんか最近私が気楽に食事に行こうと思うとやっぱり東中野を選んじゃってて、、

理由？、、無理せず笑顔でいれるからかな、、気を張らなくてもいいから楽なのかも（笑）周りには自慢できないけどね（笑）例えば、、恵比寿君や六本木先輩なら、、鼻は高いけど、、洋服を選ぶのも一苦労だし頑張ってる自分に疲れちゃう（すいません、、急に無理せずに一緒にいれる男友達の存在が大切なのかもと気づき始めたOLさんの独白みたいな雰囲気で書いてしまって、、何故か気にいったので飽きるまで続けます）、、高円寺さんみたいなバンドマンや下北沢君みたいな俳優の卵も刺激的なんだけど結局私が相手に合わせてるんだよね、、ライブハウスもうるさいだけだし（笑）演劇も寝ちゃうもん（笑）（すいません飽きました、、戻ります）

要は、、東中野は、、自分を街に合わせなくても街が自分に合わせてくれる、、結果、、自然と笑顔が溢れるひとときを過ごせる、、そんなありのままでいれる街に皆さんはいると想像して、、こちらをどうぞ、、

絶対笑顔になるよねぇ（低くねっとりした声で）

これ目の前に届いて笑顔にならない友達は絶対悩んでると思うから相談に乗ってあげてぇぇ（低くねっとりした声で）

この黄金に輝くチーズナンをバターチキンカレーにつけるととにかく旨いぃぃ多分だけど旨味の刺激が強すぎて口周りに全神経が集中するからその間は全身どこつねられても痛くないと思うぅ（低くねっとりした声で）

ただここのチーズナンとバターチキンカレーの組み合わせは道徳心を奪われる禁断の果実に近いんですね、、だって普段からすごい優しくて人格者である制作スタッフさん2人と私で入店した日に、、1人のスタッフさんが最後に食べようと残してたチーズナンを置いて席を立ったんですね、、するともう1人のスタッフさんが食べ残していると勘違いしバターチキンカレーにつけて食べてしまったんですね、、すると、、

帰ってきた人：　「え？あれ最後に残してたチーズナンって、、」

食べた人：　「え？すいません！僕食べちゃいました！」

帰ってきた人：　「、、、」

食べた人：　「いらないのかなと思って！」

帰ってきた人：　「、、、」

食べた人：　「ほんとすいません！」

帰ってきた人：　「、、、」

3回の「、、、」ぅぅぅ（低くねっとりした声でw）

大人が繰り出す3回の「、、、」はもうホラーですもんねぇぇ（低くねっとりした声で）

チーズナンへの欲望があれほどの人格者を恥も外聞もない人間に変えてしまうとはぁぁぁ（低くねっとりした声で）

すぐに私は「追加で頼みましょうっ！すいません！チーズナン2つお願いしますっ！」と叫び、、何もなかったように楽しい会話に戻しました、、しかし禁断の果実チーズナンは人間関係を崩しえるほどの魔力を持つ、、なんなら一歩間違えたら食べ残してると思って食べたんだと言い張っていたスタッフさんも実は置いているとわかってたけど食べた可能性があるよな、、そんな邪推が一瞬でも浮かんだ時点で私も禁断の果実を食した人間なんですよね、、お恥ずかしいです、、それほど旨いチーズナンだと思って頂ければ、、いやどこが【自然と笑顔が溢れるグルメ】だよっ！！と総括を入れたところで、、東中野の象徴「大盛軒」さんの私が愛してやまない餃子定食で締めさせてください、、

ニコッ（自然と出た笑顔）