サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で選ばれた11人によるグローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」。彼らの1年半ぶり、2枚目のアルバム『KIZUNA』が5月25日にリリースされる。
1STアルバム『The STAR』からのグループの成長、芽生えた絆、3年目の今だからこその挑戦やこれから目指したい場所、グループにおける自身の在り方やJO1の特殊な関係性について、川尻蓮が語った。
川尻 蓮
(かわしり・れん)1997年生まれ、福岡県出身。10代のころからバックダンサーとして活躍し、2019年にサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加。2020年3月、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとしてデビューを果たす。JO1ではダンスリーダーを務める
『KIZUNA』というシンプルだけど深いメッセージ
──これまでとはテイストの異なるアルバムタイトルですが、初めて聞いたときはどう思いましたか?
川尻 新しい感じだなって思いました。慣れてくるにつれ「いいんじゃない?」ってなじんできましたし、内容も含めて「噛めば噛むほど」的なアルバムですね。リード曲「With Us」は、これまでの僕たちにはないハッピーな曲。みんなでワイワイした雰囲気の曲でMVを撮るのも初めてだったので、今までとは違ったメンバーの演技や表情、パフォーマンスが見られると思います。
僕の体感として、JAM(JO1のファンネーム)は「Algorithm」や「Walk It Like I Talk It」のようなかっこいい曲が好きなんじゃないかなって思うので、喜んでもらえたらうれしいですね。
──前作から今作の間には2度目の韓国合宿や初の有観客ライブなど、さまざまなことを経験したと思います。今のJO1だからこそ見せられる、前作からの成長や変化は?
川尻 1STアルバム『The STAR』を含め、それまでのシングルには、かっこいい曲、きれいめの曲、クールな曲と、いろんな種類の曲が一枚に入っていたんですけど、3RDシングル以降は「こういうものを表現したい」というコンセプトに忠実な曲が入っていたんですね。だから少し、似た雰囲気の楽曲が集まっていたかもしれない。
でも『KIZUNA』では、『The STAR』同様にいろんな色味の曲が入っています。それは、3RDシングル以降にさまざまなコンセプトを経験して成長した、僕たちの新たな表現を見せるためだと思うんです。1STアルバムからのJO1の成長をわかりやすく対比する曲構成になっていると思うので、そういう楽しみ方をしてもらえたらうれしいですし、おもしろいと思います。
──では、本作で見せたい川尻蓮は?
川尻 僕はダンスのイメージが強いと思うんですけど、最近は、歌を楽しめるようになってきました。ダンスは十何年やってきたぶん、たまには踊りながら、いつもと違うことをしてみる余裕もあったんですけど、歌はまだまだ必死な部分があって。でも、いろんな曲に挑戦させていただいて、少しずつ経験を積み重ねていくうちに「こういう雰囲気を入れたい」とか「この言葉を立たせたい」っていう思いが強くなってきたんです。
今回のアルバムでは以前より深くディスカッションして、(河野)純喜や(與那城)奨くん、(川西)拓実や(金城)碧海といった歌が得意なメンバーにも相談しながら、レコーディングに臨むことができました。聴いていて飽きない、楽しいものにしたいと思いましたし、『KIZUNA』っていう、シンプルだけど深いメッセージが伝わればいいなと思って歌ったので、歌にも注目してもらえたらうれしいです。
──「Move The Soul」の収録では、メンバー全員のレコーディングに立ち会ったと聞きました。
川尻 単に、人のレコーディングを聴くのが好きっていうのもあるんですけど(笑)。「木じゃなく森を見る」というか、作品をよりおもしろくするにはどうしたらいいかを考えたとき、僕ひとりで考えるよりもメンバーの考えを知ったほうが楽しくなるなと思ったんです。
「この子はここを、こう歌いたいんだな」っていうそれぞれの違いもおもしろいですし、パートをつなぐ上での理解も深まる。メンバー同士、よかったところを言い合ったりもします。いろいろ考えて、ディスカッションして作っていくというのは、3年目になって環境的にできるようになったところもあるし、それぞれがより主体的になったところも、両方あると思いますね。
──歌への思いが高まったきっかけは?
川尻 昨年の『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』のころです。ダンスはみんなでレッスンするので、ディスカッションする機会があるじゃないですか。だったら、歌もみんなで練習をして、息を合わせたほうがいいよねって話をしたんです。それから、歌に対して見える景色が変わったというか。「もっとこうしたい」という思いが強くなりました。
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