岡田准一と広末涼子の意外な関係、そして松本人志と広末のもっと意外な関係(まつもtoなかい)

文=てれびのスキマ イラスト=おさく 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『まつもtoなかい』(5月21日放送)

ゲストは岡田准一と広末涼子。

まず登場したのは岡田。先輩・後輩でもある岡田と中居だが、しっかり話したことはほとんどないそう。

木村と比べて壁を作りがちな中居についてのトークで盛り上がり、広末はノックをしてもなかなか呼び込まれず、松本が「広末さん呼んであげていいですか?」と口を挟むほど。

同い年で同期デビューの岡田と広末は、意外にも学生時代、ノートの貸し借りをする仲だったという。その広末のノートには「二兎追う者だけが二兎を得る」と書かれていたそう。

「そのころ、涼子ちゃんを好きじゃない男はいなかった」と言う岡田だが、恋愛感情のようなものはお互いなかったそうで、「岡田さんのほうがフラットで、松本さんのほうが恋愛感情じゃないけど、仲よくさせてもらった時期があった」と広末。

実は松本のグループとよく飲んでいたという、もっと意外な関係性が明かされる。

初めてその会に行った際、広末はきれいな格好で行くのは「合コンみたいで嫌」だったため、ヤワラちゃんのように髪を結び、柔道着を着て行き、松本らがやってくると、持参した人形を投げたそう。

それを見て「全員が好きになった」と松本。そんななかで「MajiでKoiする5秒前」をずっと「マジコイファイブ」と呼びつづける岡田が可笑しかった。

最後に、「松本さんに会ってほしい」と『明鏡止水』にも出た武術家・日野晃を紹介。「筋肉好きですよね!」と大声で松本に呼びかけ「はーい!」とレスポンスさせると、「ご紹介しましょう! 筋肉を超えた世界を!」と叫ぶ。

3人が並んで受けると一番うしろの人だけが倒される「突き抜ける打撃」を松本が体験。密着しないとダメなため「もっと抱き締めて!」「もっと!」と促す岡田。

中居に体験させるときも、そうやって密着させる。実際に倒され「何もしてないよな?」と驚く中居に、岡田「中居くんに挟まれてる幸せを感じてただけ(笑)」。

終始、オタク気質の人が持つ狂気的なおかしさを漂わせている岡田がおもしろかった。

『ガキの使い』(5月21日放送)

浜田雅功の還暦祝いとして、「WOW WAR TONIGHT」をかぶらずに歌い切る企画の後編。

10人が各フレーズをランダムに歌い、最後に待機していた浜田が登場して大サビを歌うのだが、やはりなかなか成功しない。

制限時間は残り1時間。松本が「ひとりやと思って上がってもうて」と歌詞を飛ばしてしまうミスを、フジモンがかぶってると勘違いして途中でやめる凡ミスをしてしまう。松本「このミスした人、過去におらんよ」。

121回の挑戦時には「おおおおおい! いつまでやってんねん! コラァァア!」「裏から見てて、ビンタするヤツ、何人か決めてるからな!」と、ついにたまらず浜田が裏から声を上げる。松本「ひとりじゃないんだ……(笑)」。

そして、1時間52分経過した180回目の挑戦で見事成功。浜田が赤い衣装を着て登場し、大サビを歌い、うしろで10人が一緒になって歌う光景は、バカバカしくもなんだか感動的。カタルシスがあった。やっぱりシンプルながら本当にいい企画。

最後に「誰が悪かった?」と松本が聞くと、浜田は間髪を入れず松本をビンタ。松本「還暦が“還暦ちょい前”をシバいた!(笑)」。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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