テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『日本アカデミー賞授賞式』
今回、番組ナビゲーターを務めるのは『午前0時の森』コンビの若林と水卜アナ。『ある男』チームが立てつづけに受賞していくなか、最優秀助演女優賞に輝いたのも『ある男』の安藤サクラ。
彼女は「子育てと映画の撮影がうまく両立できない」と感じて、妻夫木に「私、この作品で引退しようと思ってる」と相談していたと壇上で明かしていたが、受賞スピーチでは「私にとって子育てと撮影っていうのは今のところうまくできない。悩みつつ、その都度、今もそうですけど家族で会議しながらみんなで協力し合って、また大好きな現場に戻れればいいなと思ってます」とコメント。
途中、助演男優賞にノミネートされ会場にいた夫・柄本佑に微笑み、夫がピースで返すというシーンも。このスピーチにまたも泣いてしまう水卜。インタビュー中にも涙ぐむ水卜に、「(両立は)全然無理です! 私たちは私たちのやり方で家族と話し合いながらやってるけど、でも無理だよねー、どうしたらいいんだろうねー?」と自然体で話す安藤サクラがずっと素敵だった。若林「みんなで考えていきましょう、社会全体で」。
主演女優賞には『さかなのこ』から、のんもノミネートされ、登壇したのがなんだか感慨深かった。そんな中で最優秀主演女優賞に輝いたのは『ケイコ 目を澄ませて』の岸井ゆきの。岸井といえば、若林と2015年放送の『SICKS』で共演した仲。AV女優を処女だと言い張る「ガチ恋病」の発田を若林が演じ、岸井は若林が恋するAV女優つばめと、春日演じるグルメブロガー中華の魔人が訪れていた中華料理店の看板娘役のふた役を演じていた。その岸井の役は実は同一人物で、オムニバスコントだと思われていたコントが実はつながっていたとわからせる重要な役回り。当時はまだ知る人ぞ知る存在だったが、強烈なインパクトを残していた。
若林がインタビュースペースで手を振って迎えると、駆け寄る岸井ゆきのがとても可憐だった。若林がほかの受賞者へのインタビューより距離感が近い口調なのもいい。若林は「公平な立場で見なきゃいけないけど、心の中では『ケイコ』行けーって思ってた」と祝福した。
『ジロジロ有吉』
ひとみ○が犬ぞりレースに挑戦する企画の後編。いよいよ本番。大会は2日間行われるため、2回チャンスがある。12組が参加した1500mオープンレースにエントリー。初日、鬼門のスタートダッシュもクリアし、途中ブレーキをかけ過ぎる場面もあったが、見事ゴール。思わず涙するひとみ○に有吉「きれいな涙だね、凍っちゃうぞ(笑)」。
順位発表でなんと12~4位まで名前を呼ばれず表彰台が確定。「すごいヤツだぜ!」と有吉らスタジオの面々も大盛り上がり。結果、4分8秒を記録したひとみ○は初挑戦で3位という快挙。2日目は初日よりも完璧な走りで優勝をも期待させる見事な出来。ひとみ○はこの番組でいつも想像を超えるがんばりを見せてくれる。あと、とにかく犬たちが賢くてかわいかった。
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