12月24日(日)にABCテレビ・テレビ朝日で生放送される『M-1グランプリ2023』の決勝進出者9組が決定。12月7日(木)に決勝進出者発表会見が行われた。
会見のMCを務めたのは『M-1グランプリ2020』の王者・マヂカルラブリー。そしてファイナリストとなったダンビラムーチョ、カベポスター、くらげ、マユリカ、モグライダー、令和ロマン、さや香、真空ジェシカ、ヤーレンズが登壇した。
真空ジェシカ、3度目の決勝進出も「なんにもわかってない」
まずは各組が決勝に向けて意気込みを語る。
決勝初進出となるダンビラムーチョの大原優一は「本当にうれしいです。昨年の準決勝はスベりすぎてやばかったんですけど、今日はわりとウケたので」と喜びをコメント。一方、原田フニャオは「本当にうれしすぎて、フニャフニャになっちゃいました~」と、会見前から決めていたという名前とかけたギャグを披露。これに、野田クリスタルは「気をつけたほうがいいよ。ここで調子に乗るとえらい目に合遭うよ」とアドバイスした。
昨年に続いて決勝進出を果たしたカベポスターの浜田順平は「前がさや香さんだったので……。申し訳ないんですけど、スベってくれとずっと思っていました」と明かす。しかし、「(さや香も)すごくウケてたんですけど、自分たちなりのやつができたのでよかった」と振り返った。
また、永見大吾は「本当にリベンジしたいっていう気持ちが強くて。桂枝太郎さんっていう方が、この1年の中で山田邦子さんとライブが一緒になったときに『今日、カベポスターくらいおもしろいって言われました』ってツイートされてたんですけど、どっちの意味かわかんないんですよ。一応、(山田邦子さんから)去年の審査では『おもしろかった』と言われてるんですけど、(出場者の中で)一番下の点数を入れられてるので、どっちの意味なんだろうって。それをたしかめに行きたいです」と2度目の決勝での目標を語った。
心配のあまり、コンビで自分たちのグッズを7万円分も購入した経験があるという、くらげ。初の決勝に向けて渡辺翔太は「圧倒的に人気がないと思う」と自虐しながら、「ちょっとでもグッズが売れるようにがんばります」と意気込んだ。
一方、現在、大人気のマユリカも決勝は初進出。中谷は「9時ごろに結果を聞いて、とにかくうれしかったので、まず親に報告しようと思って電話をかけたんですけど、息子の発表の日に母親が8時に寝てたので、つながりませんでした」と悲しい報告。また、阪本は「僕、いつもネタのときにマイクまで走らせていただいてるんですけど、決勝はせり上がりがあるということで、初の転落死かもしれないです」と決勝での心配を語った。
ヤーレンズの楢原真樹は意気込みを聞かれ、「うれしすぎて、体がフニャフニャになっちゃうよ~」と原田のギャグに被せる。しかし、笑いが起きなかったため、「これ2回やるとウケるやつじゃないんですか?」と訴えた。一方、出井隼之介は「ウケる、ウケないは別にして、いっぱいボケたっていう自覚はあったので、手数を評価していただけたのかな」と、冷静に勝因を分析した。
3年連続で決勝進出を決めた真空ジェシカ。しかし、川北茂澄は「昔のゆってぃの電子マスクで来ちゃいました」と奇妙なお面を被って登場。これにガクは、「決勝も3度目になるのに、なんにもわかってなくて……」と呆れた様子。野田からも「来年から手荷物チェックしますんで」と言われてしまい、ガクは「決勝には持ち込ませないようにします。彼にはネタしかさせないんで」と誓った。
昨年、準優勝だったさや香だが、新山は大会VTRに不満があったそうで、「『俺たちが一番おもしろい』っていう顔史上、一番イジられたと思うんです。でも、まだABCさんから正式な謝罪をいただいてないんです。だから、今年は僕のカッコイイバージョンの顔か、別の人の変な顔でよろしくお願いいたします!」と訴える。
また、さや香は2017年の『M-1』で最下位となったマヂカルラブリーのあとが出順だったため、石井は「真空ジェシカさんとかマヂラブさんみたいに前の組が変なやつにならないことだけ祈ってます。くじ運だけ頼りにしてます!」とコメントした。
昨年の敗者復活戦で惜しくも2位だった令和ロマンが今年はストレートで決勝へ。髙比良くるまは「ウケ量とかではわかんなかったので、本当に僅差だったと思います。でも、野田さんと先週くらいに筋トレをする仕事したんで、その差だと思います。筋肉でもぎ取った決勝だと思います」と勝因を語る。また、松井ケムリは「でも、そのとき野田さんにずっと『ムダだよ豚ヤロウ』って言われてたので、本番では見返せるようにがんばります」と目標を語った。
モグライダーは2年ぶりの決勝進出。意気込みを聞かれると、ともしげが「僕たちは2年前に決勝に行かせていただいたときから、お仕事をいっぱいいただけるようになって、ご飯をいっぱい食べれるようになったので、『M-1』さんには感謝をしてるので、こちらでなんか恩返しもできればと思っておりますし、このメンバーの中では最年長にもなります。おじさんなので、この大会をいい大会にできるように引っ張っていきたいと思いますので、みなさんよろしくお願いします」と流ちょうに語る。これには芝大輔は「文字数が多いだけだな!」とツッコんだ。
各コンビの注目ポイントは?
その後、質疑応答のコーナーへ。
「決勝進出が決まった瞬間、コンビでかけ合った言葉は」という質問に、ダンビラムーチョ原田が「(ふたりで)よっしゃー!みたいなのはあんまりしゃべってないかもしれないです。みんなでやったー!っていう感じだったので」と答えると、大原は「それでも、心と心が通じてるからわかりますよ~」と笑顔。原田は「うれしすぎて、それどころじゃなかったですね」とまとめた。
また、くらげは「決まった瞬間にダイタクさんが来て抱きしめてくれたんですけど、最初に抱きしめてくれたのが、大さんだったか拓さんだったのか。その答え合わせからしました」と、仲のいい先輩とのエピソードを披露した。
本人たちいわく「すごく仲のいい」というさや香は、新山が「お前の存在がでかかったで~」、石井が「お前のネタがあってこそやで~」と感謝し合ったと、まったく目を合わせずに回答。最後の「で~」を空に向けて響かせたと答えた。
続いて「緊張とはどう向き合ったのか」という質問が。この質問にダンビラムーチョ大原が「緊張しちゃうなって思うんじゃなくて、頭で整理するのがいいと思います」と答えると、そこからなぜか質問した記者へのアドバイスに。「うまくやろうとせんこと」(カベポスター浜田)、「鼻から大きく息を吸う」(ヤーレンズ楢原)など、それぞれの緊張緩和法が飛び交う。そんななか、最後に回答が回ってきたモグライダーのともしげは、「すみません。質問なんでしたっけ?」と天然ぶりを発揮。芝が「(質問は)昨日の夜は何を食べましたか、だった」と言うと「カツカレー」と答えた。
「ライバルは?」という質問に、カベポスター永見は「さや香は大阪の予選から一緒なんですけど、エゴサ―チすると、『さや香がイチウケ』みたいなのばかり出てくるのでうんざりなんです。なので、決勝はまくりたい」と闘志を燃やす。すると、さや香もカベポスターをライバルとして挙げ、「大阪で仕事を取り合うのはカベポスターなので」とリアルな理由を明かした。
令和ロマンはライバルを慶應義塾大学の先輩である真空ジェシカと回答。そんな令和ロマンと、ヤーレンズ、マユリカをライバルと挙げたのはモグライダー。この4組は12月5日放送の『ラヴィット!』(TBS)にゲスト出演していた4組だったという。ともしげは「みんな運を持ってる。だから“運”量で負けたくない!」と意気込んだ。
最後に「決勝での注目ポイントは?」という質問が。ダンビラムーチョ「楽しんでもらえる漫才」、カベポスター「去年と違うところを見せれたら」、くらげ「(渡辺)が意外と目がきれい。あとは、受け口と歯の黄色さ、ちょうどおでこの真ん中にあるほくろ」、マユリカ「肉体関係がないとおかしいぐらいのコンビネーション」ヤーレンズ「ネタの最初に言った『キアヌ・リーブス』を最後に見事、回収するところ」、真空ジェシカ「カベポスター」、さや香「絶対にどんな状況でも、死んでも上沼(恵美子)さんって言わないところ」、令和ロマン「Z世代に刺さるバズワード」と、各々の注目ポイントを回答。
しかし、モグライダーはともしげが「2年前はトップバッターだったので、トップバッター以外をやってみたいなって思うんですけど、1番を引いたら引いたで、1番またかー!みたいなのもおもしろいんですけどね。がんばっていきたいと思います」と、またも質問と合っていない回答をし、会場を沸かせた。
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