有名原作者とタッグを組み、スターとなる次世代の漫画家を発掘していくドキュメントバラエティー『THE TOKIWA』の模様が、10月30日(日)から『シューイチ』(日本テレビ/午前7:30~10:25)内で放送される。
本稿では『THE TOKIWA』内で課されるさまざまな試練にチャレンジしながら、熾烈な闘いへ挑む11名の漫画家たちを、彼らの作品と共にご紹介!
目次
漫画家発掘ドキュメントバラエティー『THE TOKIWA』とは?
第2弾となる今回の『THE TOKIWA』の原作提供者は、2006年に小説『陰日向に咲く』(幻冬舎)を発売、2021年に監督・脚本を務めた映画『浅草キッド』がNetflixで配信されるなど、マルチな才能で活躍する劇団ひとり。
オーディションの審査には、大ヒットドラマ『義母と娘のブルース』(TBS)の原作者として知られる桜沢鈴や、5000万部を超える大人気サッカー漫画『シュート!』(講談社)の大島司、そして劇場映画もヒットした『アイアムアヒーロー』(小学館)の花沢健吾ら、超有名漫画家も参加。人物の描き分け方、セリフなしでのストーリーの伝え方など、プロ目線での貴重なアドバイスが参加者に送られる。
さらに優勝者は、劇団ひとりがこの企画のために書き下ろした原作をマンガにして、電子コミックサイト『まんが王国』で連載する権利を獲得する。
出場メンバーその1:大塚志郎
約6年のアシスタント活動を経て、20代半ばに『週刊少年サンデー』で連載デビュー。しかし、人気が振るわず1年で打ち切りとなった。30代以降は、作品を出版社に持ち込んでも見てもらえなくなったことで悩んでいるという。
劇団ひとりの小説が好きで、作風が自分のマンガの方向性とマッチすると考え『THE TOKIWA』に参加した。
受賞歴:『ビッグコミックスピリッツ月例賞』努力賞、『週刊少年サンデー月例賞』佳作、『竹書房月例賞』
作風など:構成がしっかりできていて、作品に読ませる力がある。独特なタッチが特徴。「週刊少年サンデー」出身ということもあり、王道少年漫画の絵柄が得意(熱い主人公、ファンタジーや異能力バトルの要素など)。
出場メンバーその2:破駕時央
元マンガ家志望の父の影響で、子供のころから漫画を読む・描くのが好きになり、自身も漫画家を志すようになった。大ヒット時代劇漫画『シグルイ』(秋田書店)の作者・山口貴由のアシスタントを担当。
受賞歴:『GANMA!クリエイターズマンガ賞』、『洋介犬杯大賞』『第92回赤塚賞』佳作、『月例フレッシュまんが賞』フレッシュ賞
作風など:仕上げ作業・主要キャラ以外のモブキャラや小物も描き、同僚のアシスタントからもその技術を高く評価されている。ギャグやコメディ漫画をよく描く。笑いを作ることが得意。
出場メンバーその3:峰博士
『THE TOKIWA』第1回目にも出場しており(1回戦で脱落)、「負けっぱなしは悔しい」と再出場を決意。
京都大学中退→漫画専門学校入学→会社員→漫画家、という異色の経歴を持つ。兼業漫画家で、葬儀関係の会社に勤めるサラリーマンだったが、漫画の仕事に力を入れるため一念発起。晴れて今年、専業の漫画家となったことで、ひとり暮らしをやめ実家に戻った。
受賞歴:『くらツイ漫画賞』コミックゼノン九州国際まんが賞受賞
作風など:京大野球部出身で野球を題材にしたマンガが得意。ダイナミックで力強い絵柄が特徴。
出場メンバーその4:みかどみすこ
映画作りを志していたものの、大がかりな映画製作はひとりで到底実現出来ないことだと感じ、ストーリーや演出など、すべてひとりで制作できる漫画家に進路変更した。現在、劇場版『名探偵コナン』のコミカライズ作品のアシスタントを担当。
受賞歴:『グランドジャンプめちゃ漫画大賞』佳作、『グランドジャンプ漫画賞 R30漫画賞』佳作、『グランドジャンプめちゃ漫画大賞』最終選考、『第366回スピリッツ賞』努力賞
作風など:主に背景・主要キャラ以外のモブ・トーンの仕上げなどを担当。美少女を描くのが得意。表情の描き分けや心理描写が上手。感情を絵で表現できる才能の持ち主。
出場メンバーその5:イ・ヨンソ
中学生のとき、韓国で漫画塾、芸術高校漫画学科に通い、現在は漫画学科のある日本の大学に通う。初めて自分のお金で買ったマンガは『僕のヒーローアカデミア』(集英社)。現役大学生で構成・キャラデザインなどを学んでいる。
受賞歴:『マンガラボ!メロディ次世代マンガ賞』、ハルタ『第二回八咫烏杯(やたがらすはい)』受賞、『別冊マーガレットまんがスクール』チャレンジ賞、『別マ新人まんがグランプリ』期待賞、『まんがゼミナール』期待賞
作風など:人物の差別化が難しいと言われるイケメンの描き分けができる。印象に残るイケメンが描ける。イケメンが泣くときの美しい涙を描くのが好き。「怒り」「哀しみ」といったネガティブな表現が巧み。
出場メンバーその6:蒼庭佳征
専門学校(北海道芸術デザイン専門学校マンガ専攻)に入学。漫画歴は約10カ月。高校時代は美術部に所属、昔から絵を描くことが好きではあったが、マンガを描いたことは一切なく、マンガを読むことも稀であった。
漫画家を目指したきっかけは、たまたま手に取った『進撃の巨人』(講談社)。同作の世界観・感情描写に深く感銘を受け、「大人が本気で作る物はおもしろい、自分も普通の人生に爪あとを残したい」という思いから漫画家の道を志すようになる。
受賞歴:なし
作風など:今回の出場者の中で漫画歴が最も短い・味&影のある絵・専門学校の先生はストーリー構成力が高く、『オチ』がうまいと評価。
出場メンバーその7:江野兎季
京都芸術大学マンガ学科3年生。小学5年生のころから漫画を描きつづけ、マンガ歴は約10年。ホラーマンガひと筋。リアルな怖さを表現するため、取材・リサーチに手を抜かない。
受賞歴:『ヤングジャンプシンマン賞』期待賞、『ヤングジャンプシンマン賞』期待賞+審査員特別賞
作風など:ゾクっとする恐怖を絵で表現できている。読者の心を離さない構成力。影を作る(リアルタッチ)の天才。マンガ全体にあまりトーンを使わず、手書きで表現している。
出場メンバーその8:-HASHIMOTO-
妻、娘と3人暮らし。マンガ系の専門学校に通いイラストレーターやゲーム会社への就職を希望していたものの、自信がなく断念。健康食品の営業をやったものの営業職が肌に合わないのと絵の仕事がしたいと一念発起。妻に大反対されるも絵の道へ。
以前は、広告の挿絵や中小企業のイメージキャラクターの制作業務に従事。現在はウェブトゥーン(デジタルアニメ)のネーム作家をしており、収入はサラリーマン時代の約1.5倍に。
受賞歴:なし
作風など:バトル系の絵が得意。筋肉を描くのが好き。
出場メンバーその9:宮田マナ
趣味は太極拳で、国体出場経験も。漫画家として太極拳に関する漫画を描くことが目標。現在は、富山大原簿記公務員医療専門学校のデザイン学科に所属している。
受賞歴:なし
作風など:繊細な線のタッチが特徴。人体描写、日常の生活を描くジャンルが得意。
出場メンバーその10:宇和野そら
マンガを描く最大の理由は「褒められたい」。小学校のときに絵を描いて褒められたことがうれしかった。名前がカッコいいという理由から、早稲田大学文化構想学部に入学した。
受賞歴:『ヤングジャンプシンマン賞』期待賞+初投稿賞、『ヤングジャンプ40周年記念1億円漫画賞』ホラー部門大賞+審査員特別賞、『モーニング月例賞』期待賞
作風など:圧倒的な発想力。背景をしっかり描く事ができる。物語の構成力に優れている。
出場メンバーその11:御崎結紗
中国人の母を持つ。物心がついたときから絵を描くことが好き。大学生から本格的にマンガを描き始め、半年で新人賞を受賞。
受賞歴:『HMC 花とゆめまんが家コース22号』6位新人賞+ココ推し、『HMC 花とゆめまんが家コース第555回』7位
作風など:キャラ作りが上手。個性的なキャラクターを作り出すことができる。得意ジャンルは、王道のラブストーリー。
『THE TOKIWA』番組情報
2022年10月30日(日)から『シューイチ』(毎週日曜午前7時30分~)内のコーナーとして毎週放送予定(全8回)。『まんが王国』サイト内では『THE TOKIWA』第2弾の特設ページも公開中。
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