コンビでの大喜利トーナメントバトル『AUN』で、無傷の3連覇を果たし王者の座を守りつづける真空ジェシカ。『M-1グランプリ2021』でも決勝に駒を進めるなど、若手実力派芸人としてのポジションを揺るぎないものにしている。
第3回大会で優勝した記念インタビューとして、真空ジェシカが対談相手に選んだのはカナメストーン。大喜利へのこだわりと工夫を語り合うと、東京ライブシーンを支えるふた組の素敵なつながりが見えてきた。本日1月22日に開催される第4回大会の予習としてもお楽しみください。
※この記事は『クイック・ジャパン』vol.158に掲載の対談インタビューを転載したものです。
カナメストーンが大喜利で勝つには
──今回はなぜ対談相手にカナメストーンさんを指名されたんですか?
川北 『クイック・ジャパン』周りの雑誌やウェブを見てたら、Aマッソとかランジャタイが『AUN』で優勝してないのに取り上げられてて。
ガク 僕らは『AUN』で優勝してようやくなのに、当たり前のように載ってるんですよ。
川北 『AUN』でカナメさんが優勝する絵は見えないし、僕らが呼ばないと。
零士 え、情けで呼ばれてるの?(笑)
川北 そうしないと、一生誌面に載ることはないんじゃないかと思って。
零士 あれ? これは情けのインタビューなんだ!? 最初に聞きたくなかったな!
山口 でも、絶対優勝はできないから。ありがとうね。
零士 まあね、ありがとうね、情けだとしても(笑)。こっから見返すよな!……たぶん、俺ら大喜利じゃ見返すことはできないけど!(笑)
──この取材を通じて、カナメさんが大喜利で勝つためのヒントを見つけられたらと思います。
零士 マジで得て帰りたい。
──3度の『AUN』出演を経て、大喜利の手応えに変化はありますか?
零士 「俺ら弱っちいんだ」ってはっきりしました(笑)。うっすらと「大喜利はあんまだなぁ」みたいなのはあったんすけど、『AUN』に出てめっちゃはっきりした。
山口 ありがとう、『AUN』。
零士 最初に話をもらったとき、コンビで大喜利っていうんで「これなら優勝っしょ!」と思ってたんですけど。ちゃんと大喜利力を試される大会だったんで、やっぱダメだなって。
──なぜ大喜利が苦手なんだと思いますか?
零士 なんでなの!? 教えて!
川北 やっぱり、なんて言うんですかね……すみませんちょっとわからないです。
山口 弱い人の気持ちはわからない⁉︎
零士 むかつくなぁマジで!(笑)
川北 なんでこんな簡単なこともできないのか、わからない。
ガク ただ、お題に対して面白いことを言うだけで良いのに。
零士 その世界見てみてぇわ、マジで!
山口「は」大喜利の才能がある
ガク 大喜利がはじまる前の平場は、カナメさんめちゃくちゃウケますよね。
川北 みんなあそこから大喜利に切り替えるタイミングがあるんですよ。
零士 そう! お客さんも大喜利に切り替わってる!
川北 あれが独特なんですよね。
ガク 切り替えが苦手な人たちなのかもしれない。
零士 超苦手。「やめて! まっすぐ見ないで!」みたいな(笑)。
──大喜利が強くなりたいという気持ちはあるんですか?
零士 強いに越したことはないと思うんですけど、それに対する努力をしようと思わないというか。「得意なことをやる」っていうのがスタイルだったりするんで……。それこそ、大喜利は真空が輝く場で良いんだっていう感じですね。
山口 負けたくはないんだけどね。
零士 負けたらちゃんと悔しいんですけど。
川北 でも、カナメさんなんて絶対に強いはずなんですけどね。機嫌のくだり(カナメストーンのネタ中にある、いろんな手段で山口が零士の機嫌を取るくだり)とか、あれ絶対に大喜利だと思うんですよ。
零士 あれ大喜利なの!? マジ!?
川北 山口さんは、絶対大喜利強いと思うんですよ。
零士 山口さん「は」!?
山口 (答えは)出せるけど、伝わんないよね。お客さんのいい場所をくすぐれないのよ。
零士 わかる。真空はそれが上手いんだよな。
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