12月21日に行われた『M-1グランプリ2025』で優勝したたくろう。決勝初進出で優勝まで駆け上がったふたりは、直後に行われた優勝会見でその喜びを語った。
勝因は木佐を信じなかったこと

まずは優勝の喜びを聞かれ、きむらバンドは「終わった瞬間は、うれしすぎてしんどかったです。うれしさのキャパを超えて、しんどくなるぐらいうれしかったです」と、赤木裕は「僕も現実味がなさすぎて、(直後に出演した『有働Times』で)有働(由美子)さんがホログラフに見えたんです」とコメントした。
改めてここまでの戦いについて聞かれると、きむらは「2本目がどうなんだろうなと思っていたんですけど、(決勝の様子を改めて)映像で観たときにめちゃくちゃ笑っていただいてたんで、ホッとしてるって感じですかね。とにかくめっちゃ楽しかったです。こんな夢みたいなところで漫才させていただいて、緊張より楽しさが勝ちました」と、振り返る。

2025年の『M-1グランプリ』では、3回戦からここまで決勝の1本目に披露した『リングアナ』のネタで勝ち上がってきた、たくろう。2本目に披露した『ビバリーヒルズ』のネタは11月にできたため、元からあるネタをするか、『リングアナ』のネタをするかという迷いもあったそうだが、赤木は「2本目どうするかを同期の翠星チークダンスの木佐ってやつに相談したら、木佐は『絶対に過去にやった強い、実績のあるネタをしたほうがいいよ!』って言ったんです。だから、優勝した理由は木佐を信じなかったこと」と明かした。

とにかくウケるものを目指した結果の優勝
2018年に結成2年目で準決勝に進出するも、そこから7年間準決勝にも進出できなかった、たくろう。この期間に積み重ねてきたことを聞かれると、「だいぶ長い間、準決にも行けなかったので、僕らの一番の正義は、目の前のお客さんに笑っていただくことだと腹をくくれたのは、大事なことだったのかなと思います。普段出演する劇場の寄席で、とにかく来てもらった人に笑っていただくネタをしましょうという開き直りというか、かっこいいボケとかエッジの効いたネタもやりたかったんですけど、それは自分たちにはできない、だったらとにかくウケるものをと、やってきた結果かなと」と述懐した。
また、そんな普段立つ大阪の劇場については「大阪は観光のひとつにお笑いが入ってる街なので、老若男女、いろんな世代の方に劇場に来ていただける。僕らを知らない人にもフラットに観ていただけるので、漫才劇場はネタを磨くには最適な場所かなと思いますね」と感謝を語る。そのため、東京進出の可能性を聞かれると、「今は五分五分」と答えた。
また、赤木は「僕らが苦労してるっていうのをまわりの芸人も感じていて、けっこう応援ムードだったので、それが励みでした。あと、初めて準決に行った年に、バイトを辞められたんですけど、だんだんゆるやかに下っていって……。このままだとバイトを再開しないと、というタイミングだったので、それでがんばれたのかなって。僕はすぐバイトもクビになるので、バイトをするのがすごく嫌だったので……」と崖っぷちでの優勝だったと語った。

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