テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『アメトーーク!』(8月17日放送)
「持ち込み企画プレゼン大会」。
見取り図・盛山「根が明るい芸人」、リリーは「シン・オカヤマ芸人」、しんいちは「令和の好感度低い芸人」をプレゼン。
西森は「常に発明を考えてる芸人」(今「発明」といえばマシンガンズ西堀だと思うけど、ゲスト候補に入っておらず。交流がなさそうだから知らないのは仕方ないけど、こういうのが入ってないとガッカリ感が出てしまうので、スタッフも事前に口添えしてあげたらいいのにと思ってしまった)。
そんななか、宮下草薙はルービックキューブに代表される「キューブ大好き芸人」をプレゼン。おもちゃ好きの宮下の企画かと思ったら、草薙も「人生で初めてハマった趣味」だという。やり始めて癇癪(かんしゃく)が減ったと。意外にいろいろな種類があって、それを紹介するだけでもおもしろかった。
山添がプレゼンしたのは「孤軍奮闘芸人」。普段コンビやトリオで活動しているのに、テレビではピンの仕事が多く、それを心細く思っている芸人だと。そのツラさや戦い方を山添が一例を挙げて語ると、草薙「山添さんの話にこんなうなずいたの初めて(笑)」。
宮下草薙と同期のブティックあゆみは、各事務所から寄せられた300企画の中から選ばれて出演。「元ハガキ職人芸人」をプレゼンする彼も、「概念覆す」というラジオネームでハガキ職人として活躍していた。
そのゲスト候補は麒麟・川島、山里、レギュラー松本といった中堅勢に加え、若手からトンツカタン森本、ザ・マミィ林田、カカロニすがや、カベポスター永見、赤嶺総理。
あゆみは、採用されることがうれしい→パーソナリティが笑ってくれてうれしい→奥にいるディレクターや作家の笑い声が聞こえてうれしい……と心境が変わっていくなど、ハガキ職人のリアルな心理を語っていた。
メンバーもじゅうぶん現実的だし、これはすぐにでも実現してほしい。
『私のバカせまい史』(8月17日放送)
バカリズムが研究発表するのは「若者の◯◯離れ史」。1972年が、初めてメディアで「◯◯離れ」が謳われた「離れ元年」だとバカリズムは言う。
それが「活字離れ」。80年代には「離れバブル」がやってきて、90年代にバブル崩壊しても「離れ」は増えつづけ、2000年代には158離れにもふくれ上がり、ほぼ「離れ大喜利状態」に。
しかし一方で、1986年に「麻雀離れ」といわれていたが、近年はオンライン麻雀が若者の間でブームになったことから、すなわち「麻雀戻り」だとバカリズム流の語彙で説く。
さらに「メンズブラ離れ」などといわれたこともあったが、これは定着しなかっただけで「メンズブラつかず」だと。
そんなバカリズムのネタのような展開に、島崎和歌子がハマって爆笑。森田「ドリフくらい笑ってる(笑)」。
「◯◯離れ」のほとんどが、選択肢の増加や少子化によるものか、言いがかりで、年配者が言いたいだけのフレーズだと結論づける。バカリズムらしい切り口と理論展開が気持ちいい。
「このセミナー、けっこう値段張りますね」と野田。森田「さすがにせま過ぎて、『視聴率離れ』するんじゃないかって(笑)」。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR