【『THE LAST PIECE』レポート#13】“世界一輝く”5人組ボーイズグループ「STARGLOW」が誕生。“常識の向こう側に行ける人”と称されたRUI「日髙さんのおかげで一日一日が宝物」

【『THE LAST PIECE』レポート#13】“世界一輝く”5人組ボーイズグループ「STARGLOW」が誕生。“常識の向こう側に行ける人”と称されたRUI「日髙さんのおかげで一日一日が宝物」

文=奈都樹 編集=森田真規


BE:FIRST(ビーファースト)、MAZZEL(マーゼル)に次ぐ3つ目のボーイズグループを誕生させるべく、SKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」が始動させたオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE(ラストピース/通称:ラスピ)』。

『THE FIRST』『MISSIONx2』に続いて本オーディションでもプロデューサーを務めるSKY-HIは、「あなたの夢を叶える事が今の俺の夢だ」とコメント。さらに、『THE LAST PIECE』は以下のステイトメントを掲げている。

全ての10代と、
かつて10代だった
全ての人へ。

さあ、世界で一番自由で大きな夢を見よう。

2025年9月18日(Ep.12.5)と9月18日(Ep.13)にYouTubeで配信された『THE LAST PIECE』本編Ep.12.5とEp.13では、Team SpaceとTeam Cosmosによる課題曲「Moonchaser」のパフォーマンス、SKY-HIによる結果発表の様子が届けられた。

『THE LAST PIECE』からデビューするグループは5人組「STARGLOW(スターグロウ)」、メンバーはRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMとなった。ただ、SKY-HIは4つ目、5つ目のグループの構想があることも明かした。

“常識の向こう側”にある新たな景色を見せてくれた『THE LAST PIECE』の大団円をレポートする。

【THE LAST PIECE 本編】Ep.12.5 / Shoot The Moon
【THE LAST PIECE 本編】Ep.13 / Seize Your Dream

Team Spaceがパフォーマンス「これがNew York Cityバイブス」

「夢見ていこう、何も心配することないから」

最終審査の課題曲「Moonchaser」のパフォーマンス直前。SKY-HIはファイナリストたちに最後の激励を送っていた。ファイナリストたちからはキラキラと自信がみなぎり、現場には緊張と高揚が入り混じったポジティブな空気が漂っている。SKY-HIはそんな彼らを“最高の状態”という。一方、観覧席では、かつての『THE LAST PIECE』参加者たち10名が仲間を見守っていた。

いよいよラストステージが始まる。まずは、RUI、YUTA、RAIKI、GOICHI、KANTAによるTeam Spaceからだ。

Team Space(左から:RAIKI、GOICHI、RUI、KANTA、YUTA)/写真提供=BMSG
Team Space(左から:RAIKI、GOICHI、RUI、KANTA、YUTA)/写真提供=BMSG

スペーシーなトラックが鳴り始める。ピアノの旋律が流れると、その上に乗るようにして、RUIが力強く歌い始めた。続くようにしてほかのメンバーもリズミカルなメロディの波に乗り、歌い踊る。まるで縛りつけるものから解放されたかのように、軽やかに、自由に、生き生きと、パフォーマンスしていく。その姿には、胸打たれるものがあった。

パフォーマンスが終わりステージが暗転すると、歓声が湧き起こる。SKY-HIもまた感極まっている様子。大きな拍手を送りながら、「ありがとう!」「最高!」「かっこいい……!」と今感じたことをそのまま彼らに向けて叫ぶ。

SKY-HIはステージに上がると、ファイナリストや観覧席にいるメンバーたちに話を聞いていく。4次審査までとなったSHOは「全員一人ひとりが主役だったし、マジでNew York Cityでした」と、RUIのNYCバイブスになぞって感想を伝える。それに続いてRUIが「『ステージ行くぞ』となって不安を置こうとしたら何もなかったから……これがNew York Cityバイブスだし」と返せば、彼らの間には笑いが起きる。このオーディションに参加してきた者同士に通じる“NYCバイブス”というものがあるのだ。そんな些細なところにも彼らの深いつながりのようなものが垣間見られた。

Team Cosmosがパフォーマンス「考え事とか抜きにしてステージに立てた」

続いて、TAIKI、KANON、KEI、TAICHI、ADAMによるTeam Cosmosのステージが始まった。

Team Cosmos(左から:ADAM、KEI、TAIKI、KANON、TAICHI)/写真提供=BMSG
Team Cosmos(左から:ADAM、KEI、TAIKI、KANON、TAICHI)/写真提供=BMSG

トップバッターはTAICHIだった。TAICHIが憂いを帯びた歌唱を響かせると、ADAMはまっすぐに力強く、KEIは挑発的でユーモラスに、KANONは包容力のある安定した歌声で曲を引っ張っていく。2番ではTAIKIとKEIが声色を自由自在に変えながら鋭いラップを聴かせ、ステージに刺激を与えていく。こちらの胸を撃ち抜いてくるような、そんな迫力を感じさせるパフォーマンスだった。

横で見ていたTeam Spaceのメンバーたちは、ステージを終えた仲間に拍手を送っていた。彼らの表情からは、感服しているような、仲間へのリスペクトがにじんでいる。

自信が課題とされてきたTAICHIは、「今まで立ったステージの中で一番と言っていいほど自分の中で感情がすごく大きくなった気がして(……)考え事とか抜きにしてステージに立てたのが自分の中の大きな一歩だと思いました」と話す。

するとSKY-HIはISANAに話を振った。彼と同じく“自信”が課題でもあり、4次審査までとなったメンバーだ。ISANAは仲間の成長に胸がいっぱいになっている様子。目を潤ませながら「一緒に相談し合ったりした子もいたからこそ……本当に見違えるような人になっていてすごく元気と勇気をもらいました」と仲間を称えた。

また、TAIKIが「日髙(光啓)さんの背中をみんなで追いかけ続けて。それこそ月ぐらい遠かったなと思うんですけど、全部の思いが乗ったと思います」と話すと、SKY-HIはこんなメッセージを送る。

「すっかり背負う人になったね。(……)俺が見てきたいろんなアーティストの中でも、一番背負おうとするし、ちゃんと背負うし。全国民だけじゃなくて全世界の人たちがあなたに夢を乗せたとしても“任せとけ”って言ってくれそうな期待感が、存在感がパフォーマンスにある。いつの間にかこんなに背負う人になってたんですね。俺の夢も背負ってほしいです」

こうして全パフォーマンスは終了した。SKY-HIはそのまま最終審査会議へ。ついにBMSGの新たなグループが誕生する。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

5人組、グループ名は「STARGLOW」

しばらくしてSKY-HIはスタジオに戻ってきた。運命の結果発表が迫る。パフォーマンス中は自信に満ちていたファイナリストたちも、少し不安げな表情を浮かべていた。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

まずはグループ名から。BMSG起業時から描いていた3つ目のグループ……SKY-HIが「こちらです!」と映像に目線を送ると、グループ名が映し出された。

「STARGLOW」

STARGLOW

星を追いかけるだけではなくて、星と同じくらいの輝きを発光する人たちになってほしい。夢を追いかけてきたあなたたちが、次は夢を追いかける次の人を照らす側になってほしい。そんな思いが込められているという。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

さらにメンバーの人数も明かされた。なんと5人。BMSG史上最少人数のグループとなる。またそれはファイナリストの半数がこの最終審査を通過できないということでもある。会場には、一気に緊張が走った。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

1人目に呼ばれたRUI「あなたは常識の向こう側に行ける人」

緊張が高まるなか、結果発表へ。

まず1人目のメンバーとして名前を呼ばれたのは……RUIだ。

「本番のあのパフォーマンスを見て、1人目に呼ぶ以外の方法が見当たらない。人生で20年以上マイクを持って歌う職業をやってきたけど、20年以上の中で一番の衝撃でした」

RUIはBE:FIRSTより先にBMSGと契約した、最初のBMSG TRAINEEだった。SKY-HIにも思い入れはある。だからこそ、よほどのことがない限りは1人目に呼ぶのはやめておこうと思っていたという。だが、この日観たパフォーマンスには、そうした考えを飛び越えてくるようなものがあったのだ。

SKY-HIはこうも続ける。

「あなたは常識の向こう側に行ける人だと思う。このグループを常識の向こう側に連れて行ってほしい」

SKY-HIからのこれまでにない称賛、夢見てきたグループデビュー。RUIは静かに涙を流す。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

「BMSGに所属させていただいてからもうすぐ5年ぐらいの月日が経つと思うんですけど、一日一日が日髙さんのおかげで宝物で。自分の人生がこんなにも素敵なものでいいのかなっていうぐらい。日髙さんとの出会いはこれから先も一番の宝物だし、絶対に世界に羽ばたこうと思うので、これからもよろしくお願いします」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

2人目に呼ばれたTAIKI「あなたの存在が俺の希望」

続いて2人目のメンバーは、TAIKIだ。SKY-HIはこう言った。

「あなたの存在が俺の希望。俺が叶えられなかった夢をすべてあなたに託します」

さまざまな夢を叶えてきたSKY-HIにも、まだ叶えきれていない夢がひとつある。それはラッパーとしてグループで活躍しながら、いちラッパーとして世界のナンバーワンまで登り詰めることだ。今まで自分が掲げてきた夢や希望はTAIKIが叶えてくれると、SKY-HIは確信している。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

SKY-HIを力強く見つめじっと話を聞いていたTAIKI。しかし、話し始めると表情は一気に崩れ、大粒の涙がこぼれる。声を震わせながらこう語った。

「RUIが最初に呼ばれたときは本当にめっちゃうれしくて。RUIの努力も報われて、そして自分も次に名前を呼んでいただいて、BMSGでずっとやってきてよかったなと思いました。STARGLOWというグループ名を聞いたときは鳥肌が止まらなくて。星をつかむ勢いで自分のラップで世界を驚かせたいと思います」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

3人目に呼ばれたKANON「あなたが俺の相棒」

続いて3人目のメンバーは、KANONだ。SKY-HIはRUI、TAIKI、KANONが同じグループでデビューしない未来もあると話していた。それでも3人を同じグループにしたのはなぜなのか。

「STARGLOWは総合力・隙のなさ・コンセプチュアルなものというよりは、それぞれのスタイルがトガりきったものを目指したかった。そのときに真ん中にある背骨。BMSGってなんなのかを人間のコアの部分からずっと貫ける人。BMSGってなんなのかを一番言い表せる人。BMSGってなんなのかを一番行動で示せる人。TRAINEEであった段階から、あなたが一番BMSGを体現してくれると思ったことは何度となくあります。あなたのパフォーマンスは絶対背骨になれる」

さらにこうも続ける。

「あなたが俺の相棒だと思っています。ちょっとばかし生まれてくるときは違ったけど、あなたがいないと俺は3つ目のグループをこのかたちで走らせようとは思えなかった。この時代に生まれてくれて本当にありがとう」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

KANONは、これまでを振り返りながらこうコメントした。

「3年前に『MISSIONx2』で最終審査で落ちてしまったときから、BMSGとTRAINEE契約させてもらって。あとから入ったひとりなのにRUIとTAIKIが優しく迎え入れてくれて。そこから3人で見た景色というのは、めちゃくちゃ素晴らしいものだったので。それを見させていただいたBMSGで、まだまだあのふたりと、そして新しいもうふたりとデビューできることが本当にうれしいです」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

4人目に呼ばれたGOICHI「あなたはグループを自由にしてくれる人」

続いて4人目のメンバーは、GOICHIだ。自分が何をするかを見失わずに、昨日の自分に今日の自分が勝つことを愚直にやり続けたことでずっと伸び続けていると評価する。

「あなたは、俺の、グループの、翼になれる人。グループを自由にしてくれる人。『こんなこともできるんだぜ』って自由な景色を、グループにたくさん見せてくれると思う。そして、それを見ているお客さんが『もう自由に生きていいんだ』『自分が好きな自分でいていいんだ』『自分のまま生きていいんだ』と、そういうふうに思わせられる勇気を与えられる人であると信じています」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

GOICHIは沸き立つ感情を抑えるかのように冷静さを保ちながら、まずは周囲への感謝を語った。

「自分がこうやってブレない芯を持ち続けて『THE LAST PIECE』に挑み続けることができたのは、自分が生まれ持ったものではなくて、家族、友達、一緒にやってきた仲間たちだったり、今までBMSGに来る前からお世話になっていた先生方だったり、もちろん日髙社長もそうだし、本当にいろんな方の支えがあって、今自分はこうやって自信を持ってここに立てています。プロのアーティストになるっていうさらなる夢に向かって、これからも自分のパフォーマンスを世界に見せに行きたいと思います」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

5人目に呼ばれたADAM「あなたが適任である、そう思わせてくれたこの数カ月の努力」

そして、5人目に名前が呼ばれたメンバーは……ADAMだった。

STARGLOWとはなんなのか、BMSGが今やるべきこととはなんなのか。考えた末に、ADAMだからこそ出せる声、オーラ、アティチュードは替えがきかないという結論に至ったという。

「このタイミングで出る3つ目のグループは、圧倒的にそれぞれのスタイルをトガらせて、磨き続けた槍が集まっているものにしたい。そうなったときにやはりあなたが適任であると、そう思わせてくれたこの数カ月のあなたの努力、そこに向かうまでの姿勢。どこまでも貪欲にやってくれたと思います。ここからあと3カ月あげます。ここから3カ月で、この3カ月と同等かそれ以上の努力をして、トップアーティストまで登り詰めてほしい」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

ADAMは4次審査でのSKY-HIの言葉を思い出していた。歌唱やダンスのスキルをもっと上げなければならない、それは簡単ではないが不可能ではないということ。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

「『簡単ではないけど不可能ではない』って日髙さんが言ってくださって、僕もその瞬間に不可能じゃないなって思いましたし、そのときに言った『絶対につかんでやる』っていう言葉が今実現できて、本当にうれしく思っています。ここがスタートラインだと思うので、この簡単じゃないけど不可能ではないことを可能にした自分に自信を持って、世界を代表するアーティストになりたいなと思っています」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
STARGLOWメンバーに選ばれた5人(左から:ADAM、KANON、RUI、TAIKI、GOICHI)/写真提供=BMSG
STARGLOWメンバーに選ばれた5人(左から:ADAM、KANON、RUI、TAIKI、GOICHI)/写真提供=BMSG

SKY-HIが明かした4つ目、5つ目のグループの構想

こうしてRUI、TAIKI、KANON、GOICHI、ADAMによる新グループ・STARGLOWが誕生。RAIKI、KANTA、YUTA、KEI、TAICHIは、デビューすることができなかった。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

SKY-HIはこんな発表も。すでに4つ目、5つ目のグループを作っていく構想が具体的にあるというのだ。さらにこう続ける。

「RAIKI、KANTA、YUTA、KEI、TAICHI。この5人を中心に4つ目のグループをデビューさせたいと思っているんだけど、ついてきてくれるだろうか?」

予想外の展開に気持ちが追いついていないのか、まだデビューが確定しているわけではないからか、表情を変えることはなかった。

SKY-HIは今後のBMSGについて話を続ける。今後は大型オーディションを開催して新たな出会いを見つけるのではなく、すでに出会ってきた人たちの才能を咲かせていきたいということ、4つ目のグループの人数は決まっていないが、コンセプトはすでに浮かんでいるということ。

つまり、これはファイナリストだけに向けられた話ではないということだ。SKY-HIは観覧席にいるオーディション参加者たちに向けて、こう問いかけた。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

「次の5年、みんなでもっと世の中を変えていきたいと思っているんだけれども、ついてきてくれるでしょうか?」

どんなかたちになるかはわからないけれど、さまざまなやり方で作っていきたい。きっとBMSGはもっと大きくなる、そのときに輝いているみんなの姿を見せてくれたらうれしいと、SKY-HIは今後の展望を語った。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

「あなたたちなら絶対世界一輝ける」

そして、SKY-HIはオーディション参加者たちをステージに集め、円陣を組んだ。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

「あなたたちなら絶対世界一輝けると思っているから。全員ギラギラに輝いて。STARGLOWも星だけど、これ銀河系そのものじゃないか、そういう5年10年を一緒に作っていきたいと心から思っている。マジでみんなでがんばりましょう」

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

オーディションもフィナーレへ。SKY-HIは、RUI、TAIKI、KANONに向けてこう伝えた。

「『Forked Road』返してもらおうと思ってたんだ。これからデビューしてない子たちが、いろんなかたちで、夢を追う人たちに向けて歌い継がれていってほしい曲だと思うから……」

「Forked Road」のイントロが流れ、3人は歌い始めた。

<約束一つが/覚悟をくれるんだ/涙の味も/忘れないでいたい/僕らは またいつか/巡り会うから/振り向かない/その時が来る日まで>

彼らの歌声が会場に響き渡るなか、オーディション参加者たちは一人ひとりと抱きしめ合い、仲間の新たな門出を祝っていた。

こうして『THE LAST PIECE』は閉幕。彼らの夢はまだまだ続く。きっと叶えるたびに、私たちを自由で美しい世界へと導いてくれることだろう。10代の若者たちとSKY-HIが見せてくれるであろう、“常識の向こう側”にある新たな景色とはどんなものなのだろうか。心待ちにしていよう。

『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG
『THE LAST PIECE』本編Ep.13より/写真提供=BMSG

この記事の画像(全61枚)




関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

Written by

奈都樹

(なつき)1994年生まれ。リアルサウンド編集部に所属後、現在はフリーライターとして活動しながら、クオーターライフクライシスの渦中にいる若者の心情を様々な角度から切り取ったインタビューサイト『小さな生活の声』を運営中。会社員時代の経験や同世代としての視点から、若者たちのリアルな声を取材している。

関連記事

『BMSG 3rd BOYS GROUP【STARGLOW】プレデビュー記者会見』より

BMSGが送り出す第3のグループ「STARGLOW」がプラネタリウムでプレデビュー会見を開催。SKY-HI「“世界に誇る日本の宝”と言われるグループになってくれる」

【『THE LAST PIECE』レポート#12】最終審査がスタート。10人での最後のパフォーマンスを披露「君と過ごした時間も 思い出と呼ばれるんだろう」

【『THE LAST PIECE』レポート#12】最終審査がスタート。10人での最後のパフォーマンスを披露「君と過ごした時間も 思い出と呼ばれるんだろう」

RUI・TAIKI・KANONがトレーニーと学生生活の両立で感じた刹那「ちゃんとその大事さをわかっている」

RUI・TAIKI・KANONがトレーニーと学生生活の両立で感じた刹那「ちゃんとその大事さをわかっている」

ツートライブ×アイロンヘッド

ツートライブ×アイロンヘッド「全力でぶつかりたいと思われる先輩に」変わらないファイトスタイルと先輩としての覚悟【よしもと漫才劇場10周年企画】

例えば炎×金魚番長

なにかとオーバーしがちな例えば炎×金魚番長が語る、尊敬とナメてる部分【よしもと漫才劇場10周年企画】

ミキ

ミキが見つけた一生かけて挑める芸「漫才だったら千鳥やかまいたちにも勝てる」【よしもと漫才劇場10周年企画】

よしもと芸人総勢50組が万博記念公園に集結!4時間半の『マンゲキ夏祭り2025』をレポート【よしもと漫才劇場10周年企画】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「猛暑日のウルトラライトダウン」【前編】

九条ジョー舞台『SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記

九条ジョー舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』稽古場日記「小さい傘の喩えがなくなるまで」【後編】

「“瞳の中のセンター”でありたい」SKE48西井美桜が明かす“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「悔しい気持ちはガソリン」「特徴的すぎるからこそ、個性」SKE48熊崎晴香&坂本真凛が語る“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

「優しい姫」と「童顔だけど中身は大人」のふたり。SKE48野村実代&原 優寧の“私の切り札”【『SKE48の大富豪はおわらない!』特別企画】

『Quick Japan』vol.180

粗品が「今おもろいことのすべて」を語る『Quick Japan』vol.180表紙ビジュアル解禁!50Pの徹底特集

TBSアナウンサー・田村真子の1stフォトエッセイ発売決定!「20代までの私の人生の記録」