2023年11月18日・19日に開催された『武蔵野回廊文化祭』の会場で、さまざまなキャラクターに扮したコスプレイヤーたちの写真とともに、“衣装やメイクに対するこだわりポイント”について聞いたレポートをお届けします。
コスプレイヤーに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”
コスプレイベントといえば会場を彩るレイヤーたちの衣装を通して、その時期に旬のアニメやマンガ、ゲームなどを分析できるところも参加する上での醍醐味のひとつ。
2023年は全国各地でさまざまなコスプレイベントが開催され、いずれも大盛り上がりとなったが、QJWebではそれらのイベントに参加して、個性豊かなコスプレイヤーたちに撮影を依頼。そうして撮らせてもらった写真を、それぞれに聞いた“衣装やメイクに対するこだわりポイント”と併せて一挙に紹介する。
本記事でピックアップするのは、11月18日・19日に「ところざわサクラタウン」で実施された、ポップカルチャー・伝統文化・現代アートなどを“まぜまぜ”にして展開する地域密着型のお祭りイベント『武蔵野回廊文化祭』。
学生たちがブース出展やパフォーマンスを行う学園祭、さまざまなアートに関するワークショップ、さらにはアニソン盆踊りや縁日、『さいたま国際芸術祭2023』との連携企画などが行われるなか、それらの一環として、自由にコスプレ撮影が楽しめるスペースや、コスプレイヤーによるダンスステージなども展開された(※)。
コスプレ関係の企画は今回が初開催だったが、会場内には幻想的な雰囲気の写真撮影ができる水盤や、和風のコスプレ撮影にピッタリな神社&鳥居など、魅力的なスポットがずらり。ほかにも「角川武蔵野ミュージアム」や「チームラボ どんぐりの森の呼応する生命」といった映えスポットも利用可能で、各エリアでは終了時間ギリギリまで写真撮影や交流を楽しむレイヤーの姿が見られた。
※コスプレイベント『acosta!(アコスタ)』と『コスプレダンスエンターテイメントフェスティバル(CDEF)』を『武蔵野回廊文化祭』内で開催
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「こだわった点はふたつあって、まずひとつ目はウィッグです。頭の上にちょんと出ているアホ毛を再現したくて、ウィッグセットには時間をかけました。そしてふたつ目は、眉毛の形です。スレッタの眉毛は丸みを帯びた特徴的な形をしているので、忠実に再現するために自眉を全剃りしました」(『機動戦士ガンダム 水星の魔女』スレッタ・マーキュリー/かりんとうさん)
「今回のコスプレでこだわったのはアイメイクですね。もともとがたれ目なので、テーピングで目の形も変えて。ミオリネっぽい目元になるように気をつけました。それと撮影の際は、ポージングや表情の作り方でも『ミオリネらしさ』を意識しました」(『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ミオリネ・レンブラン/花音のちさん)
「こだわったポイントは眉毛です。フリーレンの眉毛は特徴的なので、それをどのように再現するか悩みました。自眉を違和感なく消して、その上でどのようにフリーレンの眉毛を描くか? 何度もメイクの練習をしてから本番に臨みました」(『葬送のフリーレン』フリーレン/ゆき白玉さん)
「胸の形がきれいに見えるように、衣装は立体裁断で制作しました。スカート丈を細かく調整して、脚が長く見えるようにしたのも気をつけたポイントです。それともう一点、武器の造形にもこだわりました。自分の体格に合うようにサイズを決めて、その上で持ち運びのしやすさも考慮して、サンペルカという軽い素材で制作しています」(『勝利の女神:NIKKE』ラピ/はなぽさん)
「身体のラインをきれいに見せたかったので、衣装のウエスト部分やスカート丈を細かく調整しました。二次元っぽいスタイルを再現できたんじゃないかな……と思うんですけど、いかがでしょう?」(『Re:ゼロから始める異世界生活』エミリア/紫月メリーさん)
「お腹が出ている衣装なので、きれいに着こなすためにダイエットをがんばりました。その上で写真を撮っていただく際はさらにお腹を引っ込めたりして、腹筋をきれいに見せることを意識しています」(『崩壊:スターレイル』銀狼/るるまるさん)
「カフカらしい雰囲気を再現できるように、ポージングや表情の作り方を意識しました。細かいところですが、リップの色味も気に入っています」(『崩壊:スターレイル』カフカ/ののさん)
「特に力を入れたのはメイクと身体づくりです。メイクの専門学校に通っているので、クマの消し方やチークの入れ方は日々研究していて、よりきれいにキャラクターらしさを表現できるようにこだわってみました。それと、毎日ストレッチと筋トレをしているので、健康的な細さも再現できたんじゃないかと思っています」(『崩壊:スターレイル』三月なのか/カイさん)
「煙緋ちゃんが持っている法典(本)ですが、自作で用意しました。模様や文字もすべて手描きで仕上げているので思い入れがあります。ちなみに、法典の中には収納できるスペースがあって、貴重品をしまえるようになっているのもこだわったポイントです。それともう1点、ウィッグの造形にもこだわっています。ボリュームを出しつつシルエットをきれいに見せることも意識して、こちらの形に仕上げました」(『原神』煙緋[えんひ]/giRiさん)
「ユウナは清楚なイメージなので、一般的なコスプレメイクよりもナチュラルに仕上げることを意識しました。その上で切れ長の目を表現するために、アイラインはガッツリ長めに引いています。背中や二の腕が出る衣装のため、きれいに着こなせるようにトレーニングをして、身体づくりもがんばりました」(『ファイナルファンタジーX』ユウナ/ジゼルさん)
大盛況となった各種コスプレイベントに続き、12月には『東京コミコン2023』(12月8日~10日、幕張メッセにて開催)や『コミックマーケット103』(12月30日・31日、東京ビッグサイトにて開催)などが控えている。果たして、それらのイベントではどのような作品のコスプレに人気が集中するのか? 今回の記事でコスプレに興味を持たれた方は、会場まで足を運び、ぜひ自身の目で直接確かめてみてほしい。
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