コロチキ、世間のイメージと真逆の葛藤「嫌な道でも通っていかなあかん」
『キングオブコント2015』優勝後、バラエティで引っ張りだこのコロコロチキチキペッパーズ。特にナダルは、唯一無二の“クズキャラ”で無双し、その地位を芸能界で不動のものにした。「コント王者」の称号を手に入れ、メディアで活躍し、企業案件もこなす。プライベートではコンビそろって結婚、親になった。芸人人生は順風満帆……かと思いきや、その心中にはふたりしかわからない葛藤があった。
2020年、コロチキは『M-1グランプリ』に挑むことを宣言。前例なき『キングオブコント』&『M-1』2冠を目指し、定期的に新ネタライブを開催している。現状に甘んじず、新たな称号を得ようとするのはなぜなのか。話を聞くと、バラエティで受けるイメージとは真逆の人間性が見えてきた。
コロチキは、世間のイメージと実は真逆
──多くの芸人さんは「売れるために賞レース王者になりたい」という思いがあると思います。コロチキさんはKOCを獲られてますし、すでにたくさんバラエティに出てますし、そういうフェイズにはいないですよね。なぜ『M-1』での優勝も目指すんですか?
西野創人(以下、西野) ナダルのクズキャラがメディアで取り上げられることが多いですけど、根本には「ネタでがんばりたい」という気持ちがあって。僕はもともとそこまで気乗りしてなかったんですけど、ナダルからの説得もあって「もう一回賞レースに向き合ってみよう」ということになりました。『キングオブコント』で優勝を味わったんで、もう賞レースは出んでいいと思ってたとこもあるんですけどね。「僕らは僕らの道を行ったらいいや」と。
ナダル 西野の説得には1年以上かかりましたね。ふたりで(メディアに)出られるのは、やっぱネタやと思うんで……。正直、僕は芸能界で確固たる地位を手に入れたと思います。誰もが(ナダルを)知ってるし、どの番組出ても「こうしたらハマる」みたいなのを理解してもらってるポジションにいるんですけど……。
西野 (ナダルの話を)そんな真剣に聞かんでください! マジで言ってると思われそう(笑)。
ナダル まぁ、マジなところもあるんですけどね。
西野 嫌やな(笑)。
ナダル 「現状維持でもいいけど、もっと跳ねれるんちゃうか」と思って。同期の霜降り明星が『M-1』で2018年に優勝したとき、特に思いましたね。僕らのほうが圧倒的に売れるのが早かったし、僕らが一番活躍してるって思ってたんです。でも霜降りが『M-1』獲って、ごぼう抜きされた感覚があって。僕らももっと活躍できるんちゃうかって思って、1年かけて相方を説得しました。案外、僕がまじめなんかってなっちゃうんですけど。
西野 あんま世には出てないですけど、ナダルって根本はまじめなんですよ。たとえば、夏休みの宿題は初日に全部終わらせるとか。
ナダル 実はめっちゃ気にしいで。僕は常に「いつどうなるかわからへん」と思ってるけど、西野はいつも「どうにかなるやろ」って感じで。
西野 世間のイメージとズレがあると思うんですけど、本当は僕がマイペースでナダルが几帳面。僕はスイッチが入るまでけっこう時間かかるんです。だから、ナダルが言い出さなかったら『M-1』王者目指してなかったですし。
ナダル まぁ僕も偉そうに言ってますけど、ネタ書くのは西野なんで。訳のわかんない話です。
──勝手に、西野さんから「『M-1』がんばろう」って言ったんだと思ってました。
西野 それが正常な見方やと思います。(コロチキの)ほんまの人間性って、今よりもう一段上のランクに行かないと見せられないと思うんですよ。となると、もっと活躍するためには『M-1』ってでかいですよね。
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