SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル・BMSGによる大規模フェス『BMSG FES’26』が、10月10日(土)から12日(月・祝)までの3日間、東京・お台場のBMSG FES特設会場で開催された。
BMSG所属アーティストが一堂に会する本フェスは、「日本のエンターテインメントの更新」を掲げて2022年にスタートし、今年で5年連続5回目の開催となる。ここでは、3日間の締めくくりとなった最終日の模様をレポートする。
目次
STARGLOWが開いた、BMSGの新たな物語
最終日のトップバッターを務めたのは、昨年の『BMSG FES’25』で初めてライブパフォーマンスに臨んだSTARGLOWだ。昨年、初ライブの1曲目に選んだプレデビュー曲「Moonchaser」で、『BMSG FES’26』最終日の幕を開けた。この1年間で数々のフェスやアリーナでの単独公演を経験してきた。TAIKIが「声出せるの!?」とオーディエンスをあおり、ひと回りもふた回りもたくましくなった姿を見せつけた。

すると、会場に所属アーティストたちを乗せたフロートが登場。『BMSG FES’23』のテーマソングのひとつである、東日本出身者で構成されたBMSG EASTの「The Sun from the EAST」のイントロが流れる中、TAIKIが「今日出るメンバーを紹介させてください! まずはBOSS! SKY-HI!」と、敬意を込めてネームドロップ。

次々と出演者の名前が呼ばれ、JUNON、RUI、Novel Core、HAYATO、SOTAら、BMSG EASTのメンバーが歌声を重ねていく。メインステージにはSTARGLOWに加え、3日間にわたってサブステージを沸かせ、著しい成長を見せたBMSG TRAINEEたちも登場。力強くフラッグを振り、ステージを彩った。
続くBMSG POSSEの「OVERDRIVE」では、2年ぶりに『BMSG FES』に戻ってきたedhiii boiの姿も。POSSEのメンバーだけでなく、ADAMとGOICHIが加わり、早くも多彩なコラボレーションが繰り広げられる。
デビュー5周年記念日となる11月3日に発売されるBE:FIRSTのニューアルバム『BE:4U』に収録される「H.A.R.E.」を初披露。SOTA、MANATO、JUNON、LEOが手がけた同曲だ。また、Novel Coreの「HAPPY TEARS feat. Aile The Shota」では、Aile The ShotaがMAZZELのEIKIにマイクを渡し、さらにRANへとつないでいく。
SKY-HIが「楽しい曲を持ってるヤツ、どっかにいない?」と呼びかけると、MAZZELがとびきりのパーティーチューン「Get Up And Dance」を届ける。BE:FIRSTはAyumu Imazuと「I Want You Back」を歌い、BMSG POSSEの「Tokyo Night Dreaming」にはKAIRYU(MAZZEL)が加わり、ふみのも歌声を重ねた。

MAHINAが「『BMSG FES』にお越しのみなさん、楽しんでますか?」と呼びかけると、HANAの「Bad Girl」へ。昨年はSpecial Shot LIVEとして『BMSG FES』の初ステージを踏んだHANAだが、今年は冒頭からフェスに参加。フロートの上で元気いっぱいに飛び跳ね、会場を盛り上げる。SKY-HIが「まだ歌ってないグループある?」と前置きして迎えたのは、冒頭から鮮烈なライブで沸かせたSTARGLOW。「Good Boys Anthem」でフレッシュさとパワフルさを兼ね備えたパフォーマンスを展開した。
SKY-HIが「今年も1個、デカい歴史刻もうぜ! なあNovel Core!」と声をかけ、設立当初からの唯一無二の相棒であるBMSG第1弾アーティストのNovel Coreにマイクを託す。「Brave Generation -BMSG United Remix-」でedhiii boiが「ワンチャンス信じてみようよ」という歌詞を「信じてみたんだ」と変えて歌い、再出発のステージに懸ける決意をにじませた。Aile The ShotaのまわりをNAOKO、JISOO、YURI、KOHARUというHANAのメンバーが楽しげに囲み、音楽に身を委ねる。

REIKOは、『THE FIRST』時代からのパートナーであるRANと「So Good」を歌い上げた。その隣にはMANATOの姿もあり、RANへ親指を向ける場面も。Ayumu Imazuも歌声を重ね、ステージ上では次々と新たな組み合わせが生まれていく。序盤のブロックだけでも、BMSGが年齢や性別、バックグラウンド、キャリアといった垣根を越え、いい音楽を届ける“音楽ファースト”の集団であると、改めて実感させられた。
新たな仲間たちが刻んだ、始まりの瞬間
今回の『BMSG FES』が初ライブとなったのはTAKARA。BMSGとちゃんみなが手がけたガールズグループオーディション『No No Girls』に参加したASHAとKOKONAは、デビュー曲「Time is money」で、アーティストになるという夢を叶えるまでに費やした時間の価値を体現してみせた。新曲「Rich by risk」でも、周囲に左右されることなく、自分たちの音楽と言葉を届けていく意志を感じさせる。

同じく『No No Girls』出身のふみのも、『BMSG FES』に初参加。「私の新しい仲間」とTAKARAを紹介したあと、「よくあるはなし」ではKAIRYUとコラボレーションし、切なくも美しいハーモニーでオーディエンスを魅了した。続いて、広大なステージをたった一人でギターを抱えて走り回り、一人でも多くの観客を楽しませようとする気概を見せた。

Ayumu Imazuは、圧倒的なダンススキルと安定感に加え、豊かな表現力を備えた歌唱で魅せる、希代のエンターテイナーだ。初めてパフォーマンスを見るオーディエンスまでも、軽やかにジャンプさせていく。バズりまくっている新曲「結び」では、会場をじんわりと温かな空気で包み込んだ。さらに、2024年にリリースされたNovel Coreの「ex feat. Ayumu Imazu」を『BMSG FES』で見られたことも、たまらない瞬間だった。

SKY-HIとSALU、再び交わったふたりの道
SKY-HIと15~16年前から親友であり、兄弟のような関係を築いてきたSALU。2019年からは別々の道を歩んでいたが、今年、SKY-HIが日本武道館で命を削るようなパフォーマンスを見せる姿に触れ、「日高くんはあの日の続きをやっている。自分はこのために音楽をやってきた、このために生きてきたのだと思い出させてもらった」と語った。
「日高くんの右腕にはなれなくても、右手中指と右手人差し指になるために、BMSGのSALUとして活動していく」と決意を表明したあと、「また歩いてくから/しよう待ち合わせ/君と僕の同じところで」というラインを宿した「In My Yours」を披露。新たな歩みの始まりを告げた。

「相棒!」という声とともにSKY-HIが登場し、SKY-HI × SALUの「Run Ya」「Things To Do」を続けた。SKY-HIが「SALUと今日も笑って生きる」と歌うと、SALUは笑顔を向けた。
SALUにBMSGへの所属を持ちかけたSKY-HIと、その思いを受け取ったSALU。ふたりの想いが透けて見えた。「15~16年前の親友、そして俺のヒーロー、SALUに大きな拍手を!」と呼びかけ、自らのステージへと移ったSKY-HI。
「所属アーティスト全員、かっこいいでしょ! 所属アーティストが全員売れてる事務所ってあった? これから作るんだよ!」とシャウトする。サブステージに登場したTHE SPC BOYS CLUBやBMSG TRAINEEも招き入れ、会場の熱狂をさらに押し上げていった。
それぞれの個性が輝く、圧巻のステージ
もちろん、BMSGに以前から所属するアーティストたちも、気合じゅうぶんのパフォーマンスを見せる。ADAMが「『BMSG FES’26』! 最終日、一発目から手加減するつもりはありません! STARGLOWです!」と叫ぶと、STARGLOWは「Drivin’ My Life」で、この5人ならではのやんちゃさとみずみずしさを振りまいた。
今の勢いそのままに、MAZZELは「J.O.K.E.R.」「K&K」を畳みかけ、「So Strawberry」で数万人の観客をときめかせる。「BANQUET BANG」で最高の宴を繰り広げた。

edhiii boiは「ねえ、エディボーイって誰?」という声に歓声が上がるなか、自らの存在を証明する「edhiii boi is here」からステージをスタート。「edhiii boiとして5年目になるけど、今日、今までで一番かっこいいライブしてやるよ!」と凄みを見せた。「TOKYO」の曲中では、体を折り曲げながら「だけども諦めたくは無いんだ」という歌詞を「だけども諦めたくはなかった!」とシャウト。「今日まで音楽続けてきてよかった!」という絶叫には、大きな喝采が送られた。

REIKOは「3周年だから去年に続き、この曲歌っていい?」と呼びかけ、デビュー曲「BUTTERFLY」を歌唱。花道を歩きながらカメラに向かって歌うREIKOの前では、BMSG TRAINEEのKAIRI、KEITO、HAL、ISANAが次々とポーズを決めていき、「俺のステージ!」というREIKOのツッコミに愛情がにじむ。

Aile The Shotaは、「いつか俺、ヘッドライナーでこの曲歌いたいんだ」と語って最新曲「ONGAKU」へ。多くの人にとっての原点でもある「好き」という気持ちを忘れずにいたいという思いを込め、「音楽は好きか?」と大きな声で呼びかけた。

「俺が出てきたこの時間はロックフェスだぞー! 全員で踊り楽しませてやるぜ!」という言葉どおりのライブを繰り広げたのは、BMSG唯一のバンドマン、Novel Core。「みんなが抱えてるネガティブを、とても大きいポジティブなエネルギーに変わるということを証明してみせます」と宣言。「BMSGのせいで!」「お金が足りない!」というコール&レスポンスで会場を笑顔で満たした。
Aile The Shota、SOTA、MANATOによるShowMinorSavageは、MANATOが「過去イチ何も考えずに歌詞を書いた」と語る「類友SWAG」をパフォーマンス。普段の3人のノリがそのまま音楽になったような、遊び心全開のステージで会場を沸かせた。続いてSALUを招き、「LTL」を届けた。

1曲目の「NON STOP」から圧倒的なエネルギーを爆発させたHANA。NAOKOが「どうか優しくて温かくて、あなたをそっと照らしてくれるような花がそばで咲いてますように。今日は私たちが咲かせます。あなたに、あなたに、歌います」と語りかけてから歌ったデビュー曲「ROSE」。そして「ALL IN」では、YURIの「端から端まで音楽しようぜ!」という言葉に数万人の観客が沸いた。
JISOOのソロ曲「MISMATCH」も初披露された。ほかの6人は笑顔でハンドクラップをしたり、JISOOを囲んだりしながらパフォーマンスを見守る。仲間への深い愛情と絆を感じさせる場面だった。

大トリのBE:FIRSTが見せた、圧倒的な存在感
開演から5時間。BMSGの層の厚さ、実力、音楽に対する誠実さに驚かされ続けた。大トリを飾ったのは、BMSG初のボーイバンド、BE:FIRST。初のワールドショーケースツアーの最中に臨んだステージだ。
「WATCH ME」「DEAD EYES EVERYWHERE」と、グローバルEP『WATCH ME』収録曲を続けた。音数を絞ったサウンドの中にBE:FIRSTの旨味が凝縮されたパフォーマンスには、確かな貫禄が宿る。「It’s not a bad life」も初披露された。深く響く低音を聴かせながら、観客を圧倒していく。
MCは一切なし。唯一、言葉でのメッセージとして放たれたのは、「Rondo」の口上をSHUNTOが「噂のボーイバンドがフェスのトリに参上」と変えたことだろう。あとはパフォーマンスを見ればわかるだろうといわんばかりの、迫力と気迫に満ちたステージだった。

ここでしか生まれない、音楽と仲間の化学反応
毎年、フェスに合わせて披露される新曲やユニットも『BMSG FES』の楽しみのひとつだ。RYUKIとGOICHIによる師弟コンビ「前川一派」の初オリジナル曲「IPPA」が登場。野球経験者であるLEO、EIKI、RUI、KANONによる新ユニット、BMSG NINEの「My Story」も初お披露目。


野球があればサッカーもある。今年4月に埼玉スタジアムで開催された『THE GAME CENTER -FOOTBALL DREAM MATCH-』のために結成された、SKY-HI、SOTA、RYUHEI、JUNON、ADAMという元サッカー部&サッカー愛好者によるユニット、BMSG STRIKERSの「Standing Here」が半年ぶりに披露された。

ダンスで魅せるBMSGを象徴する楽曲「Boogie-Woogie feat. Maddy Soma」では、Aile The Shota、SOTA、SHUNTO、RYUHEI、RAN、SEITO、RYUKI、TAKUTOに加え、新たにNAOKOが参加。フェス最終日の翌日、NAOKOはInstagramで「緊張して吐きそうだった」と明かしていたが、見事なダンスで、「Boogie-Woogie」を新たな次元へと押し上げた。

SKY-HIの「ID」にはSHUNTO、RYUKI、GOICHIに加え、Novel Coreが初参加。巧みなライミングを披露しながら「俺がロックスター」というラインを織り込み、ラッパーでありながらロックスターでもある、ミクスチャーな存在感を知らしめた。
寅年のSKY-HI、JUNON、LEO、TAKUTOによる「Tiger Style」、Aile The Shota、SHUNTO、REIKO、RUI、TAIKIという『THE FIRST』の合宿クリエイティブ審査のチームCによる「YOLO -You Only Live Once」、『BMSG FES’24』のテーマソングのひとつ、BMSG MARINEによるみんな大好き「Memoria」も歌われた。



SKY-HIの「14th Syndrome」も、edhiii boi、RUI、TAIKI、KANON、RYUHEIがそろった完全版で披露された。毎年、『BMSG FES』でこの曲を聴きながら、彼らの成長を確かめているオーディエンスもいるのではないだろうか。

遊び心と“クオリティファースト”の精神を忘れず、あらゆる垣根を取り払いながら音楽の可能性を追求するBMSG。その姿勢を象徴していたのが、Novel Coreが自身のステージで語った言葉だった。
「BMSGはそのつど新しくなっていく景色、環境、それに伴ってくる責任一つひとつと向き合って姿形を変え続けてきたが、何ひとつ変わってないのは、よりよいエンターテインメントをよりよいかたちで世界に届けていくという理念。音楽のジャンル、ルーツ、人種、国籍、性別、年齢、信仰、ありとあらゆるカテゴライズは可能性を狭めるものではなく、今まで出会ったことのない人や出会ったことのない景色と出会う可能性を作ってくれるのだ」
多様なアーティストが新たに加わった今年のフェスは、BMSGが何より大切にしている理念を、これまで以上に鮮明に体現する場となった。
以前、STARGLOWにインタビューした際の「BMSGの誰とどんなコラボがしたいか?」という質問に、TAIKIはNAOKO、ADAMはREIKO、GOICHIはRYUKIの名前を挙げていた。さらにGOICHIは、RYUKIと「前川一派」として曲を作り、MVにデコトラを登場させたいとも語っていた。そこから約半年で、それぞれの願いが叶っているところも、音楽を通して夢を叶え続けていくBMSGらしい。
「THE FUTURE IS YOURS」──次の世代へつなぐ未来
『BMSG FES’26』のキービジュアルのコンセプトは「THE FUTURE IS YOURS(未来はあなたのもの)」。開演前のアナウンスやオープニング映像、クロージング映像には、BMSG TRAINEEの最年少コンビ、中学1年生のLEONと小学6年生のKAITOが起用された。フェスの随所に登場して存在感を放ったBMSG TRAINEEは、次世代を担う存在としても強く印象に残った。
Aile The Shotaが「俺の誇り、俺たちの誇り」と紹介してBMSG TRAINEEをステージに招き入れ、「近い将来、4thグループが誕生するでしょう。彼らと同じステージに立てることを願って」と語ったあと、ともに「開花宣言」をパフォーマンスしたことも象徴的だった。今ここにいるアーティストたちが築いてきた場所が、次の世代へとつながっていく。その未来を感じさせる場面だった。
本フェスに向けて制作され、初披露されたMAZZELとSTARGLOWのコラボレーション楽曲「Nameless MythS」も、「THE FUTURE IS YOURS」というコンセプトを体現する一曲だ。今はまだ名もなき者たちがもがき、手を取り合いながら、自分たちの未来を神話へと変えていく。その始まりに差す光を描いた楽曲が、『BMSG FES』のメッセージと重なり合う。

『BMSG FES’26』を締めくくったのは、BMSG ALLSTARSによる「GRAND CHAMP」。昨年のテーマソングが1年越しの完全版として届けられたあと、SKY-HIは「世界まで行くぞー! また来年会いましょう!! We are BMSG!」とシャウトした。
そのあとに流れたクロージング映像には、「Go live your dream(夢を叶えろ)」というメッセージが映し出された。花があしらわれたステージセットとともに、あなたの夢が花開いていく未来を想像させ、強い輝きが放たれ続けた約5時間半。
BMSGは『BMSG FES’25』で、『THE FIRST』からのストーリーにひとつの区切りをつけ、大きく歩みを進めた。SKY-HIは、所属アーティスト全員と、BMSGに共鳴するオーディエンスをひとり残らず眩しい未来へと連れていくつもりだ。

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